バッチサーバ環境のセットアップコマンド(btfwcrtbtenvコマンド)を投入します。
セットアップコマンドは、設定したバッチセットアップ情報ファイルの情報をもとに、必要な資源を作成します。セットアップコマンドは、システム管理者(スーパユーザ)で投入します。
セットアップコマンドの形式を以下に示します。
btfwcrtbtenv |
以下の場合、セットアップコマンドを投入するとユーザIDやパスワードの入力を求める問い合わせがあります。
バッチセットアップ情報ファイルのACCEPTOR要素のJDBC要素のcreate属性を省略した場合または“yes”を指定した場合
セットアップコマンドの対話形式について“B.5.3.1 JDBC環境の作成”で説明します。
セットアップコマンドが作成する各資源について“B.5.3.2 セットアップコマンドで作成する各資源”で説明します。
Interstageが起動している状態で、セットアップコマンドを投入した場合、セットアップコマンドは異常終了します。
セットアップコマンドが生成するワークユニット定義ファイルについて“4.1.3.2 ワークユニット定義ファイル”を参照してください。
セットアップコマンド実行中に[Ctrl] + [C]で強制終了しないでください。強制終了した場合は、“4.1.3.4 セットアップコマンドを強制停止した場合”を参照して対処してください。
セットアップコマンド実行時に、Interstageの起動/停止、JMXサービスの起動/停止、バッチ受付サービスの開始/停止、およびバッチ実行サービスの開始/停止などの操作をしないでください。
操作した場合には、セットアップコマンドは途中で異常終了する場合があります。
異常終了した場合には、“4.1.3.3 異常発生時の対処”を行ってください。
1台のマシン上で、同時に複数のセットアップコマンドを起動しないでください。
起動した場合、セットアップコマンドは途中で異常終了する場合があります。
起動したすべてのセットアップコマンドが終了後、すべての結果を確認し異常終了した場合には、“4.1.3.3 異常発生時の対処”を行ってください。
セットアップコマンドによりJDBC環境を作成する場合、以下のメッセージを標準出力に出力し、バッチ受付サービスでアクセスするための、バッチジョブ定義データベースのJDBC環境の作成を行います。
Creates JDBC environment. : NAME=('btfwdefdb') |
次に、JDBC環境の情報を以下の順に対話形式で入力してください。
バッチジョブ定義データベースに接続するユーザID
接続するユーザIDのパスワード
ユーザIDとパスワードの確認
バッチジョブ定義データベースに接続するユーザID
バッチジョブ定義データベースに接続するユーザIDの指定を促す、以下のプロンプトが表示されます。
Specify user ID for batch job definition DB connection. (default: btfwuser) : |
上記プロンプトの次の行より、ユーザIDを18文字以内で指定して、[Enter]を押します。
ユーザIDを省略した場合には、”btfwuser”になります。
接続するユーザIDのパスワード
次に、バッチジョブ定義データベース接続用ユーザのパスワードの指定を促す、以下のプロンプトが表示されます。
Specify password for batch job definition DB connection. : |
上記プロンプトの次の行より、先に指定したユーザIDのパスワードを8文字以内で指定して、[Enter]を押します。
ただし、セキュリティのために入力した文字は表示されないうえに、カーソルも動きません。
ユーザIDとパスワードの確認
さらに、先に入力したユーザIDとパスワードの確認を促す、以下のプロンプトが表示されます。
User infomation for batch job definition DB connection: user ID: btfwuser password: ******* Do you want to continue setup? (default: y) [y (continue), n (reenter), q (quit)] : |
”user ID”には、先で指定したユーザIDが表示され、”password”には指定されたパスワードの文字列の数分”*”が表示されます。
この出力情報で、指定した値の正当性を確認し、以下の判断をしてください。
本情報でJDBCの定義を行う
再度ユーザIDから設定し直す
セットアップをここで中止する
「本情報でJDBCの定義を行う」場合には、”y”を指定して [Enter]を押してください。
JDBC環境の作成が実施されます。
「再度ユーザIDから設定し直す」場合には、”n”を指定して [Enter]を押してください。
再度、ユーザIDの指定プロンプトが表示されます。
「セットアップをここで中止する」場合には、”q” を指定して [Enter]を押してください。
セットアップコマンドが中止します。
その場合、JDBC環境はセットアップされませんが、中止するまでにセットアップした資源はすべて有効です。
セットアップコマンドで自動的に作成する各資源と、各資源の名前を以下に示します。
番号"12"で示す“バッチジョブ定義データベースのJDBC環境”がバッチジョブ定義データベースにSymfoware/RDBを利用する場合のみ作成されます。
No. | 資源 | 名前 |
---|---|---|
1 | QueueConnectionFactory名 | APFWQCF |
2 | ジョブキュー | ジョブキュー名 |
3 | イニシエータ | ジョブキュー名 |
4 | バッチワークユニット | ジョブキュー名_CWU |
5 | ジョブステップ用イベントチャネル | ジョブキュー名_CSTEPchnl |
6 | ジョブステップ用イベントチャネルのDestination名 | ジョブキュー名_CSTEPdest |
7 | エラー用イベントチャネル | ジョブキュー名_ERRORchnl |
8 | エラー用イベントチャネルのDestination名 | ジョブキュー名_ERRORdest |
9 | ジョブ終了用イベントチャネル | ジョブキュー名_JobCOMPchnl |
10 | ジョブ終了用イベントチャネルのDestination名 | ジョブキュー名_JobCOMPdest |
11 | ジョブステップ用/エラー用/ジョブ終了用イベントチャネルグループ | ジョブキュー名_ChannelGR |
12 | バッチジョブ定義データベースのJDBC環境 | データソース名(リソース名):btfwdefdb |