Interstage Application Server トラブルシューティング集
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第15章 Interstage シングル・サインオン運用時の異常> 15.2 トラブル事例

15.2.2 認証に関するトラブル

業務システムの保護リソースにアクセスしたが、認証が行われずにコンテンツが表示される

 業務サーバの環境設定の[通信の設定]の[ポート番号]の値が、業務サーバが動作するWebサーバのポート番号と一致しているか確認してください。(注1)

業務システムの保護リソースにアクセスしたが、予期せぬコンテンツが表示される

 業務サーバの環境設定の[業務システムの情報]の[公開URL]、または[認証基盤の情報]の[URL]が正しく設定されているか確認してください。(注2)

業務システムの保護リソースにアクセスしたが、応答に1分以上かかる

 業務システムの保護リソースのURLに含まれる業務サーバのFQDNを、認証サーバで名前解決できるか確認してください。

業務システムの保護リソースにアクセスしたが、応答が返ってこない

 以下の点を確認してください。

ユーザ情報の有効期間が切れる前に再認証が発生する

 リポジトリサーバ、認証サーバ、および業務サーバのシステム時刻が同一となっているか確認してください。(注5)

ユーザ情報の有効期間が切れても再認証が発生しない

 以下の点を確認してください。

認証サーバがWebブラウザに表示するメッセージが文字化けする

 業務サーバのコンテンツ(保護リソース)を表示している状態でWebブラウザの[再読み込み]ボタンをクリックし、再認証や、アイドル監視時間の超過によるタイムアウトが発生した場合、Webブラウザに表示されるメッセージが文字化けする場合があります。
 WebブラウザにNetscape Communicatorを使用し、業務サーバのコンテンツの文字コードと、認証サーバのWebブラウザに表示するメッセージ(注6)の文字コードが一致していない可能性があります。

 以下のいずれかの対処を行ってください。

保護パスにアクセスして認証を行ったが、保護パスが表示されない
保護パスにアクセスして認証を行ったが、認証画面が表示されたままとなる
保護パスにアクセスして認証を行ったが、認証画面が空白のコンテンツとして表示されたままとなる

 Microsoft(R) Internet Explorer 7.0のインターネットオプションのセキュリティ設定において、インターネットゾーンや、ローカルイントラネットゾーンなどの各ゾーンとして登録したInterstage シングル・サインオンの業務サーバとInterstage シングル・サインオンの認証サーバに対する“保護モード”の設定が異なっている可能性があります。業務サーバと認証サーバに対する“保護モード”の設定を合わせてください。

 注1)[通信の設定]の[ポート番号]、および、[認証情報]の[クライアントのIPアドレスのチェック]については、Interstage管理コンソールを使用して、[システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [業務システム] > [業務システム名] > [環境設定]タブの[詳細設定[表示]]で確認/変更してください。

 注2)[業務システムの情報]の[公開URL]および[認証基盤の情報]の[URL]については、Interstage管理コンソールを使用して、[システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [業務システム] > [業務システム名] > [環境設定]タブの[詳細設定[表示]]を確認してください。
 値を変更する場合は、業務サーバを再度構築してください。
業務サーバの再構築については、Interstage管理コンソールを使用して、[システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [業務システム]画面の[一覧]タブにより業務サーバを削除してから、[業務サーバの追加]タブにより業務サーバを追加してください。

 注3)Interstage Portalworksと連携する業務システム用の業務システム構築ファイルを作成する場合には、リポジトリサーバ(更新系)のInterstage管理コンソールの[セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [業務システム構築ファイル]の[Interstage Portalworksとの連携]で“連携する”を選択し、認証が有効となる範囲をドメイン名で指定してください。

 注4)SSLアクセラレータの設定については、“シングル・サインオン運用ガイド”の“概要”−“高性能・高信頼性システム”−“SSLアクセラレータとの連携”を参照してください。ロードバランサの設定については、“概要”−“高性能・高信頼性システム”−“負荷分散”を参照してください。Interstage Security Directorの設定については、“概要”−“高性能・高信頼性システム”−“Interstage Security Directorとの連携”を参照してください。

 注5)各サーバのシステム時刻を確認する場合には、タイムゾーンの設定に注意してください。

 注6)Webブラウザに表示するメッセージについては、“シングル・サインオン運用ガイド”の“シングル・サインオンのカスタマイズ”−“Webブラウザに表示するメッセージのカスタマイズ”を参照してください。


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