退避簡易化ツールを使用した、バッチジョブ定義データベース環境資源の一括退避について説明します。
以降の説明は、提供した退避簡易化ツールをそのまま使用した場合を前提に記載しています。
使用する退避簡易化ツール
以下の退避簡易化ツールを使用します。
バッチジョブ定義データベース環境資源の容量見積もり用サンプル:
バッチジョブ定義データベース環境資源を退避するために必要なディスク容量を見積もります。
バッチジョブ定義データベース環境資源の退避用サンプル:
バッチジョブ定義データベース環境資源を指定した退避ディレクトリに退避します。
退避簡易化ツールを使用した退避手順
退避簡易化ツールを使用したバッチジョブ定義データベース環境資源の一括退避の手順を以下に示します。
退避対象の資源の退避先
バッチジョブ定義データベース環境資源の退避用サンプルを使用して退避した各資源の退避先(ディレクトリ名)を以下に示します。
退避対象の資源 (DSI) | 退避先 (ディレクトリ名) |
---|---|
BTFWDB.DSI_DEF_BTFW_JOBTBL | 退避ディレクトリ/jobdef/BTFWDB.DSI_DEF_BTFW_JOBTBL.dat |
BTFWDB.DSI_DEF_BTFW_PROCTBL | 退避ディレクトリ/jobdef/BTFWDB.DSI_DEF_BTFW_PROCTBL.dat |
BTFWDB.DSI_DEF_BTFW_USERLIST | 退避ディレクトリ/jobdef/BTFWDB.DSI_DEF_BTFW_USERLIST.dat |
退避先 (ディレクトリ名)に示す“退避ディレクトリ”は、バッチジョブ定義データベース環境資源の退避用サンプルの実行時に指定する“退避ディレクトリ”です。
復元時に復元簡易化ツールを使用しない場合には、バッチジョブ定義データベース環境資源の各資源の退避先(ディレクトリ名)を把握しておく必要があります。
退避簡易化ツール使用時の注意事項
退避簡易化ツール(バッチジョブ定義データベース環境資源の容量見積もり用サンプル、およびバッチジョブ定義データベース環境資源の退避用サンプル) を使用して、バッチジョブ定義データベース環境資源を一括退避する場合、退避簡易化ツールごとに注意事項がありますので、各サンプルの説明を必ず読んでから作業を行ってください。
バッチジョブ定義データベース環境資源の容量見積もり用サンプルの使用方法について以下に示します。
/opt/FJSVibsbc/sample/bk-rs-tool/btfwestjobdef
バッチジョブ定義データベース環境資源で使用しているディスク容量を見積もり、表示します。
オプションはありません。
システム管理者(スーパユーザ)
バッチジョブ定義データベース環境資源の容量を見積もります。
# /opt/FJSVibsbc/sample/bk-rs-tool/btfwestjobdef ******************************************************************************** * Starts Symfoware/RDB ******************************************************************************** : ******************************************************************************** * Display of estimate batch job definition database environmental resource ******************************************************************************** size(kbyte) DSI NAME -------------------------------------------------------------------------------- 131072 BTFWDB.DSI_DEF_BTFW_JOBTBL 131072 BTFWDB.DSI_DEF_BTFW_PROCTBL 131072 BTFWDB.DSI_DEF_BTFW_USERLIST -------------------------------------------------------------------------------- 393216 ******************************************************************************** * Stops Symfoware/RDB ******************************************************************************** |
最後に合計サイズを表示します。
0:正常終了
上記以外:異常終了
本サンプルを実行する前に、“D.2 バッチシステムの運用停止”の手順に従ってバッチシステムを停止してください。
本サンプル実行中、または同時に、Interstageの操作、およびバッチ実行基盤が提供するコマンドを実行しないでください。
環境変数:LANG、RDBNAMEの設定が必要です。
環境変数の設定については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“環境変数の設定”を参照してください。
退避に必要なディスク容量は、本サンプルの合計サイズに表示されるサイズを1.5倍したサイズです。
バッチジョブ定義データベース環境資源の退避用サンプルの使用方法について以下に示します。
/opt/FJSVibsbc/sample/bk-rs-tool/btfwbkpjobdef 退避ディレクトリ
以下のバッチジョブ定義データベース環境資源を指定されたディレクトリに退避します。
BTFWDB.DSI_DEF_BTFW_JOBTBL
BTFWDB.DSI_DEF_BTFW_PROCTBL
BTFWDB.DSI_DEF_BTFW_USERLIST
オプションはありません。
バッチジョブ定義データベース環境資源を退避するディレクトリを、216バイト以内で指定します。
退避ディレクトリの指定形式は、絶対パス、または相対パスで指定します。
相対パスで指定した場合は、カレントディレクトリからの相対パスになります。
指定した退避ディレクトリは、本サンプル実行前に以下のアクセス権で作成しておく必要があります。
所有者 | root |
グループ | root |
権限 | 0700 |
相対パスで指定する場合でも、指定したパスの絶対パスの長さが216バイトを超えるディレクトリは指定できません。
システム管理者(スーパユーザ)
バッチジョブ定義データベース環境資源の退避を行います。
# /opt/FJSVibsbc/sample/bk-rs-tool/btfwbkpjobdef /home/backup/jobdef : INFO: 03296: Completed batch job definition environmental resource backup. |
0:正常終了
上記以外:異常終了
本サンプルを実行する前に、“D.2 バッチシステムの運用停止”の手順に従ってバッチシステムを停止してください。
本サンプル実行中、または同時に、Interstageの操作、およびバッチ実行基盤が提供するコマンドを実行しないでください。
退避ディレクトリ配下にファイルやディレクトリが存在してはいけません。
環境変数:LANG、RDBNAMEの設定が必要です。
環境変数の設定については、“Interstage Job Workload Server セットアップガイド”の“環境変数の設定”を参照してください。