「10.1.2.1 サービスの停止」を参照して、サービスを停止します。
資源の移入は、以下の手順で行います。
リストアコマンドの実行
IJServerクラスタ資源のリストアは、以下のコマンドを使用します。
C:¥Interstage¥F3FMisjee¥bin¥ijrestore.bat |
/opt/FJSVisjee/bin/ijrestore |
移入元と移入先でマシンのホスト名やIPアドレスが異なる場合は、-hオプションで移入先のホスト名を、-fオプションでIPアドレス/ホスト名設定ファイルのパス名を指定します。
ijrestoreコマンドの詳細は、「12.2 ijrestore」を参照してください。
以下にバックアップ先パスがX:\Backup、移入先のホスト名がhost、IPアドレス・ホスト名設定ファイルがX:\ipaddress.txtの場合の操作例を示します。
C:¥Interstage¥F3FMisjee¥bin¥ijrestore.bat -d X:\Backup -h host -f X:\ipaddress.txt |
以下にバックアップ先パスが/backup、移入先のホスト名がhost、IPアドレス・ホスト名設定ファイルが/ipaddress.txtの場合の操作例を示します。
/opt/FJSVisjee/bin/ijrestore -d /backup -h host -f /ipaddress.txt |
注意
IJServerクラスタ資源のリストアを行う前に、isprintbackuprscコマンドで表示されたバックアップ対象サービスの資産をリストアしてください。
ijrestoreコマンドでJava EEの資源を移入するには、移出元と移入先のマシンで以下の項目が同じである必要があります。
-Interstageのインストールディレクトリ、インストールドライブ(Windowsの場合)
-移入対象とならないすべての資源(アプリケーションなど)
IJServerクラスタでSSLを使用している場合は、Interstage証明書環境資源も移入してください。
移入先にIJServerクラスタの資源が存在する場合は、削除した後に移入します。そのため、移出対象外のログファイルなどは移入を行うと削除されます。
資源移入後の作業
資源移入後に必要に応じて以下の作業を行ってください。
issetsecuritymodeコマンドを実行した環境からバックアップした資源を移入した場合、または、移入先でissetsecuritymodeコマンドを実行した場合は、issetsecuritymodeコマンドを再実行してください。
また、必要に応じてijsetoperatoridコマンドでサービス運用ユーザーを再設定してください。
IJServerクラスタが接続するマシン(DBサーバマシンなど)のIPアドレス/ホスト名を変更した場合は、以下の手順でIJServerクラスタの環境設定を変更してください。
Interstage Java EE DASサービスの起動
ijdasstartコマンドを使用して、Interstage Java EE DASサービスを起動します。
IJServerクラスタの環境設定
asadminコマンドまたはInterstage Java EE管理コンソールを使用して、IJServerクラスタの環境設定を変更します。
Interstage HTTP Serverの移入の際にバーチャルホストのIPアドレスまたはホスト名を変更した場合は、以下の手順でIJServerクラスタが連携するバーチャルホストを再設定します。
Interstage Java EE DASサービスの起動
ijdasstartコマンドを使用して、Interstage Java EE DASサービスを起動します。
IJServerクラスタが連携するバーチャルホストの再設定
asadminコマンドの以下のサブコマンドを使用して、IJServerクラスタとWebサーバのバーチャルホストの連携を解除した後、IJServerクラスタが連携するWebサーバのバーチャルホストを追加します。
-asadmin delete-virtual-host-ref --target IJServerクラスタ名 --webserver Webサーバ名 変更前のバーチャルホスト
-asadmin create-virtual-host-ref --target IJServerクラスタ名 --webserver Webサーバ名 変更後のバーチャルホスト
例
実行例
asadmin delete-virtual-host-ref --target IJServer001 --webserver FJapache 192.168.1.1/virtualhost1 |