Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
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2.3.7 ワークユニットプロセス情報通知機能
各アプリケーションをワークユニットより起動する際、プロセスおよびワークユニットの情報を特定の環境変数に設定します。
アプリケーションは自プロセスおよびワークユニットの情報を環境変数より獲得することが可能です。
以下に環境変数に設定される情報の説明を行います。
- システム名
当該ワークユニットが属するInterstageのシステム名を設定します。デフォルトシステムの場合は”default”が設定されます。
自アプリケーションが動作しているシステム名を意識する必要がある場合に有効です。
- プロセス通番
ワークユニット内でユニークなシリアル番号を設定します。プロセス再起動時には異常終了したプロセスと同じ番号が設定されます。当番号はプロセスIDとは無依存です。
たとえば、ワークユニット内のプロセスごとに共有メモリのブロックを割り当て、情報を保持している場合があります。このとき、プロセス異常終了後、再起動したプロセスでも同一の共有メモリのブロックを使用したい場合など、当該番号で使用ブロックを判断するなどが可能になります。ただし、当番号はワークユニット内でのみユニークな値であるため、ワークユニット内のプロセスの判別にのみ使用してください。
- ワークユニット名
プロセスを起動したワークユニット名を設定します。
アプリケーションがワークユニット名を意識した処理を行う必要がある場合に有効です。
- 起動ユーザ名
ワークユニットを起動したユーザ名を設定します。
プロセスの起動ユーザ名を認識する必要がある場合に有効です。
- プロセス起動回数
プロセスが起動された回数を設定します。ワークユニット起動による初回起動の場合は1が設定されます。プロセス再起動ごとに1加算されていきます。
プロセスが初回起動なのか再起動なのかを判断する必要がある場合などに有効です。
- ワークユニット出口プログラム復帰情報
ワークユニット起動時に呼び出されるワークユニット出口プログラムの復帰として、ユーザが復帰した情報を設定します。ワークユニット定義にワークユニット出口プログラムが設定されてない場合、0が設定されます。
ワークユニット起動時にワークユニット出口プログラムで共有メモリを獲得し、その共有メモリIDをプロセスで使用する場合などに有効です。
ワークユニット出口プログラムに関しては、“ワークユニット出口プログラム機能”を参照してください。
プロセス情報通知の詳細については、“ワークユニットプロセス情報通知機能の使用方法”を参照してください。
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