ここでは、以下の環境のクラスタ設定手順について説明します。
オペレーティングシステムが以下のどちらかである。かつ、
Windows Server 2008 x64 Edition
Windows Server 2008 R2
以下のどちらかのAdvancedCopy Managerを導入している。
マネージャを導入している。
インストールの[Exchange機能選択画面]で「ExchangeServer2007連携オンラインバックップ」のチェックボックスをOFFにして、エージェントを導入している。
クラスタの設定手順は以下のとおりです。WSFCの設定方法は、Microsoft Server(R) Failover Clusteringのマニュアルを参照してください。
「4.6.2 カスタマイズ作業詳細」の手順1から手順4までを実施します。
WSFCで以下のリソースを作成します。
「サービスとアプリケーションフォルダ」に業務名のアプリケーションフォルダを作成
[操作]-[その他のアクション]-[空のサービスまたはアプリケーションの作成]で、アプリケーションフォルダを作成します。
IPアドレスリソースを作成
[操作]-[リソースの追加]-[その他のリソース]-[2-IPアドレスの追加]で行います。
IPアドレスリソースのプロパティを設定します。
リソース名に任意の値を設定します。
使用するネットワーク(サブネット)を選択します。
静的IPアドレスに論理IPアドレスを設定します。
「4.6.2 カスタマイズ作業詳細」の手順5および手順6を実施します。
「4.6.2 カスタマイズ作業詳細」の手順7を実施します。
「クラスタセットアップコマンドの設定画面」で「既存のIPアドレスリソースを使用」を選択してください。
「4.6.2 カスタマイズ作業詳細」の手順8から手順14までを実施します。
プライマリノードのクラスタセットアップを終了します。
Storage管理サーバの場合
swstf8514のエラーが発生します。以下の作業を実施してください。
<共有ディスク>\etc\opt\swstorage\clsetup.iniを編集します。
[Primary]タグのSetupの値を、YESに変更してください。
$INS_DIR\env\swcluster.iniを編集します。
($INS_DIRは、AdvancedCopy Managerをインストールした時のプログラムディレクトリ」です)
[論理ノード名]タグのSetupの値を、YESに変更してください。
[論理ノード名]は、「クラスタセットアップコマンドの設定画面」で指定した論理ノード名の値です。
$ETC_DIR\etc\swstg.iniを編集します。
($ETC_DIRは、AdvancedCopy Managerをインストールした時の「環境設定ディレクトリ」です)
[Common]タグのTypeの値を、2に変更してください。
Storageサーバの場合
swstf8100のメッセージが表示されます。次に進んでください。
引き続き、セカンダリノードの設定を実施します。
「4.6.2 カスタマイズ作業詳細」の手順16から手順29までを実施します。
セカンダリノードのクラスタセットアップを終了します。
swstf8514のエラーが発生しますが、そのまま次に進んでください。
リソースの設定を行います。
Storage管理サーバの場合
以下のリソースを削除します。
- AdvancedCopy GUI Service
- SymfoWARE RDB RDBSWSTF
WSFC管理で、以下のサービスをリソースに追加します。
a) AdvancedCopy ACL Service
b) AdvancedCopy GUI Service
c) AdvancedCopy COM Service for 論理ノード名 (注)
d) SymfoWARE RDB RDBSWSTF
注: 論理ノード名が付いているサービスを追加してください。論理ノード名は、「クラスタセットアップコマンドの設定画面」で指定した値です。リソース名は「AdvancedCopy COM Service_論理ノード名」にしてください。
上記のそれぞれのサービスに、依存関係を設定してください。
a)~d)のサービスに、共有ディスクのリソースを設定してください。
c)のサービスに、論理IPアドレスのリソースを設定してください。
Storageサーバの場合
WSFC管理で、次のリソースを削除します。
AdvancedCopy COM Service_論理ノード名 (注)
注:論理ノード名は「クラスタセットアップコマンドの設定画面」で指定した値です。
以下のサービスをリソースに追加します。
- AdvancedCopy COM Service for 論理ノード名 (注)
注: 論理ノード名が付いているサービスを追加してください。論理ノード名は、「クラスタセットアップコマンドの設定画面」で指定した値です。リソース名は「AdvancedCopy COM Service_論理ノード名」にしてください。
上記のサービスに、依存関係を設定してください。
共有ディスクのリソースを追加してください。
定義ファイルを編集します。
Storage管理サーバの場合
<共有ディスク>\etc\opt\swstorage\clsetup.iniを編集します。
[Secondary]タグのSetupの値を、YESに変更してください。
$INS_DIR\env\swcluster.iniを編集します。
($INS_DIRは、AdvancedCopy Managerをインストールした時のプログラムディレクトリ」です)
[論理ノード名]タグのSetupの値を、YESに変更してください。
$ETC_DIR\etc\swstg.iniを編集します。
($ETC_DIRは、AdvancedCopy Managerをインストールした時の「環境設定ディレクトリ」です)
[Common]タグのTypeの値を、2に変更してください。
Storageサーバの場合
<共有ディスク>\etc\opt\swstorage\clsetup.iniを編集します。
[Secondary]タグのSetupの値を、YESに変更します。
$INS_DIR\env\swcluster.iniを編集します。
($INS_DIRは、AdvancedCopy Managerをインストールした時のプログラムディレクトリ」です)
[論理ノード名]タグのSetupの値を、YESに変更してください。
引き続き、セカンダリノードBの設定を行います。
カスケード運用の場合は、次に進んでください。
1:1運用待機、相互待機、またはn:1運用待機の場合は、本章の手順16に進んでください。
「4.6.2 カスタマイズ作業詳細」の手順31から手順44までを実施します。
セカンダリノードBのクラスタセットアップを終了します。
swstf8514のエラーが発生しますが、そのまま次に進んでください。
定義ファイルを編集します。
Storage管理サーバの場合
<共有ディスク>\etc\opt\swstorage\clsetup.iniの最後尾に、次の3行を追加します。
[Secondary_2]
Setup=YES
Date=00/00/00 00:00:00
なお、3台目のセカンダリノードの場合は、上記の[Secondary_2]を[Secondary_3]としてください。
$INS_DIR\env\swcluster.iniを編集します。
($INS_DIRは、AdvancedCopy Managerをインストールした時のプログラムディレクトリ」です)
[論理ノード名]タグのSetupの値を、YESに変更してください。
$ETC_DIR\etc\swstg.iniを編集します。
($ETC_DIRは、AdvancedCopy Managerをインストールした時の「環境設定ディレクトリ」です)
[Common]タグのTypeの値を、2に変更してください。
Storageサーバの場合
<共有ディスク>\etc\opt\swstorage\clsetup.iniの最後尾に、次の3行を追加します。
[Secondary_2]
Setup=YES
Date=00/00/00 00:00:00
なお、3台目のセカンダリノードの場合は、上記の[Secondary_2]を[Secondary_3]としてください。
$INS_DIR\env\swcluster.iniを編集します。
($INS_DIRは、AdvancedCopy Managerをインストールした時のプログラムディレクトリ」です)
[論理ノード名]タグのSetupの値を、YESに変更してください。
「4.6.2 カスタマイズ作業詳細」の手順46から手順48までを実施します。
セカンダリノードBとなるノードが残っている場合は、そのノードで、本章の手順12から実施してください。
「4.6.2 カスタマイズ作業詳細」の手順49および手順50を実施します。
以上で作業は終了です。