AdvancedCopy Managerには、Storageサーバ、Storage管理サーバ、テープサーバの3種類あります。
クラスタシステムについても同様に、AdvancedCopy Managerマネージャー機能をインストールしたクラスタシステムをStorage管理サーバ、AdvancedCopy Managerエージェント機能をインストールしたクラスタシステムをStorageサーバといいます。
AdvancedCopy Managerマネージャー機能およびAdvancedCopy Managerテープマネージャー機能をインストールしたクラスタシステム、またはAdvancedCopy Managerエージェント機能およびAdvancedCopy Managerテープマネージャー機能をインストールしたクラスタシステムをテープサーバといいます。
この種別をサーバ種別といいます。
また、AdvancedCopy Managerのクラスタ運用では、Storageサーバとしての業務をStorageサーバ業務、Storage管理サーバとしての業務をStorage管理サーバ業務、テープサーバとしての業務をテープサーバ業務といいます。この種別をサーバ業務種別といいます。AdvancedCopy Managerのクラスタ運用におけるサーバ種別と、サーバ上で運用可能なサーバ業務種別は下表のとおりです。
| Storage管理 | Storageサーバ業務 | テープサーバ業務 |
---|---|---|---|
Storage管理サーバ | ○ | ◎ | × |
Storageサーバ | × | ◎ | × |
テープサーバ | △ | △ | △ |
テープサーバ | × | △ | △ |
[説明]
◎ ・・・ クラスタ運用可能な業務。相互待機運用において、複数のクラスタ業務で運用可能。
○ ・・・ クラスタ運用可能な業務。相互待機運用において、ひとつの業務のみで運用可能。
△ ・・・ クラスタ運用可能な業務。1:1運用待機運用において、ひとつの業務のみで運用可能。
× ・・・ パッケージに含まれない業務。
Storageサーバ業務は、クラスタシステム上の複数のクラスタ業務に組み込むことができます。このため、クラスタ業務ごとにStorageサーバとしての機能を利用することができます。ネットワーク上ではクラスタシステムであるかどうかは意識されないため、物理的にはひとつのクラスタシステムであっても、複数のStorageサーバが存在しているように見えます。
ただし、Storage管理サーバ業務については、複数のクラスタ業務に分けて組み込むことができません。Storage管理サーバ業務は、クラスタシステム上のただひとつのクラスタ業務で運用します。
AdvancedCopy Managerの機能を使用するクラスタ業務には、クラスタ業務ごとにStorage管理サーバ業務、Storageサーバ業務を組み込む必要があります。ただし、スケーラブル運用の業務と複合運用する場合については、「1.3.4 スケーラブル運用の業務との複合運用」を参照してください。
AdvancedCopy ManagerのStorage管理サーバは、Storage管理サーバ兼Storageサーバの運用が可能です(『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書』の「AdvancedCopy Manager 運用形態例」を参照してください)。同様にStorage管理サーバ業務では、Storage管理サーバ業務兼Storageサーバ業務の運用が可能です(Storage管理サーバ業務は、Storageサーバ業務の機能を兼ねています)。
AdvancedCopy Managerのテープサーバには、AdvancedCopy Managerテープマネージャー機能をインストールするのに加えて、事前にAdvancedCopy Managerの、マネージャー機能またはエージェント機能のいずれかを必ずインストールする必要があります。
テープサーバでStorage管理サーバ業務を行いたい場合には、AdvancedCopy Managerのマネージャー機能をインストールします。
テープサーバでStorageサーバ業務を行いたい場合には、AdvancedCopy Managerのエージェント機能をインストールします。
テープサーバ業務のみを行いたい場合には、AdvancedCopy Managerのエージェント機能をインストールします。
AdvancedCopy Managerのテープサーバは、AdvancedCopy Managerマネージャー機能および、AdvancedCopy Managerテープマネージャー機能をインストールした場合には、Storage管理サーバ兼Storageサーバ兼テープサーバの運用が可能です。
AdvancedCopy Managerエージェント機能および、AdvancedCopy Managerテープマネージャー機能をインストールした場合には、Storageサーバ兼テープサーバの運用が可能です。『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書』の「AdvancedCopy Manager 運用形態例」を参照してください。
同様にテープサーバ業務では、AdvancedCopy Managerマネージャー機能および、AdvancedCopy Managerテープマネージャー機能をインストールした場合には、Storage管理サーバ業務兼Storageサーバ業務兼テープサーバ業務の運用が可能です。
AdvancedCopy Managerエージェント機能および、AdvancedCopy Managerテープマネージャー機能をインストールした場合には、Storageサーバ業務兼テープサーバ業務の運用が可能です。