Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド |
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第1章 Interstage Application ServerのOLTPサーバ | > 1.1 OLTPサーバでできること |
Interstageでは、CORBAの採用で異なるシステムや言語などの枠組を超えた、1つの仮想的な統合システム(分散オブジェクトシステム)の構築を実現します。
Interstageで実現される分散オブジェクトシステムの中では、オブジェクトの格納場所などの情報は一元管理されています。クライアント側では、この一元管理された情報を利用することで、どのサーバと連携するかを意識することなく、1つの大きなローカルシステム上にある業務アプリケーションを利用するイメージで連携できます。アプリケーションのプログラミングでも、連携先についての記述を省くことができ、アプリケーションの作成が容易になります。
また、システム構成を変更する場合には、一元管理されている情報に対して変更を行います。そのため、クライアントのアプリケーションに修正を加える必要がなく、システム構成を容易に変更することができます。
トランザクションとは、アプリケーションがデータベースと連携し、データベースの更新処理などを実施する場合に、一連の処理の中で行われた更新内容を一括してデータベースに反映したり、更新前の状態に復元する機能です。アプリケーションがトランザクション機能を利用することで、一連の作業の整合性が保証できます。
トランザクション機能を利用することにより、信頼性を要求される業務システムを容易に構築することが可能になります。
また、グローバルトランザクション連携では、1つのデータの更新が、複数のデータベースに関連している場合でも、アプリケーション側で意識することなく関連したデータベースすべてに反映されるため、データベースの整合性は保証されます。
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