バックアップボリュームを準備します。
AdvancedCopy Managerでは、業務ボリュームのバックアップ先デバイスのことをバックアップボリュームと呼びます。バックアップボリュームは、ETERNUS ディスクアレイに配置する必要があります。
バックアップボリュームのサイズは、業務ボリュームと同じである必要があります。詳細は、「全般的な注意事項」にある「パーティションのサイズについて」を参照してください。
バックアップボリュームの数は、スナップショット型高速バックアップ運用を行う場合と同期型高速バックアップ運用を行う場合では、以下のように異なります。
バックアップ運用 | 必要バックアップボリューム数 |
---|---|
スナップショット型高速バックアップ運用の場合 | (保存世代数)本 |
同期型高速バックアップ運用の場合 | (保存世代数+1)本 |
既に複数の業務ボリュームにバックアップポリシーが設定されている状態で、新たに登録された業務ボリュームにバックアップポリシーを登録する場合、以下の本数のバックアップボリュームが登録されている必要があります。
バックアップ運用 | 必要バックアップボリューム数 |
---|---|
スナップショット型高速バックアップ運用の場合 | (登録されているバックアップポリシーの保存世代数の総和+新たに設定するバックアップポリシーの保存世代数)本 |
同期型高速バックアップ運用の場合 | (登録されているバックアップポリシーの保存世代数の総和+登録されている業務ボリューム数+新たに設定するバックアップポリシーの保存世代数+1)本 |
バックアップボリュームの設定方法は、「4.4.7 デバイスの運用種別設定」を参照してください。
注意
システムが格納されているパーティションや、AdvancedCopy Managerがインストールされているパーティションは、バックアップボリュームとしないでください。
AdvancedCopy Managerでバックアップボリュームを管理するためには、自動マウント機能が有効になっている必要があります。
Windows Server 2003, Enterprise Editionでは、自動マウント機能がデフォルトで無効に設定されているため、「1.6 Windows Server 2003での運用について」を参照して自動マウント機能を有効にしてください。
ポイント
同期型高速バックアップでバックアップボリュームが保存世代数しか用意できない場合、バックアップボリュームをテープなどの二次媒体に退避することによって、バックアップ運用を行うことができます。
この場合、次のような運用となります。
バックアップ同期処理開始
等価性維持状態の確認
バックアップ実行
バックアップボリュームを二次媒体に退避
履歴情報削除
1.に戻る
履歴情報の削除後、次のバックアップが完了するまでの間にリストアを行う場合は、リストア実行コマンドによるリストアは行えません。二次媒体から直接リストアを行う必要があります。