Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)
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5.2.2 性能監視ツール起動操作
性能監視ツールの起動操作について説明します。
■運用パターン

性能監視ツールの起動には、以下の方法があります。
- 自動運用
Interstage起動前に性能監視ツール自動起動定義の登録を行うと、Interstage起動時に性能監視ツールを自動的に起動します。自動運用により性能監視ツールを起動した場合は、Interstage停止時にのみ性能監視ツールは停止します。また、性能監視自動起動定義ファイルに“Auto_start=YES”および性能監視対象アプリケーションを記述して自動起動の登録を行った場合は、Interstage起動時に性能監視ツールが自動的に起動し、性能監視対象アプリケーションの性能監視を開始します(自動監視開始機能)。性能監視自動起動定義ファイルに“Auto_start=NO”を記述して自動起動の登録を行った場合は、Interstage起動時に性能監視ツールが自動的に起動しますが、性能監視は開始されません。自動監視開始機能を指定しない場合は、Interstage起動後に、ispstartコマンドを実行して性能監視を開始してください。
- 手動運用
ispmakeenvコマンドを実行して、性能監視ツールを起動します。性能監視対象のワークユニットを起動する前であれば、いつでも性能監視ツールを起動し性能監視を行うことが可能です。ただし、手動運用を行った場合、Windowsをログオフすると、性能監視ツールは停止します。性能監視ツール起動後に、Windowsのログオフを行う場合は、自動運用により、性能監視ツールを起動してください。

性能監視ツールは“手動運用”でのみ起動できます。
■起動方法
◆性能監視ツール自動運用の場合 
Interstage起動時に性能監視ツールを起動する操作について説明します。
- 性能監視ツール自動起動定義の作成
性能測定に必要な環境および性能監視を行うオブジェクトを指定する定義ファイルを作成します。性能監視ツール自動起動定義の詳細については、“性能監視ツール自動起動定義ファイル”を参照してください。
- 性能監視ツール自動起動定義の登録
ispsetautostartコマンドで性能監視ツール自動起動定義を登録します。
- Interstageの起動
isstartコマンドを実行し、Interstageを起動します。Interstage起動時に自動的に性能監視ツールが起動します。
◆性能監視ツール手動運用の場合
- システム構成設定操作
性能監視環境を作成し、性能監視ツールを起動するために、システム構成情報ファイル内の以下のシステム構成情報を調整する必要があります。また、操作完了後は、マシンを再起動してください。
Semsys:seminfo_semmnu
性能監視ツールを起動する際には、必ず上記システム構成情報の設定値を見積もってください。見積もった結果、設定値の変更が不要な場合は、上記のシステム構成情報を設定する必要はありません。設定値の見積もりについては“チューニングガイド”の“システム構成情報の見積もり方法”を参照してください。
- Interstageの起動
isstartコマンドを実行し、Interstageを起動します。
- 性能監視環境の作成
ispmakeenvコマンドにより性能監視環境を作成し、性能監視ツールを起動します。この際、以下のインターバル時間を指定します。
- 性能ログファイル用インターバル時間
性能ログファイルに対して性能情報を出力する間隔です。1分、5分、10分、20分、30分、1時間、2時間、3時間、4時間のいずれかが指定可能です。省略した場合には、1時間が設定されます。
- リアルタイム監視用インターバル時間

Systemwalker Centric Managerに通知する性能情報の採取間隔です。Systemwalker Centric Managerからの性能監視を行う場合に指定しています。1〜60分が指定可能です。省略した場合には、5分が設定されます。

- ispmakeenvコマンド実行後に、性能を測定する業務アプリケーション(ワークユニット)を起動してください。ispmakeenvコマンド実行前に起動された業務アプリケーションに対しては、性能は測定されません。

- システムを再起動した場合は、性能監視環境を再作成する必要があります。
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