モニタロギングの操作手順について、以下を説明します。
モニタロギングの起動操作
モニタロギングの停止操作
監視操作(特定時刻のログだけ採取する場合)
監視操作(継続的にログを採取する場合)
モニタロギングの起動操作
asadminコマンドのsetサブコマンドを以下のように実行して、モニタロギングを起動します。
asadmin set IJServer001.monitoring-service.logging-enabled=true |
IJServerクラスタのモニタロギングを有効に設定すると、性能情報の採取が開始されます。性能監視対象のIJServerクラスタの起動前/起動後のどちらでもモニタロギングを起動し監視を行うことが可能です。
また、コマンドを実行する前にログ採取間隔や採取する情報などを指定することもできます。
IJServerクラスタ起動前にロギングを開始できます。この場合、初回採取データは以下のようにIJServerクラスタ起動時からログ採取間隔経過時の集計情報が出力されます。また、IJServerクラスタが停止された場合には、その時点でログ出力は停止します。
モニタロギングの停止操作
asadminコマンドのsetサブコマンドを以下のように実行して、モニタロギングを停止します。
モニタロギングの開始後であれば、任意のタイミングで停止できます。
asadmin set IJServer001.monitoring-service.logging-enabled=false |
監視操作(特定時刻のログだけ採取する場合)
トラブル調査などのため、ある特定の時間だけ性能情報を採取したい場合は、以下のようにIJServerクラスタ起動後に採取したいタイミングでモニタロギング機能を開始して性能情報を分析してください。
IJServerクラスタの起動
Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドのstart-clusterサブコマンドでIJServerクラスタを起動します。
Java EEモニタロギングの開始
Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドのsetサブコマンドでJava EEモニタロギングを開始します。
性能情報の分析
出力された情報をMicrosoft(R) Excelなどで分析します。
Java EEモニタロギングの停止
Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドのsetサブコマンドでJava EEモニタロギングを停止します。
2.~4.を繰り返します。
IJServerクラスタの停止
Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドのstop-clusterサブコマンドでIJServerクラスタを停止します。
監視操作(継続的にログを採取する場合)
継続的にログを採取して性能チューニングの妥当性を検証したい場合は、以下のようにIJServer起動後に採取したいタイミングでモニタロギング機能を開始して性能情報を分析してください。
Java EEモニタロギングの開始
Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドのsetサブコマンドでJava EEモニタロギングを開始します。
IJServerクラスタの起動
Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドのstart-clusterサブコマンドでIJServerクラスタを起動します。
性能情報の分析
出力された情報をMicrosoft(R) Excelなどで分析します。
IJServerクラスタの停止
Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドのstop-clusterサブコマンドでIJServerクラスタを停止します。
Java EEモニタロギングの停止
Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドのsetサブコマンドでJava EEモニタロギングを停止します。
1.~5.を繰り返します。
Interstage Java EE DASサービス停止時の対処について
Interstage Java EE DASサービスが停止された場合でも、モニタロギングは動作を継続します。
なお、この場合、モニタロギングの設定変更/状態参照は行えません。
モニタロギングの設定変更/状態参照を行うには、Interstage Java EE DASサービスを再度起動してください。
プロセス自動再起動時の動作について
IJServerクラスタのプロセスの自動再起動が行われた場合も、モニタロギングは継続して動作します。
Interstage Java EE DASサービスのメモリについて
モニタロギングを利用するために、IJServerクラスタやInterstage Java EE DASサービスの監視サービスの定義を有効にすると、サーバーインスタンス数、配備済みのアプリケーション数に応じてInterstage Java EE DASサービスのメモリが使用されます。
監視サービスを有効に設定した場合は、Interstage Java EE DASサービスでメモリ不足が発生していないことを確認してください。メモリ不足が発生した場合は、「7.15 Interstage Java EE DASサービスのヒープ領域サイズとアドレス空間」を参照して対処を行ってください。