Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド
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第2章 ジョブの設計に必要な知識> 2.5 バッチアプリケーション> 2.5.3 C言語アプリケーション

2.5.3.3 C言語アプリケーションの注意事項

■プロセスの操作について

バッチアプリケーション内で、子プロセスの生成、監視などのプロセスに関する操作を行わないでください。
プロセスの操作を行った場合、ジョブの動作は保証しません。

■スレッドの操作について

バッチアプリケーション内で、スレッドの生成、監視などのスレッドに関する操作を行わないでください。
スレッドに関する操作を行った場合、ジョブの動作は保証しません。

■atexit関数の使用について

バッチアプリケーションで、atexit関数を使用しないでください。使用方法を誤るとワークユニットの停止処理がハングアップする可能性があります。

■iconv関数の使用について

バッチアプリケーションで、iconv関数を使用して独自に文字コード変換を行うことはできません。

■SIGTERMなどのシグナルハンドラについて

バッチアプリケーションからシグナルに関する処理を行わないでください。
シグナルに関する操作を行った場合、ジョブの動作は保証しません。

■標準出力/標準エラー出力への出力について

バッチアプリケーションからprintf関数などを使用して標準出力(stdout)/標準エラー出力(stderr)に大量データを出力しないでください。標準出力/標準エラー出力へ出力できるデータの量は、以下に示す上限があるため、上限を超えて出力した分のデータは、切り捨てられます。

[標準出力/標準エラー出力に出力できるデータ量の上限]

標準出力/標準エラー出力 あわせて1ジョブあたり2メガバイト

ただし、標準出力/標準エラー出力には、バッチ実行基盤からジョブの実行に関するデータを出力するため、実際にバッチアプリケーションから標準出力/標準エラー出力に出力できるデータ量は、上記の上限以下となります。
また、バッチアプリケーション間で、標準出力/標準エラー出力を利用したデータの引継ぎはできません。

■業務用データベースのトランザクション制御について

バッチ実行基盤では、バッチアプリケーションが使用する業務用データベースのトランザクション制御を行いません。バッチアプリケーション内でトランザクション制御を行ってください。

■IPC資源について

バッチ実行基盤では、バッチアプリケーションでのIPC資源の利用を管理しないため、プロセスダウン等が発生した場合、IPC資源が回収されません。

■入力要求を求めるアプリケーションの実行

バッチアプリケーション内で、標準出力/標準エラー出力にプロンプトを出力して入力要求を求めるような処理はできません。

■コード体系について

バッチ受付サービス、バッチ実行サービス、バッチワークユニット、バッチアプリケーション、引継ぎファイルなどで扱うデータのコード体系は、すべて同じコード体系に統一してください。


文字コードの設計については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“文字コードの設計”を参照してください。

■英数字項目の入力パラメタについて

C言語アプリケーションの英数字項目の入力パラメタの扱いは以下のとおりです。


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