名前
btfwsubjobsync - 同期型ジョブの投入
形式
btfwsubjobsync [-j ジョブ名] [-q ジョブキュー名] [-o ジョブログファイル名] [-N] [-R 置換えパラメタ=値[:置換えパラメタ=値[…]]] [-t 実行経過時間制限値] [-c ジョブ終了コードの種別] [-S ジョブステップ名] [-p 実行優先順位] [-L ジョブ実行結果出力の選択]ジョブ定義名
btfwsubjobsync [-j ジョブ名] [-q ジョブキュー名] [-o ジョブログファイル名] [-N] [-R 置換えパラメタ=値[;置換えパラメタ=値[…]]] [-t 実行経過時間制限値] [-c ジョブ終了コードの種別] [-S ジョブステップ名] [-p 実行優先順位] [-L ジョブ実行結果出力の選択]ジョブ定義名
機能説明
ジョブ定義名に対応するジョブをジョブキューに投入します。投入後、ジョブの実行が終了するまで待ち合わせを行います。ジョブキュー名省略時は、デフォルトジョブキューにジョブを投入します。
オプション
投入するジョブのジョブ名を指定します。
本オプション省略時は、ジョブ定義名をジョブ名とします。
ジョブ名の規約は以下のとおりです。
64バイト以内で指定します。
指定可能な文字は、半角英数字および半角記号(“-”、“_”)です。
英字の大文字と小文字は区別されます。
先頭には英字だけ指定できます。
他社ジョブスケジューラ製品から使用する場合、他社ジョブスケジューラ製品で使用するジョブIDを指定するようにしてください。実行ジョブの特定が容易になります。
ジョブを投入するジョブキュー名を指定します。
本オプション省略時は、デフォルトジョブキューに投入します。デフォルトジョブキューが定義されていない場合、本コマンドは異常終了します。
ジョブログを出力するファイル名を指定します。指定方法には以下の種類があります。
絶対パス:1000バイト以内で指定します。パス名およびジョブログファイル名には、半角英数字と“-”、“.”、“_”が利用できます。
相対パス:1000バイト以内で指定します。ただし、相対パスを絶対パスに展開するため、相対パスの展開した結果が1000バイト以内になるように指定してください。パス名(相対パス展開後の絶対パス名も含みます)およびジョブログファイル名には、半角英数字と“-”、“.”、“_”が利用できます。
指定したファイルが出力先に存在する場合、本コマンドは異常終了します。
本オプション省略時、または、指定されたパスに出力できない場合、ジョブログスプール配下に以下のファイル名で出力します。
ジョブログスプール格納ディレクトリ/ijeslog/ジョブキュー名/ジョブ番号 |
例)ジョブ番号が20であるジョブログファイル名は、“00020”になります。
なお、本オプション省略時に同名のファイルが存在する場合、そのファイルを上書きします。
ジョブログを出力するファイル名を指定します。指定方法には以下の種類があります。
絶対パス:200バイト以内で指定します。パス名およびジョブログファイル名には、半角英数字と“-”、“.”、“_”、半角空白が利用できます。UNC形式のパス名は指定できません。
相対パス:200バイト以内で指定します。ただし、相対パスを絶対パスに展開するため、相対パスの展開した結果が200バイト以内になるように指定してください。パス名(相対パス展開後の絶対パス名も含みます)およびジョブログファイル名には、半角英数字と“-”、“.”、“_”、半角空白が利用できます。絶対パスが、UNC形式となるパス名は指定できません。
指定したファイルが出力先に存在する場合、本コマンドは異常終了します。
本オプション省略時、または、指定されたパスに出力できない場合、ジョブログスプール配下に以下のファイル名で出力します。
ジョブログスプール格納ディレクトリ\ijeslog\ジョブキュー名\ジョブ番号 |
例)ジョブ番号が20であるジョブログファイル名は、“00020”になります。
なお、本オプション省略時に同名のファイルが存在する場合、そのファイルを上書きします。
バッチアプリケーションの出力情報(標準出力および標準エラー出力)の採取有無を指定します。
本オプション指定時は、バッチアプリケーションの出力情報(標準出力および標準エラー出力)を採取しません。
本オプション省略時は、バッチアプリケーションの出力情報(標準出力および標準エラー出力)を採取します。
ジョブ定義中の特定箇所に記述されているジョブステップ用置換えパラメタと置換えパラメタに代入する値の組み合わせを指定します。
本オプションの規約は以下のとおりです。
置換えパラメタについては、“Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド”の“置換えパラメタ”を参照してください。
値の規約は以下のとおりです。
長さ | 256バイト以内で指定します。 |
文字種 | 半角コロン(:)、半角二重引用符(")および改行は指定できません。 |
指定可能な置換えパラメタの数は1~256です。
複数の置換えパラメタを指定する場合、間に半角コロン(:)を記述します。
指定できる置換えパラメタの総サイズは、8キロバイト以内です。
本オプション省略時は、置換えパラメタに値を代入しません。
ジョブ定義中の特定箇所に記述されているジョブステップ用置換えパラメタと置換えパラメタに代入する値の組み合わせを指定します。
本オプションの規約は以下のとおりです。
置換えパラメタについては、“Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド”の“置換えパラメタ”を参照してください。
値の規約は以下のとおりです。
長さ | 256バイト以内で指定します。 |
文字種 | 半角セミコロン(;)、半角二重引用符(")および改行は指定できません。 |
指定可能な置換えパラメタの数は1~256です。
複数の置換えパラメタを指定する場合、間に半角セミコロン(;)を記述します。
指定できる置換えパラメタの総サイズは、8キロバイト以内です。
本オプション省略時は、置換えパラメタに値を代入しません。
ジョブ実行経過時間の制限値を秒単位で、1~99,999,999の範囲で指定します。ただし、ジョブキューに定義されている実行経過時間制限値を超える値は指定できません。
本オプション省略時は、ジョブキューに定義されている実行経過時間制限値とします。実行経過時間制限値がジョブキューに定義されていない場合、実行経過時間は監視しません。
ジョブ終了コードの種別を指定します。
指定可能なジョブ終了コードの種別は以下のとおりです。
ジョブ終了コードの種別 | 内容 |
---|---|
max | 実行したジョブステップの終了コードのうち、最大値をジョブ終了コードとします。 |
last | 最後に実行したジョブステップの終了コードをジョブ終了コードとします。 |
本オプション省略時は、maxとします。
投入するジョブにおいて、実行を開始するジョブステップ名を指定します。
本オプションは、中断したジョブを再度投入する場合などに指定します。
本オプション省略時は、先頭のジョブステップから実行します。
投入ジョブのジョブキュー内の実行優先順位を0~63の範囲で指定します。
本オプション省略時は、実行優先順位を32とします。
実行優先順位の値の大きいジョブが実行優先順位の値の小さいジョブより優先して実行されます。なお、本コマンドで投入するジョブと同じ優先順位のジョブが存在する場合、先に投入されたジョブが優先されます。
ジョブ実行結果出力を選択します。
ジョブ実行結果出力の選択 | 内容 |
---|---|
on | ジョブの実行結果をコマンドの標準出力に出力します。 |
off | ジョブの実行結果をコマンドの標準出力に出力しません。 |
本オプション省略時は、onとします。
オペランド
対象のジョブ定義名を指定します。
実行可能ユーザ
システム管理者(スーパユーザ)、Interstage運用者またはバッチシステム利用者
システム管理者(Administratorsグループに所属するユーザ)またはバッチシステム利用者
使用例
-Lオプションを指定せずにジョブを投入します。
$ btfwsubjobsync -j job_A001 -q queue1 jobsample00 FSP_INTS-JOB_BTFW: INFO: 16005: Submitted job. : JOBNO=900 JOBNAME='job_A001' JOBQUE='queue1' JOBDEFNAME='jobsample00' --- JOB INFORMATION --- JOB NUMBER = 900 JOBQUEUE NAME = queue001 JOB NAME = job_A001 USER NAME = root JOB COMPLETION CODE = 0x00000000 (max) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 省略 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ CALLSLEEP] ADDED STRING BY HOTDEPLOY. [CALLSLEEP] sleep end: 19:26:02 [CALLSLEEP] end: [SAMPLEA] end: APFW_RTN=+000000000 --- END --- |
-Lオプションを指定し、ジョブ実行結果の出力を抑止したジョブを投入します。
$ btfwsubjobsync -j job_A001 -q queue1 -L off jobsample00 FSP_INTS-JOB_BTFW: INFO: 16005: Submitted job. : JOBNO=901 JOBNAME='job_A001' JOBQUE='queue1' JOBDEFNAME='jobsample00' |
コマンドの復帰コード
コマンドの復帰コードとして以下のジョブ終了コードを出力します。
No | 復帰コード | 復帰コードの意味 | |
---|---|---|---|
1 | 0~200 | バッチジョブ定義に従い最後まで走行しました。 | |
2 | 201 | 異常終了 | コマンドの投入に失敗しました。 |
3 | 209 | 以下のいずれかの理由により、ジョブを打ち切りました。
| |
4 | 210 | ジョブキューイングエラーを検出しました。 | |
5 | 211 | バッチジョブ定義の解析でエラーを検出しました。 | |
6 | 221 | ファイルの排他獲得でエラーを検出しました。 | |
7 | 222 | ファイルでアロケーションエラーを検出しました。 | |
8 | 223 | 資源の解放エラーを検出しました。 | |
9 | 231 | ジョブをキャンセルしました。 | |
10 | 241 | ジョブ実行経過時間制限値を超えたことにより、ジョブの実行を打ち切りました。 | |
11 | 242 | ジョブの状況が不明でした。 | |
12 | 243 | アプリケーションが存在しませんでした。 | |
13 | 244 | アプリケーションの実行に失敗しました。 | |
14 | 251 | スプールのアクセスエラーを検出しました。 | |
15 | 254 | バッチシステム内でエラーを検出しました。(上記の異常以外) |
注意事項
-Rオプションで指定した置換えパラメタの命名規約はジョブ実行時に確認するため、誤りがある場合は、ジョブの異常終了となります。
-Rオプションの指定形式は、-Rオプションの引数として識別される必要があるため、“=”および“:”(Windows(R)の場合は“;”)の前後に空白やタブを記述しないでください。
-Rオプションに指定する、置換えパラメタに代入する値に空白やタブを記述する場合は、-Rオプションの引数を二重引用符で囲ってください。
btfwsubjobsync -j job_A001 -R "PARM1=job sample01:ENV1=/tmp/jobsample" jobsample01 |
btfwsubjobsync -j job_A001 -R "PARM1=job sample01;ENV1=d:\tmp\jobsample" jobsample01 |
ジョブログスプールのディスク容量不足などにより、ジョブログスプールに出力できなかった場合、出力できなかった情報を、以下のファイルに出力します。
/ijeslog/ジョブキュー名/ジョブ番号 |
Interstage Job Workload Serverのインストールディレクトリ\ijob\ijeslog\ジョブキュー名\ジョブ番号 |
バッチ受付サービスへの運用操作コマンドの投入が集中した場合、本コマンドがタイムアウト(約300秒)となり異常終了することがあります。
ジョブの多重度を越えてジョブを投入することはできません。ジョブの多重度を越えてジョブの投入を行った場合、本コマンドは異常終了します。
また、ジョブの実行禁止状態になっているジョブキューに対してジョブの投入を行った場合、本コマンドは異常終了します。
ジョブの多重度、およびジョブキューの状態は2.14 btfwqinfo(ジョブキュー情報の表示)で確認してください。
コマンドの処理を中断する操作([Cntl]+[C]など)で、コマンドを終了した場合、標準出力に出力されたジョブ番号を使用し、btfwcanjobコマンドでジョブをキャンセルしてください。
コマンドの出力結果をパイプを使用して別コマンドの引数とする場合、コマンドがBTFW16903を出力して異常終了する場合があります。このような場合には、パイプを使用せず、リダイレクトしてファイルに出力した後で、別コマンドの入力として使用するようにしてください。
以下に例を示します。
btfwsubjobsync -j job_A001 jobsample00 > aa; cat aa| 別コマンド |
カスケードジョブステップの先頭を除く、カスケードジョブステップ内のジョブステップに対し、-Sオプションを指定したジョブ投入コマンドによるジョブの再実行はできません。
-oオプションでジョブログファイル名を指定する場合には、そのジョブログファイルを格納するディレクトリの属性に以下を指定しないようにしてください。
内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する