ここでは、エージェントのアップグレードについて説明します。
なお、マネージャを本バージョンにアップグレードしても、エージェントのアップグレードは必須ではありません。必要に応じてアップグレードを行ってください。
移行資産
エージェント上で移行の対象になる資産は以下のとおりです。
ネットワークパラメタ自動設定機能の定義ファイル(ネットワークパラメタ自動設定機能を利用している場合)
アップグレードインストールにより移行資産が以下のフォルダに退避されます。アップグレードが完了するまで、以下のフォルダは決して削除しないでください。
【Windows/Hyper-V】
ドライブ名\Program Files\RCVE-upgradedata
事前準備
アップグレードする前に、以下の準備と確認を行ってください。
本バージョンのエージェントが動作可能な環境であるか確認してください。
動作環境については、「第1章 動作環境」を参照してください。
アップグレードインストールによるアップグレード【Windows/Hyper-V】
Windows上で稼動しているV2.1.0またはV2.1.1のエージェントの本バージョンへのアップグレードは、 本製品のインストーラによるアップグレードインストールを利用できます。
以下の手順に従い、アップグレードを行うすべての管理対象サーバで、旧バージョンのエージェントから本バージョンのエージェントへのアップグレードを行います。
注意
アップグレードが完了するまで、本製品の他の操作を実行しないでください。
エージェントのアップグレードは、マネージャのアップグレード後に行ってください。
アップグレードインストールに失敗した場合は、失敗した原因を取り除き、再度アップグレードインストールを実行してください。再度アップグレードインストールを実行しても問題が解決しない場合は、当社技術員に連絡してください。
アップグレードインストール時は、旧バージョンのインストール先フォルダ、および配下のフォルダやファイルを、コマンド プロンプト、エクスプローラまたはエディタなどで参照しないでください。
参照している場合、アップグレードインストールが失敗します。
アップグレードインストールに失敗した場合は、参照を中止して再度アップグレードインストールを実行してください。
アップグレードを中止し、旧バージョンを復旧する場合は、旧バージョンのエージェントを再インストール後、事前準備でバックアップした情報を元に戻してください。
復旧する場合、旧バージョンまたは本バージョンのエージェントがインストールされている場合は、アンインストールしてください。
復旧後、移行資産を退避したフォルダが存在する場合は削除してください。
アップグレードインストール
「2.2.2 インストール【Windows/Hyper-V】」を参照して、本製品のインストーラを実行します。
本製品のセットアップ画面が表示されます。使用許諾契約など画面の内容を確認し、<はい(Y)>ボタンをクリックしてください。
旧バージョンから引き継ぐ設定内容が表示されるので確認し、<インストール(I)>をクリックしてください。アップグレードインストールが開始されます。
注意
エージェントのアップグレード後は、RCコンソールで、アップグレードした管理対象サーバが正しく表示されるか確認してください。
エージェントのアップグレード後は、システムイメージとクローニングマスタを更新することをお勧めします。
手動によるアップグレード
V13.2、V13.3、V2.1.0【Linux】またはV2.1.1【Linux】のエージェントのアップグレードは、一括設定の構成定義ファイルの読込み(インポート)、および構成定義ファイルの書出し(エクスポート)を利用して行います。
以下の手順に従い、アップグレードを行うすべての管理対象サーバで、旧バージョンのエージェントから本バージョンのエージェントへのアップグレードを行います。
注意
アップグレードが完了するまで、本製品の他の操作を実行しないでください。
エージェントのアップグレードは、マネージャのアップグレード後に行ってください。
クローニングマスタ配付時のネットワークパラメタ自動設定機能を使用している場合は、旧バージョンのエージェントと本バージョンのエージェントのインストールフォルダを同じにしてください。
保守モードの設定
管理対象サーバにサーバ切替えの設定が行われている場合は、保守モードに設定してください。
または、管理対象サーバが予備サーバに設定されている場合は、本サーバを予備サーバとして設定している管理対象サーバを、保守モードに設定してください。
ネットワークパラメタ自動設定機能の定義ファイルの退避(コピー)
クローニングマスタ配付時のネットワークパラメタ自動設定機能を使用している場合は、以下のフォルダとファイルを、エージェントのインストールフォルダ以外の場所に退避(コピー)します。
【Windows/Hyper-V】
インストールフォルダ\Agent\etc\event_scriptフォルダ
インストールフォルダ\Agent\etc\ipaddr.confファイル
インストールフォルダ\Agent\etc\FJSVrcx.confファイル
【Linux/VMware/Xen】
/etc/opt/FJSVrcxat/event_scriptディレクトリ
/etc/opt/FJSVnrmp/lan/ipaddr.confファイル
/etc/FJSVrcx.confファイル
旧バージョンのエージェントのアンインストール
「Systemwalker Resource Coordinator Virtual server Edition インストールガイド」、または「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」を参照し、エージェントのアンインストールを行ってください。
本バージョンのエージェントのインストール
本バージョンのエージェントをインストールします。
インストールについては、「エージェントのインストール」を参照してください。
ネットワークパラメタ自動設定機能の定義ファイルの復元
クローニングマスタ配付時のネットワークパラメタ自動設定機能を使用している場合は、手順2.で退避(コピー)した定義ファイルを復元します。手順2.を行っていない場合は、本手順は必要ありません。
エージェントを停止します。
エージェントの停止方法については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「5.2 エージェント」を参照してください。
定義ファイルを復元します。
手順2.で退避(コピー)したフォルダとファイルを本バージョンのインストールフォルダである以下の場所に復元します。
【Windows/Hyper-V】
インストールフォルダ\Agent\etc\event_scriptフォルダ
インストールフォルダ\Agent\etc\ipaddr.confファイル
インストールフォルダ\Agent\etc\FJSVrcx.confファイル
【Linux/VMware/Xen】
/etc/opt/FJSVrcxat/event_scriptディレクトリ
/etc/opt/FJSVnrmp/lan/ipaddr.confファイル
/etc/FJSVrcx.confファイル
エージェントを起動します。
エージェントの起動方法については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」の「5.2 エージェント」を参照してください。
保守モードの解除
手順1.で保守モードに設定した管理対象サーバの保守モードを解除してください。
注意
エージェントのアップグレード後は、RCコンソールで、アップグレードした管理対象サーバが正しく表示されることを確認してください。
エージェントのアップグレード後は、システムイメージとクローニングマスタを更新することをお勧めします。