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Interstage Job Workload Server V9.2.0 セットアップガイド

2.3.3 バッチ受付サービスの設計

バッチ受付サービスの、設計要素には以下があります。

それぞれの設計について以下に説明します。

2.3.3.1 ジョブスプールの設計

ジョブスプールとは、ジョブキューのキュー管理、ジョブの投入から終了までの状態の管理に使用するスプールです。

ジョブスプールの設計要素には以下があります。

ジョブスプールの投入可能ジョブ数

ジョブスプール内で管理するジョブキュー全体で、滞留できる全ジョブ数を設計します。
ジョブスプールの投入可能ジョブ数は、10~99,999の範囲で指定できます。
設計した値によって、システム全体でジョブの投入を抑止することができます。
バッチサーバ内に存在する、各ジョブの実行環境のジョブキューの“投入可能ョブ数”の合計とあわせて設計してください。

ジョブスプールの格納ディレクトリ

ジョブスプールを格納する、ディレクトリを決定します。
ジョブスプールは、上記“ジョブスプールの投入可能ジョブ数”で設計したジョブ数により、必要なディスク容量が変わります。
したがって、ジョブスプールを格納する場所は、必要なディスク容量を見積もり、十分に空きのあるファイルシステムにしてください。
ジョブスプールのディスク容量が不足すると、バッチ受付サービスはジョブを管理できなくなり、バッチ受付サービスが停止する場合があります。


以下に当てはまるディレクトリにはジョブスプールを格納することはできません。


ジョブスプールのディスク容量の見積もりについては、“2.3.4.2 ジョブスプールのディスク容量見積もり”を参照してください。

2.3.3.2 ジョブログスプールの設計

ジョブログスプールとは、ジョブの実行結果(ジョブログ)を格納するスプールです。

ジョブログスプールの設計要素には以下があります。

ジョブログスプールの格納ディレクトリ

ジョブログスプールを格納する、ディレクトリを決定します。
ジョブログスプールは、ジョブスプールで設計した“ジョブスプールの投入可能ジョブ数”、およびバッチ業務で実行する各ジョブが出力するジョブの実行結果(ジョブログ)の出力量に従って、必要なディスク容量が変わります。
したがって、ジョブログスプールを格納する場所は、必要なディスク容量の見積もりを行い、十分に空きのあるファイルシステムにしてください。


以下に当てはまるディレクトリにはジョブログスプールを格納することはできません。


ジョブログスプールのディスク容量の見積もりについては、“2.3.4.3 ジョブログスプールのディスク容量見積もり”を参照してください。

代替ジョブログスプール

ジョブログスプールを配置したディスクの異常によりジョブログを出力することができない場合、代替ジョブログスプールにジョブログが出力されます。このため、ジョブログスプール代替ジョブログスプールには、ジョブログスプールと同じサイズのディスク容量を用意する必要があります。また、ジョブログスプールは代替ジョブログスプールと異なるディスクに配置します。

代替ジョブログスプールは、以下のディレクトリです。

  /ijeslog

  Interstage Job Workload Serverのインストールディレクトリ\ijob\ijeslog