ここでは、インストールする前に、準備と確認が必要な事項について説明します。
ここでは、ソフトウェアの準備と確認について説明します。
排他ソフトウェアの確認
本製品をインストールする前に、対象システムに「1.1.2.3 排他ソフトウェア」のソフトウェア、および本製品のエージェントがインストールされていないことを確認してください。
以下の手順で、排他ソフトウェアがインストールされていないか確認します。
【Windows/Hyper-V】
Windowsのコントロール パネルで"プログラムの追加と削除"を開きます。
[プログラムの追加と削除]画面が表示されます。
[プログラムの追加と削除]画面で、「1.1.2.3 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および本製品のエージェントを示す以下のどちらかが表示されていないことを確認します。
"Systemwalker Resource Coordinator Virtual server Edition Agent"
"ServerView Resource Coordinator VE Agent"
[プログラムの追加と削除]画面に排他ソフトウェアの名前が表示された場合は、各ソフトウェアのマニュアルに記載されているアンインストール手順に従って、事前にアンインストールを行ってください。
本製品の旧バージョンのエージェントがインストールされている場合は、アップグレードできます。「4.3 エージェント」を参照してください。本製品の同じバージョンのエージェントがインストールされていて、再インストールする場合は、「3.2.1 アンインストール【Windows/Hyper-V】」を参照してアンインストールしたあと、インストールを行ってください。
参考
Windows Server 2008の場合は、Windowsのコントロール パネルで"プログラムと機能"を開いてください。
【Linux/Solaris/VMware/Xen】
本製品のCD-ROMをセットして以下のコマンドを実行します。
# cd CD-ROMマウントポイント/agent <RETURN> |
以下のメッセージが表示された場合は、すでに本製品がインストールされているため、マニュアルに記載されているアンインストール手順に従って、事前にアンインストールを行ってください。
WARNING : This product is already installed. |
以下のメッセージが表示された場合は、すでに旧リソースコーディネータ製品がインストールされているため、マニュアルに記載されているアンインストール手順に従って、事前にアンインストールを行ってください。
WARNING : Because another version of a Resource Coordinator product is already installed, this product cannot be installed on this system. |
以下のメッセージが表示された場合は、各ソフトウェアのマニュアルに記載されているアンインストール手順に従って、事前に排他ソフトウェアのアンインストールを行ってください。
WARNING : Exclusive package "ソフトウェア名" is installed. |
注意
排他ソフトウェアをアンインストールする場合、他のシステム管理者がそのソフトウェアをインストールしている場合があるため、削除しても問題ないことを事前に確認してください。
Red Hat Enterprise Linux 5以降の標準の設定では、CD-ROMを自動マウントする際に、CD-ROM上のプログラムを実行できないように設定されています。自動マウントの設定を解除して、手動でマウントするか、CD-ROMの内容をハードディスク上にコピーしてからインストールを開始してください。
CD-ROMの内容をコピーした場合は、本書の手順の中で"CD-ROMマウントポイント"になっている箇所を、コピーしたディレクトリに読み替えてください。
必須ソフトウェアの準備と確認
本製品をインストールする前に、システムに「1.1.2.2 必須ソフトウェア」のソフトウェアがインストールされているか確認してください。インストールされていない場合は、事前にインストールしてください。
注意
ServerView Agentの設定
PRIMERGYシリーズでは、本製品が正しく動作するために、ServerView Agentのインストールで必要なSNMPサービスの設定を行ってください。
SNMPサービスの設定方法については、ServerView Agentのマニュアルを参照してください。
SNMPコミュニティ名には、マネジメントブレードに設定してあるSNMPコミュニティ名と同じ値を設定してください。
SNMPコミュニティ名には、Read(参照権)またはWrite(参照更新権)を設定してください。
SNMPパケットを受け付けるホストは"すべてのホストからのSNMP パケットを受け付ける"か、"次のホストからSNMP パケットを受け付ける"を選択し、管理サーバの管理LANのIPアドレスを設定してください。
SNMPトラップ送信先には、管理サーバのIPアドレスを設定してください。
なお、SNMPトラップ送信先の管理サーバが複数のNICを持つ場合、管理対象サーバと接続されている側の管理LANのIPアドレスを設定してください。
"setupcl.exe"と"sysprep.exe"モジュール
Windows Server 2008以外のWindows OSの場合は、インストール時に"setupcl.exe"と"sysprep.exe"モジュールの格納先の指定を行う必要があるため、本製品のインストールを開始する前に、最新版のモジュールの入手が必要です。
モジュールの入手については、「1.1.2.2 必須ソフトウェア」を参照してください。
入手したモジュールは、以下の方法で展開してください。
例
c:\tempにWindowsServer2003-KB926028-v2-x86-JPN.exeを配置した場合
>cd /d c:\temp <RETURN> |
展開されたフォルダ内にあるキャビネットファイル"deploy.cab"、または"deploy.cab"内に格納されている"setupcl.exe"と"sysprep.exe"モジュールをインストール時に指定してください。
なお、展開したモジュールはエージェントのインストール後は必要ありません。
設定ファイルの確認
以下の機能を利用する場合は、本製品をインストールする前にネットワークインタフェースの定義ファイルを確認し、MACアドレスへのバインド設定があれば解除してください。
サーバ切替え
クローニング
基本ソフトウェアとしてRed Hat Enterprise Linux 4 AS/ESを使用している場合だけ行ってください。
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethXファイル(ethXの部分は、eth0、eth1などのインタフェース名)を参照し、ファイル内に"HWADDR="で始まる行が含まれていないことを確認します。
"HWADDR="で始まる行が存在した場合、ネットワークインタフェースがMACアドレスにバインドされているため、その行をコメントアウトしてください。
例
管理LANのインタフェースがeth0の場合
DEVICE=eth0 |
本製品をインストールする前に、インストール時に必要な情報の収集やシステムの状態の確認を行い、インストーラ画面で指定する情報を決定しておいてください。事前準備が必要な情報を以下に示します。
インストール先フォルダと空き容量
本製品のインストール先フォルダを決定します。インストール先のドライブに必要な空き容量があるか確認してください。
本製品で必要なディスク容量については、「1.1.2.4 静的ディスク容量」と「1.1.2.5 動的ディスク容量」を参照してください。
ポート番号
本製品をインストールすると、本製品で使用するポート番号がシステムのservicesファイルに自動的に設定されます。したがって、通常はポート番号を意識する必要はありません。
本製品が使用するポート番号が他のアプリケーションで使用されている場合は、インストーラの起動時にポート番号がすでに使用されていることを示すメッセージが表示され、インストールが中断されます。
その場合は、本製品で使用するポート番号のエントリを、他と重複しない番号でservicesファイルに記述し、そのあと、インストーラを起動してください。
詳細については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「6.3.2.6 ポート番号の変更」を参照してください。
管理LANとNICの状態確認
管理LANとして使用するネットワーク(IPアドレス)を決定します。
管理LAN側のNICが有効になっているか確認してください。
管理LANについては、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「3.2.2 IPアドレスの設定値(管理LAN)」を参照してください。
【Linux/Xen】
管理対象サーバのネットワークインタフェース名(ethX)の数字部分を、0から始まる一連の数字にしてください。設定方法については、OSのマニュアルを参照してください。
イメージ操作対象のディスクの確認
システムイメージのバックアップ・リストアを行うディスクについては、「ServerView Resource Coordinator VE 運用ガイド」の「8.1 概要」を参照してください。
クローニングを行うディスクについては、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「8.1 概要」を参照してください。
Windowsのボリュームライセンスの情報【Windows】
以下の機能を利用する場合は、本製品をインストールする管理対象サーバのWindowsに対して、ボリュームライセンスが必要です。
購入したWindowsのライセンスが、ボリュームライセンスであるか確認してください。
サーバ切替え
クローニング
サーバ交換後のリストア
HBA address renameを利用したサーバ交換
また、クローニング機能を利用する場合は、本製品のインストール時にボリュームライセンスに関する情報の入力が必要です。
利用するWindowsの種類に応じて、事前に以下の情報を確認してください。
Windows Server 2003の場合
プロダクトキーを確認します。
通常は購入したWindows OSのCD-ROMと一緒にプロダクトキーも提供されます。
Windows Server 2008の場合
ライセンス認証(アクティベーション)に必要な情報を確認します。
アクティベーションの方式には、キーマネージメントサービス(KMS)とマルチプルアクティベーションキー(MAK)の2種類があります。どちらの方式を利用するかを確認してください。
利用する方式のアクティベーションに必要な以下の情報を確認してください。
アクティベーション情報
方式 | 確認する情報 |
---|---|
KMS (*1) |
|
MAK | MAKキー |
*1: ドメインネームサービス(DNS)を使用してKMSホストを自動探索する場合、確認する必要はありません。
*2: ポート番号をデフォルト(1688)から変更する場合は、エージェントをインストールしたあとに定義ファイルを修正してください。詳細については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「8.2 採取」を参照してください。
プロキシサーバの情報
KMS方式で、KMSホストとの接続にプロキシサーバを利用する場合や、MAK方式で、Volume Activation Management Tool(VAMT)を利用したプロキシライセンス認証を行う場合は、プロキシサーバのホスト名、またはIPアドレスとポート番号を確認してください。
Administratorのパスワード
アクティベーションを行うために必要なため、確認してください。