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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.1 クラスタ適用ガイド

3.4 TSMクラスタセットアップ情報ファイルの準備

TSMサーバ業務では、カスタマイズ時に、TSMサーバに特有なTSM DBとTSM LOGのサイズおよびサーバー・オプション・ファイル(dsmserv.opt)のパラメーターをTSMクラスタセットアップ情報ファイル(/opt/tivoli/tsm/CLUS/tsmclsetup.ini)に設定しておく必要があります。以下の各項目の内容を理解した上で、設定するクラスタサービス(userApplication)ごとに準備・確認しておきます。

TSMクラスタセットアップ情報ファイル(/opt/tivoli/tsm/CLUS/tsmclsetup.ini)は、ini ファイル形式で情報を記録します。記録する情報は以下のとおりです。
なお、各キーに対応した値に関する詳しい情報は、TSMマニュアルの『ETERNUS SF TSM PRIMECLUSTER 適用ガイド』を参照してください。

表3.18 TSMクラスタセットアップ情報ファイルに記録される情報

セクション名

キー名

設定値

意味

TSMサーバ名(service1)

DBsize

数値

TSM DBのサイズ(MB)を指定してください。

RLOGsize

数値

TSM LOGのサイズ(MB)を指定してください。

TCPPort

数値

TCP/IPのポート番号を指定します。デフォルトは1500。

SHMPort

数値

シェアード・メモリのポート番号を指定します。デフォルトは1510。

TCPNODELAY

Yes

TCP送信遅延に関する指定。
yesの指定によりMTUサイズに達する前にデータ・パケットをネットワークに送り出します。

No

TCP送信遅延に関する指定

BUFPoolsize

数値

TSM DBへの入出力のために使用されるバッファのサイズ(KB)を指定します。デフォルトは2048KBです。

LOGPoolsize

数値

TSM LOGへの書き出しに使用するバッファのサイズ(KB)を指定します。

TXNGroupmax

数値

TSM DBにコミットをとるタイミングを(TSMクライアントからサーバーに)送信したファイル数で指定します。推奨値は256です。

VOLUMEHistory

パス名

順次ボリューム情報のコピーを保管するファイルを指定(TSM DBリカバリ時に必要)

DEVCONFig

パス名

デバイス構成情報のコピーを保管するファイルを指定(TSM DBリカバリ時に必要)

ファイル記述例

[service1]
DBsize=101
RLOGsize=33
TCPPort=1501
SHMPort=1510
TCPNODELAY=yes
BUFPoolsize=32768
LOGPoolsize=2048
TXNGroupmax=256
VOLUMEHistory=/tmp/volhistory.log
DEVCONFig=/tmp/devconfig.log