Interstage Application Server 移行ガイド
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第1章 他製品との差異について

1.2 Linux製品間の差異について

 RHEL-AS4(IPF)またはRHEL5(IPF)の製品と、他のLinux製品のInterstage Application Serverでは、いくつかの機能差異があります。以下にサーバ環境における新機能追加以外の差異を示します。クライアント環境については新機能追加以外の差異はありません。
 なお、本製品の新機能については“Interstage Application Serverアップデート情報”を参照してください。

サービス

機能

説明

参照マニュアル

Web Package

無償配布用Webサーバ

提供していません。

JDK/JRE

JDK/JRE

Java HotSpot(TM) Client VMをサポートしていません。

New世代領域サイズ自動調整機能

提供していません。

Javaヒープ量

32ビットOSでの設定に対して、1.5〜2倍のJavaヒープ量が必要になります。

使用上の注意
「注意事項」の「JDK/JREの注意事項」

J2EE

データベース

SQL ServerおよびPostgre SQLへの接続をサポートしていません。データベースを使用する場合は、Symfoware ServerかOracleを使用してください。

J2EEユーザーズガイド

CORBAサービス

アプリケーション開発

Interstage Application Server Enterprise Editionにおいて、サーバアプリケーション開発で使用可能な言語はC、C++、Java、COBOLです。OOCOBOLを使用することはできません。なお、C++言語のPOAは使用することができません。
また、CORBAで定義されている基本データ型とC言語でのデータ型の対応について、以下の基本データ型は他のInterstage Application Server製品の場合と差異があります。

  • 本製品
    CORBA_longはintに対応
    CORBA_unsigned_longはunsigned intに対応
  • 他のInterstage Application Server
    CORBA_longはlongに対応
    CORBA_unsigned_longはunsigned longに対応

アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)

キュー制御機能

キュー制御機能(queue_policy)を使用することはできません。

ロードバランス

ネーミングサービスと連携したロードバランスの運用をすることはできません。負荷分散のために、Interstage TrafficDirectorを利用してください。

高信頼性システム運用ガイド
「Traffic Directorを利用した負荷分散」

イベントサービス

アプリケーション開発

Interstage Application Server Enterprise Editionにおいて、サーバアプリケーション開発で使用可能な言語はC、Java、およびCOBOLです。C++を使用することはできません。

アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)

ディレクトリサービス(注1)

リポジトリのデータベース

標準データベースを使用することができません。RDBを使用してください。

ディレクトリサービス運用ガイド

シングル・サインオン

リポジトリサーバ機能

Interstage Application Server Standard-J Editionでは提供していません。

コンポーネントトランザクションサービス

トランザクションアプリケーション

サポートしていません。既存のトランザクションアプリケーションを本製品による運用環境に移行する場合はCORBAアプリケーションに変更してください。

アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)
「CORBAワークユニット」の「旧バージョンのアプリケーションからの移行方法」

運用操作

Interstage 運用API

提供していません。

ポータル機能

ポータル機能

提供していません。

負荷分散

Interstage TrafficDirector連携

以下のInterstage特有の負荷分散ポリシーを使用することができません。

  • 最小待ちメッセージ数
  • 最小通信バッファ使用率

その他

セション情報管理機能(SMO)

提供していません。

サーバマシン状態監視機能(SMM)

提供していません。

注1) Interstage ディレクトリサービスは、以下の製品で利用可能です。

Interstage Application Server Enterprise Edition

 なお、他のLinux製品で構築した環境の資源をバックアップして、本製品で構築した環境にリストアして運用することはできません。


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