Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド |
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第2章 ワークユニットの機能 | > 2.2 CORBAワークユニット | > 2.2.2 コネクション管理 |
以降では、コネクション接続における注意事項について説明します。
クライアントからクラスタ構成のサーバにコネクションを接続中に、サーバがダウンし待機の別サーバに運用が引き継がれた状態で、クライアントからサーバ側にリクエストを送信した場合、無応答となる場合があります。
これは、サーバダウンによるコネクション切断がTCP/IP層からクライアントに通知されない場合があるためです。
上記のような問題を解決するため、クライアント無通信監視(period_client_idle_con_timeout)を設定することをお勧めします。クライアント無通信監視とは、一定時間リクエストの送信がない場合、クライアント側からコネクションを切断する機能です。
なお、クライアント無通信監視によりコネクションが切断される前に、次のリクエストが送信された場合は、同様にリクエストが無応答となる場合があります。この場合は、リクエスト送信から返信までの時間監視 (period_receive_timeout)を設定することで、無応答の回避を行うことができます。
クライアントとサーバとの間に、負荷分散装置やファイアウォールが存在する場合の注意事項について以下で説明します。
負荷分散装置やファイアウォールでは、通信が発生してない状態に対する無通信タイムアウト機能が存在する場合があります。
このタイムアウトはクライアントおよびサーバ側に通知されません。このため、コネクションが残存した状態となり、クライアントからリクエスト送信した場合、負荷分散装置またはファイアウォールからエラーで復帰する場合があります。
このような問題を解決するため、クライアント無通信監視(period_client_idle_con_timeout)およびサーバ無通信監視(period_idle_con_timeout)を設定することをお勧めします。
クライアント無通信監視とは、一定時間リクエストの送信がない場合、クライアント側からコネクションを切断する機能です。サーバ無通信監視とは、一定時間クライアントからのリクエストの送信がない場合、サーバ側からコネクションを切断する機能です。
この監視時間を負荷分散装置やファイアウォールのタイムアウト値よりも小さい値にすることで、左記に監視時間を負荷分散装置やファイアウォールでタイムアウトを検出する前に、クライアントおよびサーバからコネクションの切断を行うことができます。
また、この場合、クライアント無通信監視(period_client_idle_con_timeout)がサーバ無通信監視(period_idle_con_timeout)よりも小さな値としてください。
クライアント無通信監視値 < サーバ無通信監視値 <負荷分散装置やファイアウォールの無通信監視値
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