Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第2章 ワークユニットの機能> 2.2 CORBAワークユニット> 2.2.8 キュー制御

2.2.8.4 優先度制御

 業務を構成するオブジェクト間において、優先度をつけることができます。

 高負荷時により優先的に処理を行う業務などが存在する場合に、有効となります。優先度は1〜255の優先度を指定することができます。
 優先度制御は、同一インプリメンテーション内のインタフェース間において優先度をつけることができ、インプリメンテーションリポジトリ定義で設定します。
 以下の例ではCORBAアプリケーションの2つのインタフェース(INTF1とINTF2)への要求が共にキューイングされていた場合を示します。その場合にアプリケーションプロセス(もしくはスレッド)に空きができた場合、優先度の高いインタフェースINTF2への要求が先にディスパッチされ、処理を開始します。

 定義方法には、コマンドを使用する方法と、Interstage管理コンソールを使用する方法があります。

■コマンドを使用した定義方法

 優先度は、OD_impl_instコマンド(-axオプション)で指定するCORBAアプリケーション情報定義ファイルで、インタフェースリポジトリIDに対して指定します。指定方法は以下のとおりです。なお、インプリメンテーションリポジトリの登録の詳細は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”でOD_impl_instコマンドを参照してください。

 intfID = priority;solib[,[prefix][,inherit[,..]]]


 CORBAアプリケーション情報定義ファイル

 IDL:test1/intf1:1.0 = 10;/user/libINTF1.so
 IDL:test1/intf2:1.0 = 2;/user/libINTF2.so,,IDL:test1/intf1:1.0
 IDL:test1/intf3:1.0 = 20;

 OD_impl_instコマンドで登録します。

 OD_impl_inst -ax impl.def

■Interstage管理コンソールを使用した定義方法

 以下の方法でインタフェース停止を設定してください。

  1. Interstage管理コンソールにログインします。
  2. Interstage管理コンソールの
    [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット] > [ワークユニット名]の[配備]タブ
    または、
    [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット] > [ワークユニット名] > [インプリメンテーションリポジトリID名]の[環境設定]タブ
    で[CORBAアプリケーション]の[インタフェース定義]を登録し、“優先度”にオブジェクトの優先度を設定します。

 Interstage管理コンソールを使用する場合は、“Intestage管理コンソールのヘルプ”も参照してください。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2007