Interstage Application Server 移行ガイド
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第1章 他製品との差異について

1.1 Windows製品間の差異について

 Windows Server(R) 2003 for Itanium-based Systemsの製品と他のWindows製品のInterstage Application Serverでは、いくつかの機能差異があります。以下にサーバ環境における新機能追加以外の差異を示します。クライアント環境については新機能追加以外の差異はありません。
 なお、本製品の新機能については“Interstage Application Serverアップデート情報”を参照してください。

サービス

機能

説明

参照マニュアル

Web Package

無償配布用Webサーバ

提供していません。

JDK/JRE

JDK/JRE

Java HotSpot(TM) Client VMをサポートしていません。

New世代領域サイズ自動調整機能

提供していません。

Javaヒープ量

32ビットOSでの設定に対して、1.5〜2倍のJavaヒープ量が必要になります。また、スタックサイズも2倍になります。

使用上の注意「注意事項」の「JDK/JREの注意事項」

J2EE

データベース

Postgre SQLへの接続をサポートしていません。データベースを使用する場合は、Symfoware Server、OracleまたはSQL Serverを使用してください。SQL Serverは、SQL Server 2005をサポートします。

J2EEユーザーズガイド

ツール

以下の機能を使用することはできません。

  • j2eejndisetupコマンド

CORBAサービス

アプリケーション開発

Interstage Application Server Enterprise Editionにおいて、サーバアプリケーション開発で使用可能な言語はC、C++、Java、COBOLです。OOCOBOLを使用することはできません。なお、C++言語のPOAは使用することができません。
IDLファイルから生成されるマッピング言語用のファイルは、Windows Server 2003 for Itanium-based Systemsで再作成したものを使用してください。

アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)

アプリケーション開発(コンパイルオプション)

Interstage Application Server Enterprise Edition でのアプリケーション開発において、32bitアプリケーションでは“構造体メンバのアライメント”の設定値は“4 バイト”ですが、64bitアプリケーションでは設定値に“8 バイト”を指定してください。

アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)

キュー制御機能

queue_policy定義ファイルを使用したキューポリシーの設定はできません。

ロードバランス

ネーミングサービスと連携したロードバランスの運用をすることはできません。負荷分散のために、Interstage TrafficDirectorを利用してください。

高信頼性システム運用ガイド「Traffic Directorを利用した負荷分散」

COM/CORBA連携機能

COM/CORBA連携機能を使用することはできません。

旧バージョン互換コマンド

odadmin_exコマンドは、使用できません。

ディレクトリサービス(注1)

リポジトリのデータベース

標準データベースを使用することができません。RDBを使用してください。

ディレクトリサービス運用ガイド

シングル・サインオン

リポジトリサーバ機能

Interstage Application Server Standard-J Editionでは提供していません。

SOAPサービス

CORBA/SOAPゲートウェイ

提供していません。

UDDIサービス

UDDIレジストリ

提供していません。

コンポーネントトランザクションサービス

トランザクションアプリケーション

サポートしていません。既存のトランザクションアプリケーションを本製品による運用環境に移行する場合はCORBAアプリケーションに変更してください。

アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)「CORBAワークユニット」の「旧バージョンのアプリケーションからの移行方法」

ラッパーオブジェクト

ラッパーオブジェクト

提供していません。

運用操作

Interstage 運用API

提供していません。

Interstage統合コマンド

以下のコマンドにおいて、ロードバランスオプション、CORBA/SOAPクライアントゲートウェイは操作できません。

  • isinit
  • ismodifyservice
  • isstart
  • isstat
  • isstop

また、isregistdefコマンドで生成されるInterstage動作環境定義において、LBO USE、SOAP Client GWは使用できません。

リファレンスマニュアル(コマンド編)「Interstage統合コマンド」

ポータル機能

ポータル機能

提供していません。

負荷分散

Interstage TrafficDirector連携

以下のInterstage特有の負荷分散ポリシーを使用することができません。

  • 最小待ちメッセージ数
  • 最小通信バッファ使用率

MessageQueueDirector

MessageQueueDirector

提供機能は以下の通りです。詳細機能で未提供の機能もありますので、提供機能の詳細については"MessageQueueDirector説明書"を参照してください。

  • イベントチャネル連携サービス

以下の機能は提供されません。

  • プログラムインタフェース
  • メッセージキュー
  • MQDのシステム環境にデータベースを利用する
  • 同報配信サービス
  • ACM連携サービス
  • SMTP連携サービス

MessageQueueDirector説明書「イベントチャネル連携サービス」

ebXML Message Service

ebXML Message Service

提供していません。

MQ連携サービス

MQ連携サービス

提供していません。

Interstage JMXサービス

マルチサーバ管理機能

プロビジョニング機能(Systemwalker Resource Coordinator連携)を使用することはできません。

Interstage Application Server 運用ガイド

データベース連携サービス

アプリケーション開発

Interstage Application Server Enterprise Editionにおいて、サーバアプリケーション開発で使用可能な言語はC、Javaです。C++、COBOLを使用することはできません。
C言語で開発する場合は、Windows 2003 Microsoft Platform SDK コンパイラを使用できます。
Java言語で開発する場合は、JDK1.4.2を使用できます。

アプリケーション作成ガイド(データベース連携サービス編)

Systemwalker製品との連携

Systemwalker Software Deliveryとの連携

提供していません。

Apworksサーバランタイム

Apworksサーバランタイム

提供していません。

その他

セション情報管理機能(SMO)

提供していません。

サーバマシン状態監視機能(SMM)

提供していません。

注1) Interstage ディレクトリサービスは、以下の製品で利用可能です。

Interstage Application Server Enterprise Edition

 なお、他のWindows製品で構築した環境の資源をバックアップして、本製品で構築した環境にリストアして運用することはできません。


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