運用形態について説明します。
クラスタ製品
JavaEE実行環境では、下記のクラスタシステム上で動作します。
Microsoft Corporationのクラスタシステムとして使用されているMicrosoft(R) Cluster Server(MSCS)または、Microsoft(R) Windows Server(R) 2008のフェールオーバー クラスタリング
富士通のクラスタシステムであるPRIMECLUSTER
クラスタサービス機能を活用するためには、上記に対する知識が必要となります。詳細はクラスタシステムのマニュアルを参照してください。
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008の場合、本書では「MSCS」を「フェールオーバー クラスタリング」と読み替えてください。
クラスタ形態
MSCS、PRIMECLUSTERともに、1:1運用待機の形態を提供します(ホットスタンバイは提供しません)。
以下に、使用クラスタシステムにMicrosoft Corporationのクラスタ製品であるMSCSまたは当社製品であるPRIMECLUSTERと、DBMSとを組み合わせた場合の、クラスタサービス機能について説明します。
クラスタサービス連携の環境構築時、Java EE共通ディレクトリを共用ディスクに配置することができます。
これにより、共用ディスク上にJava EEの設定情報が存在するため、Java EEの設定は運用ノードで実施するだけで待機ノードの設定に引き継がれます。
また、Java EE共通ディレクトリを共用ディスクに配置するため、トランザクションログ、メッセージブローカのログや、蓄積されたメッセージなどを待機ノードで引継ぐことができます。
クラスタ切り替え契機
Java EEのクラスタサービス連携では、以下を契機に運用ノードと待機ノードの切り替えを行います。
ハード障害が発生した場合。
ハード障害が発生した場合、および、Interstage Java EE Node Agentサービス、メッセージブローカがダウンした場合。