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Interstage Application Server/Interstage Web Server Java EE運用ガイド

5.17 JMSリソースとコネクタリソースの関係

JMSは「jmsra」という名前で組み込まれているコネクタのリソースアダプタを使用します。JMSの利用ユーザはInterstage Java EE管理コンソールのJMSリソース用の画面、またはasadminコマンドのJMSリソース用サブコマンドを使用してJMSリソースを操作します。そのため、通常はリソースアダプタを意識する必要はありません。
JMSリソースはコネクタリソースとして定義されているため、JMSリソースの定義編集時や運用時にコネクタリソースに関するメッセージが出力される場合がありますので、この場合には以下の説明を参照してください。

注意

Interstage Java EE管理コンソールのコネクタ用の画面、またはasadminコマンドのコネクタ用サブコマンドにおいてJMSリソースを操作した場合、JMS向けの定義チェック(必須項目チェック、文字種チェックなど)が実施されません。
JMSリソースの操作はInterstage Java EE管理コンソールのJMSリソース用の画面、またはasadminコマンドのJMSリソース用サブコマンドを使用して操作してください。

JMSリソースとコネクタリソースの関係

JMSリソースとコネクタリソースの関係は以下の関係となっています。

JMSリソース

コネクタリソース

説明

JMS接続ファクトリ

コネクタ接続プール

接続をプールして管理するリソース

コネクタリソース

接続対象にアクセスするためのリソース

JMS送信先リソース

管理オブジェクトリソース

リソースアダプタ固有のリソース


JMS接続ファクトリはコネクタ接続プールとコネクタリソースとして定義されます。またJMS送信先リソースは管理オブジェクトリソースとして定義されます。
JMSリソースを新規作成する場合、以下に示すように対応するコネクタリソースを作成します。また、更新/削除の場合も同様に対応するコネクタリソースの更新/削除が行われます。

JMS接続ファクトリの新規作成

以下の各種コネクタリソースを作成します。

  1. コネクタ接続プールを作成します。コネクタ接続プールの名前はJMS接続ファクトリのJNDI名、リソースアダプタは「jmsra」を使用します。

  2. コネクタリソースを作成します。コネクタリソースのJNDI名はJMS接続ファクトリのJNDI名、コネクタ接続プールは1.で作成した接続プールを使用します。

すでにリソースアダプタが「jmsra」の同名のコネクタ接続プールが存在して同名のコネクタリソースが存在しない場合には、存在するコネクタ接続プールに対してコネクタリソースが作成されます。「jmsra」以外のコネクタ接続プールが存在した場合にはエラーとなります。

JMS送信先リソースの新規作成

管理オブジェクトリソースを作成します。管理オブジェクトリソースのJNDI名はJMS送信先リソースのJNDI名を使用します。

JMSリソースとコネクタリソースの定義関係

以下にJMSリソースとコネクタリソースの定義項目の関係を説明します。「-」は対応する項目がない項目です。

JMS接続ファクトリ

JMS接続ファクトリとコネクタリソースの各定義項目の関係は以下です。asadminコマンドのsetサブコマンドでJMS接続ファクトリの各種定義項目を編集する場合には、resources.connector-connection-poolの各対応する定義項目を編集してください。

JMS接続ファクトリ

コネクタ接続プール

コネクタリソース

JNDI名

名前

JNDI名

-(「jmsra」固定となります)

リソースアダプタ

リソースタイプ

接続定義

説明

説明

説明

状態

状態

初期および最小プールサイズ

初期および最小プールサイズ

最大プールサイズ

最大プールサイズ

プールサイズ変更量

プールサイズ変更量

アイドルタイムアウト

アイドルタイムアウト

最大待ち時間

最大待ち時間

接続検証

接続検証

すべての障害で

すべての障害で

トランザクションサポート

トランザクションサポート

追加プロパティ

追加プロパティ

セキュリティマップ

ターゲット指定

ターゲット指定

JMS送信先リソース

JMS送信先リソースと管理オブジェクトリソースの各定義項目の関係は以下です。asadminコマンドのsetサブコマンドでJMS送信先リソースの各種定義項目を編集する場合には、resources.admin-object-resourceの各対応する定義項目を編集してください。

JMS送信先リソース

管理オブジェクトリソース

JNDI名

JNDI名

物理送信先名

-(「Name」プロパティに指定します)

リソースタイプ

リソースタイプ

-(「jmsra」固定となります)

リソースアダプタ

説明

説明

状態

状態

追加プロパティ

追加プロパティ

ターゲット指定

ターゲット指定