AdvancedCopy ManagerをSolaris版VERITAS Cluster Serverに導入する場合、以下のリソースが必要です。
AdvancedCopy Manager用の引継ぎIPアドレス
クラスタシステムで運用する際に使用する、ネットワーク上でユニークなIPアドレスを新規に割り当てます。AdvancedCopy Managerの業務ごとにひとつ必要です。
AdvancedCopy Manager用に新規論理IPアドレスを準備し追加することを推奨します。
新規に割り当てる場合は、既存の業務がIPアドレスを引継ぎリソースとしているかどうかを確認し、IPアドレスリソースを追加しても業務に支障がないことを確認してください。
既存の論理IPアドレスを使用する場合、論理IPアドレスをAdvancedCopy Managerと共有することで既存の製品(既に論理IPアドレスを使用している製品)に問題が発生しない(制限がない)ことを確認してください。
AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するパーティション
AdvancedCopy Manager用の共有データを格納するパーティションを共有ディスク上に準備します。必要なパーティション数は下表のとおりです。AdvancedCopy Managerの業務ごとに必要なパーティション数であることに注意してください。確保する共有ディスクの容量は、「3.2 共有ディスクの容量」を参照してください。
名称 | Storage管理サーバ業務 | Storageサーバ業務 |
---|---|---|
AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスク | 4または3または2または1または0 | 0 |
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク | 1 | 1 |
合計パーティション数 | 5または4または3または2または1 | 1 |
AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクのパーティションは、それぞれ次の4つのディレクトリに格納されるデータベース領域のために使用されます。
DBファイル用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)
RDBディクショナリ用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)
RDBログファイル用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)
リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上に作成可能)
注意
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクと、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクは、VERITAS Cluster Serverの共有ディスクとして定義してください。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクは、AdvancedCopy Managerを利用してバックアップ、レプリケーションを実施しないディスクを割り当ててください。
AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクに作成する4つのディレクトリは、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを含め、同じ共有ディスク上に作成することが可能ですが、信頼性や更新時性能等を考慮して、それぞれ別の新規パーティション上に作成することをお勧めします。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクはファイルシステムで使用します。AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクとAdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクがマウントできるようにしてください。