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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.1 運用手引書

5.5.2 同期型高速バックアップの実行

Symfowareの同期型高速バックアップは、以下の手順で行います。

  1. 12.2.2.8 swststartsync(バックアップ同期処理開始コマンド)を用いて、業務ボリュームまたはロググループを指定し、バックアップ同期処理を開始します。ロググループを指定した場合、そのロググループに含まれる業務ボリュームすべてに対してバックアップ同期処理を実行します。
    開始したバックアップ同期処理のキャンセルは、12.2.2.9 swstcancelsync(バックアップ同期処理キャンセルコマンド)で行います。

  2. 12.2.2.10 swstsyncstat(バックアップ同期処理実行状況表示コマンド)で、バックアップ同期処理中のバックアップボリュームが等価性維持状態にあることを確認します。ロググループを指定してバックアップ同期処理を行っている場合は、ロググループに含まれるすべての業務ボリュームのバックアップボリュームが、等価性維持状態にあることを確認します。

  3. 業務ボリュームまたはロググループを指定し、12.2.2.1 swstbackup(バックアップ実行コマンド)を実行してバックアップを採取します。12.2.2.1 swstbackup(バックアップ実行コマンド)では、次に挙げる方法でバックアップを行うことができます。バックアップ実行コマンドを実行すると、その時点の状態がバックアップ履歴情報に登録され、バックアップ同期処理は停止されます。

表5.6 同期型高速バックアップの種類

バックアップ方法

説明

通常ダンプ

アーカイブログ運用中(通常運用中)のデータベースをバックアップします。

参照ダンプ

長期保存等の目的のためにアーカイブログ運用から切り離されたデータベースをバックアップします。

注)参照ダンプでバックアップする場合、Symfowareの“rdbrtr”コマンドを用いて、バックアップする業務ボリューム内の全DSI(実表に対してその格納構造を表現するもの)に更新抑止を設定(データ書き込み不可状態)する必要があります。

注意

業務ボリュームとバックアップボリュームが等価状態になる前にバックアップ実行コマンドを実行すると、バックアップ実行コマンドはエラーとなります。

ポイント

バックアップ同期処理の開始およびバックアップの実行は、GUIクライアントによる操作が可能です。GUIクライアントの詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager GUI使用手引書』の「同期型高速バックアップの実行」を参照してください。

なお、ロググループに含まれる業務ボリュームを個別にバックアップする場合は、GUIクライアントによる操作はできません。

ポイント

同期型高速バックアップでは、同期処理を停止または一時停止(サスペンド)することによりバックアップが作成されます。12.2.2.1 swstbackup(バックアップ実行コマンド)をサスペンド指定で実施すると、Suspend/Resume機能により、同期処理を一時停止(サスペンド)してバックアップを行います。Suspend/Resume機能については、「第6章 Suspend/Resume機能によるバックアップ運用」を参照してください。