Interstage Application Server チューニングガイド
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第5章 システムのチューニング> 5.1 Application Serverのサーバ機能運用時に必要なシステム資源> 5.1.9 Smart Repositoryのシステム資源の設定

5.1.9.1 システムパラメタ

 Smart Repositoryが使用するシステムパラメタのチューニングについて説明します。

システムパラメタの変更方法

 /etc/sysctl.confを編集し、パラメタ値を変更します。変更後は“sysctl -p /etc/sysctl.conf”を実行するか、システムをリブートしてください。
 変更方法の詳細については、OSのドキュメントを参照してください。

 以降の説明で、「種類」の意味は以下のとおりです。

■標準データベースを使用する場合

 リポジトリのデータベースとして標準データベースを使用する場合に必要なシステム資源です。

共用メモリ

パラメタ

種類

必要数

備考(内容)

kernel.shmmax

設定値

5 × (リポジトリ数 × 1,843,200) 以上

共用メモリセグメントの最大サイズ

kernel.shmmni

加算値

4 × リポジトリ数(注1)

システム全体の共用メモリセグメント数

(注1)
レプリケーション機能を使用する場合は、5×リポジトリ数です。

■RDB(Symfoware/RDB)を使用する場合

 リポジトリのデータベースとしてRDB(Symfoware/RDB)を使用する場合に必要なシステム資源です。

Smart Repositoryの運用に必要なシステム資源

共用メモリ

パラメタ

種類

必要数

備考(内容)

kernel.shmmax

設定値

5 × (リポジトリ数 × 1,843,200) 以上

共用メモリセグメントの最大サイズ

kernel.shmmni

加算値

4 × リポジトリ数

システム全体の共用メモリセグメント数

Symfoware Serverの運用に必要なシステム資源

 Symfoware Serverの運用に必要なシステムパラメタの設定は、Symfoware Serverをインストールしたマシンで変更してください。

 レプリケーション運用をするときは、Linkexpressの運用に必要なシステム資源の設定をしてください。設定内容は、Linkexpressのインストールガイドを参照してください。
 Solarisの場合は、「Linkexpressへの同時転送依頼数」を「1」、「Linkexpress同時ファイル転送多重度」を「4」として計算してください。また、システムパラメタ「shmmin」(共用メモリセグメントの最小サイズ)は設定しないでください。

 

Symfoware ServerをLinuxにインストールした場合

共用メモリ

パラメタ

種類

必要数

備考(内容)

kernel.shmmax

設定値

3,615,744 以上

共用メモリセグメントの最大サイズ

kernel.shmmni

加算値

10

システム全体の共用メモリセグメント数

セマフォ

 セマフォの設定値は、各パラメタ値を以下の形式で指定します。

 kernel.sem = para1 para2 para3 para4

パラメタ

種類

必要数

備考(内容)

para1

設定値

25以上

セマフォIDごとの最大セマフォ数

para2

加算値

528

システム全体のセマフォ数

para3

 

すでに設定されている値

セマフォコールごとの最大操作数

para4

加算値

300

セマフォIDの数

メッセージキュー

パラメタ

種類

必要数

備考(内容)

kernel.msgmax

設定値

128以上

メッセージの最大サイズ

kernel.msgmnb

設定値

4,096以上

待ち行列上の最大バイト数

kernel.msgmni

加算値

2

メッセージキューIDの数

 

Symfoware ServerをSolaris9にインストールした場合

 /etc/systemファイルを編集し、必要なパラメタ値を変更します。変更後は、変更した値を反映するためにシステムをリブートしてください。なお、変更方法の詳細については、Solarisのドキュメントを参照してください。

共用メモリ

パラメタ

種類

必要数

備考(内容)

shmsys:shminfo_shmmax

設定値

3,615,744 以上

共用メモリセグメントの最大サイズ

shmsys:shminfo_shmmni

加算値

10

システム全体の共用メモリセグメント数

shmsys:shminfo_shmseg

設定値

10以上

プロセスごとの共用メモリセグメント数

セマフォ

パラメタ

種類

必要数

備考(内容)

semsys:seminfo_semmni

加算値

300

セマフォIDの数

semsys:seminfo_semmns

加算値

528

システム全体のセマフォ数

semsys:seminfo_semmnu

加算値

64

システム全体のセマフォ操作の取消記録グループ数

semsys:seminfo_semmsl

設定値

25以上

セマフォIDごとの最大セマフォ数

メッセージキュー

パラメタ

種類

必要数

備考(内容)

msgsys:msginfo_msgmax

設定値

128以上

メッセージの最大サイズ

msgsys:msginfo_msgmnb

設定値

4,096以上

待ち行列上の最大バイト数

msgsys:msginfo_msgmni

加算値

2

メッセージキューIDの数

msgsys:msginfo_msgtql

加算値

64

システムメッセージのヘッダ数

 

Symfoware ServerをSolaris10にインストールした場合

 /etc/systemファイルを編集し、必要なパラメタ値を変更します。変更後は、変更した値を反映するためにシステムをリブートしてください。なお、変更方法の詳細は、Solarisのドキュメントを参照してください。

 資源制御によるIPC資源のパラメタの設定の方法の詳細は、Solarisのドキュメントを参照してください。

共用メモリ

パラメタ

資源制御

種類

必要数

備考(内容)

shmsys:shminfo_shmmax

project.max-shm-memory

設定値

3,615,744 以上

共用メモリセグメントの最大サイズ

shmsys:shminfo_shmmni

project.max-shm-ids

加算値

10

システム全体の共用メモリセグメント数

セマフォ

パラメタ

資源制御

種類

必要数

備考(内容)

semsys:seminfo_semmni

project.max-sem-ids

加算値

300

セマフォIDの数

semsys:seminfo_semmsl

process.max-sem-nsems

設定値

25以上

セマフォIDごとの最大セマフォ数

メッセージキュー

パラメタ

資源制御

種類

必要数

備考(内容)

msgsys:msginfo_msgmnb

process.max-msg-qbytes

設定値

4,096以上

待ち行列上の最大バイト数

msgsys:msginfo_msgmni

project.max-msg-ids

加算値

2

メッセージキューIDの数

msgsys:msginfo_msgtql

process.max-msg-messages

加算値

64

システムメッセージのヘッダ数


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