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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.1 クラスタ適用ガイド

3.1.3 Solaris版Sun Clusterで必要なリソース

AdvancedCopy ManagerをSolaris版Sun Clusterに導入する場合、以下のリソースが必要です。

  1. AdvancedCopy Manager用の引継ぎIPアドレス

    クラスタシステムで運用する際に使用する、ネットワーク上でユニークなIPアドレスを新規に割り当てます。AdvancedCopy Managerの業務ごとにひとつ必要です。
    AdvancedCopy Manager用に新規論理IPアドレスを準備し追加することを推奨します。
    新規に割り当てる場合は、既存の業務がIPアドレスを引継ぎリソースとしているかどうかを確認し、IPアドレスリソースを追加しても業務に支障がないことを確認してください。
    既存の論理IPアドレスを使用する場合、論理IPアドレスをAdvancedCopy Managerと共有することで既存の製品(既に論理IPアドレスを使用している製品)に問題が発生しない(制限がない)ことを確認してください。

  2. AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するパーティション

    AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するパーティションを共有ディスク上に準備します。必要なパーティション数は下表のとおりです。AdvancedCopy Managerの業務ごとに必要なパーティション数であることに注意してください。確保する共有ディスクの容量は、「3.2 共有ディスクの容量」を参照してください。

    表3.4 AdvancedCopy Managerの業務ごとに必要なパーティション数

    名称

    Storage管理サーバ業務

    Storageサーバ業務

    AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスク

    4または3または2または1または0

    0

    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク

    1

    1

    合計パーティション数

    5または4または3または2または1

    1

    AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクの4パーティションは、それぞれ次の4つのデータベース領域として使用されます。

    • DBファイル用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)

    • RDBディクショナリ用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)

    • RDBログファイル用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)

    • リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)

注意

AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクと、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクは、Sun Cluster共有ディスクとして定義してください。

AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクは、AdvancedCopy Managerを利用してバックアップ、レプリケーションを実施しないディスクを割り当ててください。

AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクに作成する4つのディレクトリは、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを含め、同じ共有ディスク上に作成することが可能ですが、信頼性や更新時性能等を考慮して、それぞれ別の新規パーティション上に作成することをお勧めします。

AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクはファイルシステムで使用します。AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクがマウントできるようにしてください。