復元簡易化ツールを使用したバッチジョブ定義データベース環境資源の一括復元について説明します。
以降の説明は、提供した復元簡易化ツールをそのまま使用した場合を前提に記載しています。
使用する復元簡易化ツール
以下の復元簡易化ツールを使用します。
バッチジョブ定義データベース環境資源の復元用サンプル:
退避簡易化ツールで退避したバッチジョブ定義データベース環境資源を復元します。
復元簡易化ツールを使用した復元手順
復元簡易化ツールを使用したバッチジョブ定義データベース環境資源の一括復元の手順を以下に示します。
復元簡易化ツール使用時の注意事項
復元簡易化ツール(バッチジョブ定義データベース環境資源の復元用サンプル) を使用して、バッチジョブ定義データベース環境資源を一括復元する場合、退避時に退避簡易化ツールを使用しなかった場合には、復元簡易化ツールでの一括復元はできません。
以下に表でまとめます。
復元簡易化ツールで復元 | 復元簡易化ツールを使用しないで復元 | |
退避簡易化ツールで退避した資源 | ○ | ○ |
退避簡易化ツールを使用しないで退避した資源 | × | ○ |
○:復元できます。
×:復元できません。
また、復元簡易化ツールには注意事項がありますので、バッチジョブ定義データベース環境資源の復元用サンプルの説明を必ず読んでから作業を行ってください。
バッチジョブ定義データベース環境資源の復元用サンプルの使用方法について以下に示します。
/opt/FJSVibsbc/sample/bk-rs-tool/btfwrstjobdef [-f] 退避ディレクトリ
指定された退避ディレクトリに退避されている情報を表示し、以下のバッチジョブ定義データベース環境資源を復元します。
BTFWDB.DSI_DEF_BTFW_JOBTBL
BTFWDB.DSI_DEF_BTFW_PROCTBL
BTFWDB.DSI_DEF_BTFW_USERLIST
-fオプションを省略した場合(確認メッセージを表示するにした場合)、以下の確認メッセージが表示されます。
Do you continue the restore?[y,n]
続行する場合は”y”を入力後、[Enter]を押してください。
キャンセルする場合は”n”を入力後、[Enter]を押してください。
その他を入力すると、上記メッセージを再表示します。
退避ディレクトリにバックアップされている情報の表示項目は以下のとおりです。
表示項目 | 内容 |
---|---|
date: | 退避した日時を表示します。 |
database space size: | 退避した時のデータベーススペース容量(kbyte)を表示します。 |
確認メッセージを表示しません。
バッチジョブ定義データベース環境資源を“D.10.1.2 バッチジョブ定義データベース環境資源の退避用サンプル”を使用して退避したディレクトリを、216バイト以内で指定します。
退避ディレクトリの指定形式は、絶対パス、または相対パスで指定します。
相対パスで指定した場合は、カレントディレクトリからの相対パスになります。
相対パスで指定する場合でも、指定したパスの絶対パスの長さが216バイトを超えるディレクトリは指定できません。
システム管理者(スーパユーザ)
バッチジョブ定義データベース環境資源の復元を行います。
# /opt/FJSVibsbc/sample/bk-rs-tool/btfwrstjobdef -f /home/backup/jobdef --backup information-- date:20060803105959 database space size:131072 : INFO: 03393: Completed restoring batch job definition database environmental resource. |
0:正常終了
上記以外:異常終了
本サンプルを実行する前に、“D.2 バッチシステムの運用停止”の手順に従ってバッチシステムを停止してください。
本サンプル実行中、または同時に、Interstageの操作、およびバッチ実行基盤が提供するコマンドを実行しないでください。
復元する時には、バッチジョブ定義データベースが作成されている必要があります。
バッチジョブ定義データベースの作成は“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”を参照して設計から行ってください。
復元先のバッチジョブ定義データベースのデータベーススペース容量が、退避ディレクトリに退避されている、バッチジョブ定義データベース環境資源のデータベーススペース容量より小さい場合には復元できません。
“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“バッチジョブ定義データベースの容量拡張”を参照して容量を拡張してください。
環境変数:LANG、RDBNAMEの設定が必要です。
環境変数の設定については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“環境変数の設定”を参照してください。