Interstage Application Server チューニングガイド
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第5章 システムのチューニング> 5.1 Application Serverのサーバ機能運用時に必要なシステム資源> 5.1.1 CORBAサービスのシステム環境の設定

5.1.1.2 アプリケーションで使用するスレッド数・プロセス数

 CORBAサービスでアプリケーションを実行する場合、アプリケーションから生成されるプロセス数・スレッド数が多くなる場合には、システムパラメタを変更する必要があります。
 アプリケーションをマルチスレッドで作成している場合に、生成されるスレッド数の目安を以下に示します。

分類

スレッド数

CORBAサービス

25個+クライアントアプリケーションとの接続数

サーバアプリケーション

1プロセスにつき(6個+スレッド多重度数)

クライアントアプリケーション

1プロセスにつき 8個

 システムパラメタで、変更が必要となるものを以下に示します。

パラメタ

内容

kernel.threads-max

システム全体で生成できるプロセス数とスレッド数の合計

 システムパラメタ以外で、考慮するパラメタを以下に示します。

パラメタ

内容

(注1)

プロセスの最大スタックサイズ

(注2)

1 人のユーザが使用できる最大のプロセス数

(注1)
該当するパラメタはありません。
bashまたはボーンシェルの場合はulimitコマンドを、Cシェルの場合はlimitコマンドを使用して設定してください。この値にスレッド数を掛けた値が、プロセスのスタック領域として使用されます。一つのプロセスで使用可能なメモリを超過してスレッドは生成できないため、一つのプロセスが生成できるスレッド数は限界があります。
CORBAサーバアプリケーションおよびEJBアプリケーションのリクエスト処理多重度は「スレッド多重度×プロセス多重度」で計算されます。一つのプロセスで使用可能なメモリサイズによってスレッド多重度を上げることができない場合は、プロセス多重度を上げることを検討してください。CORBAサーバアプリケーションのスレッド多重度・プロセス多重度については“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“OD_impl_inst”に記載されているproc_conc_max、thr_conc_init、thr_conc_maximumを参照してください。EJBアプリケーションのスレッド多重度については"EJBコンテナのチューニング"に記載されている同時処理数を参照してください。
(注2)
該当するパラメタはありません。
bashまたはボーンシェルの場合はulimitコマンドを、Cシェルの場合はlimitコマンドを使用して設定してください。ユーザが生成するプロセス数とスレッド数の合計値以上の値に設定してください。

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