Interstage Application Server チューニングガイド
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付録E Webサーバ(Interstage HTTP Server)の環境定義

E.2 クライアントの同時接続数

 クライアントの同時接続数を設定する場合、環境定義ファイル(httpd.conf)の以下のディレクティブを編集します。
 クライアントの同時接続数の構成図については、“Webサーバ運用ガイド(Interstage HTTP Server編)”の“Webサーバの構成”を参照してください。

MaxClients クライアントの同時接続数

 Interstage HTTP Serverが、クライアント(Webブラウザ)からの接続要求を同時に受け付けることができる最大数を指定します。最大数は、1から4096までを指定できます。1より小さな値を指定した場合は、1で動作します。4096より大きな値を指定した場合は、4096で動作します。
 この値を大きくすることにより同時アクセス可能な数は多くなりますが、メモリ資源や一時ファイルなどの消費に伴いシステム全体の性能が劣化する可能性があります。
 クライアントの同時接続数の初期値は“50”、省略値は“4096”です。
 なお、この設定値を超過するクライアントの接続要求があった場合は、接続待ちキューに保存されます。接続待ちキュー数は、ListenBacklogディレクティブで設定します。

ListenBacklog 接続待ちキューの加算数

 MaxClientsディレクティブで設定したクライアントの同時接続数よりも多くの接続要求があった場合に、Linuxシステム内にキューイングする数の加算数を設定します。接続待ちキュー数は、Linuxシステムに設定されている接続確立中キューの最大値(tcp_max_syn_backlog)にこの値を加算した値となります。加算数には、1から2147483647までを指定できます。
 接続待ちキューの加算数の省略値は、“511”です。
 Linuxシステムに設定されている接続確立中キューの最大値(tcp_max_syn_backlog)を確認する場合は、sysctlコマンドを使用して以下のように実行してください。
 /sbin/sysctl -n net.ipv4.tcp_max_syn_backlog
 なお、接続確立中キューの設定およびsysctlコマンドの詳細については、Linuxシステムのドキュメントを参照してください。


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