Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)
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第5章 性能監視> 5.2 性能監視ツールの操作手順> 5.2.1 SNMPサービスへの登録操作

5.2.1.2 Solarisの場合

1) 性能監視ツールのコピー

 Systemwalker Centric Manager上で、性能情報を表示するには、性能監視ツールの以下のファイルを、所定のディレクトリにコピーしてください。この操作は、Interstageインストール時に行ってください。また、操作完了後は、マシンを再起動してください。

ファイル名

コピー元ディレクトリ

コピー先ディレクトリ

ispsubad8

/opt/FSUNtd/isp/lib

/usr/lib/snmp

ispsuba8.acl

/etc/opt/FSUNtd/snmp/conf

/etc/snmp/conf

ispsuba8.reg

/etc/opt/FSUNtd/snmp/conf

/etc/snmp/conf

ispsuba8.rsrc

/etc/opt/FSUNtd/snmp/conf

/etc/snmp/conf

Solaris10の場合

 性能監視ツールのリアルタイム監視機能をSolaris 10で使用する場合、Solarisの他のバージョンで使用する場合と比べて以下の注意事項があります。

 以下に、SMAを使用せず、SEAのみを使用する場合の環境設定例を記載します。
 詳細は、OSのマニュアルを参照してください。

  1. SMAの停止

    # /etc/init.d/init.sma stop



  2. SMAおよび関連サービスがブート時に自動的に起動しないように設定

    以下のサービスがブート時に自動的に起動しないように設定します。

    また、“svc:/application/management/snmpdx"は"svc:/application/management/seaport"と依存関係があるため、"svc:/application/management/seaport"を無効にした場合、"svc:/application/management/snmpdx"が起動されません。依存関係を解消してください。
    サービスの依存関係などの設定に関しては、OSのマニュアルを参照し実施してください。
     

  3. SEAが使用するポート番号の設定を161に変更

    /etc/snmp/conf/snmpdx.regファイルのport行を16161から161に変更


  4. SEAの各設定ファイルを作成

    # cp /etc/snmp/conf/mibiisa.rsrc- /etc/snmp/conf/mibiisa.rsrc
    # cp /etc/snmp/conf/snmpdx.acl /etc/snmp/conf/mibiisa.acl


  5. SEAの再起動

    # /etc/init.d/init.snmpdx stop
    # /etc/init.d/init.snmpdx start


2) MIB定義ファイルの読み込み

 Systemwalker Centric Managerから性能情報を採取するには、性能情報のMIB定義ファイルをSystemwalker Centric Managerで読み込まなければなりません。Interstageをインストールしたマシン上にある、以下のMIB定義ファイルをSystemwalker Centric Managerに読み込ませてください。

“TD_HOME\isp\mib\ispmibSol.my"

 MIB定義ファイルの読み込み方法を、以下に示します。

  1. Interstageをインストールしたマシン上にあるMIB定義ファイルを、Systemwalker Centric Managerがインストールされている業務管理クライアントに、FTPを使ってコピーしてください。
  2. Systemwalker Centric Manager(業務監視)を起動してください。
  3. 業務監視画面のメニューから、“操作”→“MIB拡張操作”の順に項目をクリックして、MIB拡張操作画面を表示してください。
  4. MIB拡張操作画面で“MIB登録”ボタンをクリックして、拡張MIBファイル選択画面を表示してください。
  5. 拡張MIBファイル選択画面でMIBファイルを選択して、“開く”ボタンをクリックしてください。その後、MIB拡張操作画面で“閉じる”ボタンをクリックしてください。
  6. 業務監視画面のメニューから、“ポリシー”→“ポリシー配付”の順に項目をクリックして、ポリシーの配付画面を表示してください。
  7. ポリシーの配付画面で必要な項目を設定した後、“OK”ボタンをクリックしてください。

3) ポート番号の設定

 性能監視ツールは、Systemwalker Centric Managerに性能情報を通知する際に通信を行うため、通信用のポートを使用します。デフォルトでは“7042”番のポートを使用しますので、このポートを他のプログラムで使用している場合は、性能監視ツールのポート番号を変更してください。この操作は、Interstageインストール時に行ってください。また、操作完了後は、マシンを再起動してください。
 変更方法は以下のようになります。

  1. 環境設定ファイルをエディタで開いてください。
  2. “port = 7042” の “7042”の部分を、未使用のポート番号に書き換えてください。
  3. ファイルを保存して、エディタを終了してください。
  4. マシンを再起動してください。

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