TSMサーバ業務では、カスタマイズ時に、TSMサーバに特有なTSM DBとTSM LOGのサイズおよびサーバー・オプション・ファイル(dsmserv.opt)のパラメーターをTSMクラスタセットアップ情報ファイル(/opt/tivoli/tsm/CLUS/tsmclsetup.ini)に設定しておく必要があります。以下の各項目の内容を理解した上で、設定するクラスタサービス(userApplication)ごとに準備・確認しておきます。
TSMクラスタセットアップ情報ファイル(/opt/tivoli/tsm/CLUS/tsmclsetup.ini)は、ini ファイル形式で情報を記録します。記録する情報は以下のとおりです。
なお、各キーに対応した値に関する詳しい情報は、TSMマニュアルの『ETERNUS SF TSM PRIMECLUSTER 適用ガイド』を参照してください。
セクション名 | キー名 | 設定値 | 意味 |
---|---|---|---|
TSMサーバ名(service1) | DBsize | 数値 | TSM DBのサイズ(MB)を指定してください。 |
RLOGsize | 数値 | TSM LOGのサイズ(MB)を指定してください。 | |
TCPPort | 数値 | TCP/IPのポート番号を指定します。デフォルトは1500。 | |
SHMPort | 数値 | シェアード・メモリのポート番号を指定します。デフォルトは1510。 | |
TCPNODELAY | Yes | TCP送信遅延に関する指定。 | |
No | TCP送信遅延に関する指定 | ||
BUFPoolsize | 数値 | TSM DBへの入出力のために使用されるバッファのサイズ(KB)を指定します。デフォルトは2048KBです。 | |
LOGPoolsize | 数値 | TSM LOGへの書き出しに使用するバッファのサイズ(KB)を指定します。 | |
TXNGroupmax | 数値 | TSM DBにコミットをとるタイミングを(TSMクライアントからサーバーに)送信したファイル数で指定します。推奨値は256です。 | |
VOLUMEHistory | パス名 | 順次ボリューム情報のコピーを保管するファイルを指定(TSM DBリカバリ時に必要) | |
DEVCONFig | パス名 | デバイス構成情報のコピーを保管するファイルを指定(TSM DBリカバリ時に必要) |
ファイル記述例
[service1] DBsize=101 RLOGsize=33 TCPPort=1501 SHMPort=1510 TCPNODELAY=yes BUFPoolsize=32768 LOGPoolsize=2048 TXNGroupmax=256 VOLUMEHistory=/tmp/volhistory.log DEVCONFig=/tmp/devconfig.log |