名前
btfwdiskinfo - ファイルシステムの容量情報を表示
形式
btfwdiskinfo [-d ディレクトリ]
機能説明
ファイル管理機能の管理するファイルシステムの情報および容量情報を表示します。表示形式には以下の種類があります。
一覧表示
-dオプション省略時は、ファイル管理機能が管理しているすべてのファイルシステムの容量情報を表示します。
詳細表示
-dオプションに指定されたファイルシステムの容量情報を表示します。
表示項目は以下のとおりです。
表示項目 | 内容 |
---|---|
Filesystem | ファイルシステム名です。 |
Kbytes | ファイルシステムの論理的な全体の容量です。 単位はキロバイトです。 |
Used | ファイルシステムの論理的な使用容量です。 単位はキロバイトです。 |
Free | ファイルシステムの論理的な空き容量です。 単位はキロバイトです。 |
%Used | ファイルシステムの論理的な使用率です。 |
Type | ファイルシステムタイプです。 |
Directory | マウント先ディレクトリ名です。 |
表示される“Used”や“%Used”の値は、実際に作成されたファイルのディスク容量と、ファイル管理機能が予約しているディスク容量の合計値です。このため使用容量は、dfコマンドの表示結果よりも多く表示されます。なお、ファイル管理機能が予約するディスク容量は、使用するファイルシステムによって異なります。
オプション
表示対象のファイルシステムがマウントされているディレクトリ名を指定します。
実行可能ユーザ
システム管理者(スーパユーザ)またはInterstage運用者
使用例
ファイル管理機能の管理するファイルシステムの容量情報を表示します。
表示内容が1行に表示可能な長さを超える場合、複数行に渡って表示します。
# btfwdiskinfo Filesystem Kbytes Used Free %Used Type Directory ----------------------------------------------------------------------------------- /dev/dsk/c1t1d0s4 10326032 113517 10212515 2% ufs /test10g /dev/dsk/c0t1d0s4 35110109 385942 34724167 2% ufs /test /dev/dsk/c1t1d0s3 1017087 62066 955021 7% ufs /test1g /dev/dsk/c0t0d0s7 19043938 4639409 14404529 25% ufs /export/home /dev/dsk/c1t0d0s4 10326032 113517 10212515 2% ufs /export/home2 |
ディレクトリ“/export/home”のファイル管理機能の管理する容量情報を表示します。
表示内容が1行に表示可能な長さを超える場合、複数行に渡って表示します。
# btfwdiskinfo -d /export/home Filesystem Kbytes Used Free %Used Type Directory ----------------------------------------------------------------------------------- /dev/dsk/c0t0d0s7 19043938 4639409 14404529 25% ufs /export/home |
コマンドの復帰コード
0:正常終了
1:警告終了
上記以外:異常終了
注意事項
本コマンドを投入する場合は、バッチ実行サービスが開始されている必要があります。バッチ実行サービスの開始方法は、2.7 btfwstartsvc(バッチサービスの開始)または2.2 btfwstartex(バッチ実行サービスの開始)を参照してください。
本コマンドの投入時に実行中のジョブが存在しない場合は、ファイル管理機能の管理する容量情報をファイルシステムの最新のディスクの容量情報に反映して表示します。
ZFSファイルシステムを使用する場合、本コマンドでは、ファイル管理機能の管理する容量情報をファイルシステムの最新のディスクの容量に反映する処理は行いません。
バッチアプリケーションがジョブステップで予約した使用容量を超えてファイルを書き込むと、ファイルシステムの論理的な空き容量がマイナス値となり、ファイルシステムの論理的な使用率が100%を超えて表示されることがあります。
たとえば、ジョブAとジョブBの開始前に“/export/home”の論理的な空き容量が100MBであった場合、ジョブAとジョブBがそれぞれ50MBの使用容量を定義してマウントディレクトリ“/export/home”配下を同時に使用します。
ジョブAが実行中の状態で、ジョブBが“/export/home”に60MB書き込んで終了すると、ファイルシステムの論理的な空き容量が、ジョブBが書き込んだファイルサイズ(60MB)で補正されます。
このとき、ジョブAが予約中の使用容量(50MB)とジョブBが書き込んだファイルサイズ(60MB)の合計が、当初の空き容量(100MB)を超えるため、使用率が100%を超えます。
なお、この場合、実行中のジョブAは、予約していた50MBを書き込むことができず異常終了する可能性があります。
ジョブ実行中に本コマンドを投入した場合、実行中ジョブのバッチジョブ定義の資源定義で定義した使用容量分の誤差が発生することがあります。
Interstage Application Serverが強化セキュリティモードの場合、バッチシステム利用者では実行できません。
Interstage Application Serverのセキュリティモードを互換セキュリティモードに変更するか、Interstage運用者で実行してください。
Interstage Application Serverが強化セキュリティモードの場合に、バッチシステム利用者で実行した場合は、以下のエラーメッセージが出力されます。
FSP_INTS-JOB_BTFW: ERROR: 60600: Error on command execution. : EXCEPTION INFORMATION='%s1' MINOR CODE='%s2'
[可変情報]
%s1…'IDL:CORBA/StExcep/UNKNOWN:1.0'
%s2…'1179254806'
Interstage Application Serverのセキュリティモードの変更は、issetsecuritymodeコマンドで行います。issetsecuritymodeコマンドについては、 “Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。