Interstage Application Server シングル・サインオン運用ガイド |
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第7章 認証サーバ間連携 | > 7.1 概要 |
自シングル・サインオンシステム利用者が、相手シングル・サインオンシステムのサービスを利用する場合、自シングル・サインオンシステムで管理しているユーザIDやロールなどのユーザ情報が、相手シングル・サインオンシステムに通知され、相手シングル・サインオンシステムでは、通知されたユーザ情報を元に利用者のアクセスが制御されます。
また、相手シングル・サインオンシステム利用者が、自シングル・サインオンシステムのサービスを利用する場合も同様に、相手シングル・サインオンシステムのユーザ情報は、自シングル・サインオンシステムに通知され、自シングル・サインオンシステムでは、取得したユーザ情報を元に利用者のアクセスを制御します。
しかし、ユーザ情報は、各システムによって独自に管理されており、別システムでそのままアクセス制御できるとは限りません。また、システム内で重要な情報を管理していた場合、そのまま通知してしまうと、セキュリティ上、問題となる場合があります。
上記のような問題点を回避するために、認証サーバ間連携を行う場合、SSO管理者は、ユーザ情報カスタマイズ定義ファイルを使用して、ユーザ情報を変換するルールを設定し、ユーザ情報を運用に合わせて変換してください。
ユーザ情報は、以下の場合に変換されます。
また、カスタマイズモジュールを使用することで、変換ルールを拡張し、ユーザ情報を詳細にカスタマイズすることもできます。
ユーザ情報カスタマイズ定義ファイルへの変換ルールの設定方法、およびカスタマイズモジュールの作成方法については、“ユーザ情報のカスタマイズ”を参照してください。
以下にロール名、およびユーザIDを変換する場合の変換ルールの例を示します。
ユーザ情報 |
変換ルール |
|||
自シングル・サインオンシステム |
相手シングル・サインオンシステム |
|||
変換前 |
変換後 |
変換前 |
変換後 |
|
ロール名 |
“一般利用者” |
“role_no_1” |
“role_no_1” |
“guest” |
“管理者” |
“role_no_2” |
“role_no_2” |
“admin” |
|
ユーザID |
変換なし |
ユーザID |
“partner_”+ユーザID |
上記変換ルールにてユーザ情報を変換し、通知する場合に、自シングル・サインオンシステム利用者tarouが、相手シングル・サインオンシステムのサービスを利用する際のユーザ情報の流れを図に示します。
なお、tarouのユーザ情報が以下の場合を例に説明します。
ユーザ情報 |
設定値 |
ユーザID |
tarou |
ロール名 |
一般利用者 |
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