Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド
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付録A バッチジョブ定義エディタ> A.1 新規にバッチジョブ定義を作成する> A.1.7 ジョブステップ定義の設定

A.1.7.6 資源定義設定ダイアログ

資源定義設定ダイアログでは、資源の種類や作成・使用方法、後処理といった資源全体の情報を設定します。ジョブステップ定義ダイアログの資源定義画面から[更新]ボタンをクリック、または資源の追加ウィザードから追加方法を指定して[終了]ボタンをクリックすると、資源定義設定ダイアログが表示されます。以下に画面イメージと各部品の説明を示します。

◆バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合


本ダイアログ全体を参照するためにはスクロールバーを使用します。本ダイアログをスクロールしたイメージを以下に示します。

◆バッチアプリケーションの種別がCOBOLでない場合

■資源名の指定

[資源名]にジョブステップ内で一意となる資源名を設定します。

■ファイルを使用する場合

ファイルを新たに割り当てる場合は、[使用する資源]から[ファイル]ボタンを選択します。[ファイル]ボタンを選択すると [ファイル名]配下が入力できるので、ファイルに必要な情報を設定します。

  1. [ディレクトリ名]を以下のいずれかの形式で指定します。

    世代ファイルを使用する場合には、btfwaddgenfileinfコマンドで設定したディレクトリ名を指定します。

    btfwaddgenfileinfコマンドについては、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

  2. [ファイル名]に資源として使用するファイル名を設定します。
    ファイル名を決める必要がない場合は、[一時ファイルを使用する]をチェックすると[ファイル名]はグレーアウトされ、ファイル名を設定する必要はありません。
    世代ファイルを使用する場合には、[世代ファイルを使用する]をチェックし、[ファイル名]には世代ファイル名を設定します。また、世代番号を[相対世代番号]または[絶対世代番号]で設定します。

    ファイル名の設定にはパスは含めません。ファイル名にパス区切り文字を使用するとエラーとなります。

  3. ファイルの作成方法・使用方法を指定します。
    資源の作成・使用方法の指定”を参照して、指定してください。

  4. ファイルの後処理を指定します。
    資源の後処理の指定”を参照して、指定してください。

  5. ファイルに対して追加で書き込みを行う場合、[ファイル追加書きを使用する]をチェックします。バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ設定できます。

  6. ファイルの高速処理を使用する場合は、[ファイルの高速処理を使用する]をチェックします。バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ設定できます。

 

先行ステップの資源を使用する場合

先行ステップが使用した資源を再度使用する場合は、[使用する資源]から[先行ステップの資源]ボタンを選択します。[先行ステップの資源]ボタンを選択すると [先行ステップの資源名]配下が入力できるので、先行ステップの参照に必要な情報を設定します。

  1. [先行ステップ名]から先行ジョブステップ名または先行プロシジャ呼出しステップ名を設定します。[先行ステップ名]には、同じジョブ内の先行したステップ名の一覧が表示されます。
  2. [先行プロシジャ内のジョブステップ名]に先行プロシジャ呼出しステップで呼び出したプロシジャ内のジョブステップ名を設定します。[先行ステップ名]から先行プロシジャ呼出しステップを指定した場合だけ、入力できます。
  3. [参照する資源名]に先行ジョブステップまたは先行プロシジャ呼出しステップで定義した資源名を設定します。[参照する資源名]には、[先行ステップ名]で指定したステップに定義されている資源名の一覧が表示されます。[先行ステップ名]で先行プロシジャ呼出しステップ名を指定した場合は、[参照する資源名]には資源名は表示されないため、資源名を直接入力します。

    資源を定義するジョブステップが、ジョブまたはプロシジャの先頭のステップの場合は、先行ステップが存在しないため、[先行ステップの資源]は選択できません。

  4. ファイルの作成方法・使用方法を指定します。
    資源の作成・使用方法の指定”を参照して、指定してください。

  5. ファイルの後処理を指定します。
    資源の後処理の指定”を参照して、指定してください。

  6. ファイルに対して追加で書き込みを行う場合、[ファイル追加書きを使用する]をチェックします。バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ設定できます。

  7. ファイルの高速処理を使用する場合は、[ファイルの高速処理を使用する]をチェックします。バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ設定できます。

■ファイルを連結する場合

ファイルを連結する場合には、[ファイルを連結する]をチェックします。この場合、資源の作成・使用方法は、[既存のファイルを参照する]のみ選択可能です。また、[ファイルの追加書きを行う]の指定項目はグレーアウトされます。
[連結番号]には、ファイルの連結順序を示す値を1〜9999で指定します。小さい値から昇順でファイルを連結します。連結番号は、連続している必要はありません。
バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ設定できます。

ファイルを連結する場合には、1つの資源名に対して複数のファイルを指定します。連結するファイルの資源定義すべてに同じ資源名を指定します。

■ダミーファイルを使用する場合

ダミーファイルを使用する場合には、[ダミーファイルを使用する]をチェックします。[使用する資源]の指定項目のうち、[ファイル]ボタンとファイル連結の指定以外の指定項目はグレーアウトされます。
バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ設定できます。

■nullデバイスを使用する場合

nullデバイスを使用する場合は、[nullデバイスを使用する]をチェックします。[使用する資源]の指定項目のうち、[ファイル]ボタン以外の指定項目はグレーアウトされます。
バッチアプリケーションの種別がCOBOLでない場合のみ設定できます。

資源の作成・使用方法の指定

  1. [資源の作成・使用方法]を設定します。
  2. [資源の使用量]を設定します。

資源の後処理の指定

[資源の後処理]を指定します。

■コメントの入力

[コメント]に、資源定義についてのコメントを入力します。[コメント]の入力は省略できます。

■カスケードジョブの場合の注意事項


カスケードジョブの場合、以下の注意事項があります。


カスケードジョブの資源定義について、上記を表にまとめると以下のとおりです。
(◎:指定必須 ○:指定可 △:指定無視 ×:指定不可)

指定項目

先頭のカスケード
ジョブステップ

中間のカスケード
ジョブステップ

最終のカスケード
ジョブステップ

入力
ファイル

出力
ファイル

入力
ファイル

出力
ファイル

入力
ファイル

出力
ファイル

使用する資源

先行ステップの資源

×

×

ファイル

×

×

ファイルを連結する

×

×

×

×

×

ダミーファイルを使用する
nullデバイスを使用する

×

×

×

×

×

世代ファイルを使用する

新規にファイルを作成する

×

×

既存ファイルを更新する

×

×

×

×

既存のファイルを参照する

×

×

 

ファイルを排他的に使用する

×

×

資源の使用量

使用容量

×

×

正常終了
した場合

削除

×

×

保持

×

×

後続ステップへ渡す

異常終了
した場合

削除

保持

ファイルの追加書きを行う

×

×

×

×

ファイルの高速処理を使用する

×

×

×

×


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