Interstage HTTP Server 運用ガイド
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4.1.1 起動
Webサーバの起動には、以下のような方法があります。
運用に応じて、いずれかの方法でWebサーバを起動してください。
- Windows(R)システムにおいて提供されているapacheコマンドは、使用できません。
- Interstage シングル・サインオンにおいてSSOリポジトリにロール定義およびサイト定義を多量に登録してリポジトリサーバを運用している場合、Webサーバの起動に時間がかかることがあります。本現象の詳細および回避方法については、“トラブルシューティング集”の“Interstage シングル・サインオン運用時の異常”−“トラブル事例”−“リポジトリサーバに関するトラブル”を参照してください。
- NFSサーバに格納しているコンテンツを公開する場合、Webサーバ運用中は、常にNFSサーバへのアクセスが可能である必要があります。Webサーバを起動する前にNFSサーバが正常に起動されていることを確認し、またWebサーバ運用中はNFSサーバへのアクセスが不可となるような操作(NFSサーバの電源断など)を行わないでください。
起動タイムアウト時間を設定できます。初期設定値は、20秒です。
起動タイムアウト時間とは、Webサーバの起動時に、起動処理を開始してから起動が完了するまでを監視する時間です。起動処理を開始するまでに多少時間がかかるため、起動が完了する時間は、起動タイムアウト時間より少し長くなります。
設定した起動タイムアウト時間内に起動処理が完了しない場合、タイムアウトが発生した旨のエラーメッセージ(ihs01027、ihs81103、またはihs81364)が出力されます。ただし、エラーメッセージのあとに、情報メッセージihs00001が出力されている場合は、Webサーバは正常に起動しているため、問題ありません。
必要に応じて、ihsconfigコマンドを使用して起動タイムアウト時間を変更してください。ihsconfigコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“ihsconfig”を参照してください。
Interstage管理コンソールを起動してログインし、以下の画面で操作を行います。
Webサーバを起動する場合
- [システム] > [サービス] > [Webサーバ] > [Webサーバ名] > [Webサーバ:状態]画面で起動操作を行います。
または
- [システム] > [サービス] > [Webサーバ] > [Webサーバ:一覧]画面で起動操作を行います。
Interstageと連動してWebサーバを起動する場合
- Interstageとの連動が未設定(“連動しない”)の場合は、[システム] > [システム:状態]画面の[環境設定]タブ > [システム:環境設定]画面で、定義項目[Interstageとの連動]-[Webサーバ]に“連動する”を指定して[適用]ボタンをクリックします。
注)本設定時に、Interstageが起動中であった場合、Interstageは再起動されます。
- [システム] > [システム:状態]画面で起動操作を行います。
Interstage管理コンソールの起動については“運用ガイド(基本編)”を、Interstage管理コンソールの画面操作については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
以下の手順でWebサーバを起動します。
Interstage Application Server Enterprise Editionの場合
- Interstageの各サービスが動作中である場合は、isstopコマンドを使用して各サービスを停止します。
- Interstage運用環境へInterstage HTTP Serverのサービスが追加されていない場合は、ismodifyserviceコマンドを使用してInterstage運用環境へInterstage HTTP Serverのサービスを追加します(未設定の場合)。
ismodifyservice -a FJapache |
- isstartコマンドを使用してInterstageを起動することによりWebサーバを起動します。
Interstage統合コマンドの操作方法の詳細については、“運用ガイド(基本編)”の“Interstage統合コマンドによる運用操作”を参照してください。
Interstage Application Server Standard-J Edition/Interstage Web Serverの場合
- Interstageとの連動が未設定(“連動しない”)の場合は、Interstage管理コンソールを起動してログインし、[システム] > [システム:状態]画面の[環境設定]タブ > [システム:環境設定]画面で、定義項目[Interstageとの連動]-[Webサーバ]に“連動する”を指定して[適用]ボタンをクリックします。
注)本設定時に、Interstageが起動中であった場合、Interstageは再起動されます。
- isstartコマンドを使用してInterstageを起動することによりWebサーバを起動します。
以下の手順でWebサーバを起動します。
すべてのWebサーバを起動する場合
ihscreateコマンドで作成したWebサーバ(Webサーバ名:“web001”)を起動する場合
インストール時に作成されたWebサーバ(Webサーバ名:“FJapache”)を起動する場合
以下の手順でWebサーバを起動します。
すべてのWebサーバを起動する場合
/opt/FJSVihs/bin/ihsstart -all |
ihscreateコマンドで作成したWebサーバ(Webサーバ名:“web001”)を起動する場合
/opt/FJSVihs/bin/ihsstart -n web001 |
インストール時に作成されたWebサーバ(Webサーバ名:“FJapache”)を起動する場合
/opt/FJSVihs/bin/ihsstart -n FJapache |
以下の手順でWebサーバを起動します。
- Administrator権限でログインします。
- 「コントロールパネル」の「サービス」または「コントロールパネル」−「管理ツール」−「サービス」を起動します。
- 以下のサービス名を選択し、「開始」ボタンをクリックします。
- インストール時に作成されたWebサーバのサービス名:“FJapache”
- ihscreateコマンドで構築したWebサーバのサービス名:“Interstage HTTP Server(Webサーバ名)”
管理者権限で、apachectlコマンドを使用し、インストール時に作成されたWebサーバを起動します(インストールパスはデフォルト)。
なお、apachectlコマンドは、Webサーバ“FJapache”以外のWebサーバを起動できません。ihsstartコマンドを使用してください。
/opt/FJSVihs/bin/apachectl start |
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