r3mgr コマンドを使うと、R/3 システムジョブを直接操作することができます。R/3 システムジョブに対して可能な操作は、以下のとおりです。
XMI 出力レベルの変更
R/3 システムジョブが出力するXMI ログの情報量を変更します。
ステップ情報の変更
投入済のR/3 システムジョブのABAP/4 ステップを変更します。
保留中のR/3 システムジョブの実行
保留中のR/3 システムジョブを実行します。保留中のR/3 システムジョブとは、r3exec コマンドの“-n”オプションを使って投入したジョブのことです。
“XMI 出力レベルの変更”以外の操作は、会話モードで行います。会話モードとは、コマンドの実行に必要な情報を対話形式で入力するモードのことで、r3mgr コマンドによって起動されます。
“-s”オプションを指定したときの会話モードの表示例および表示されるプロンプトを以下に示します。
会話モードの表示例
# r3mgr -s DEST Please input Job information input. JOBNAME : ABCDEFG JOBCOUNT : 1234567 TARGET_HOST : TARGET_GROUP : JOBGRP00 Call? [y]/n : y Calling... Again? y/n : n
表示されるプロンプト
“JOBNAME”および“JOBCOUNT”
操作対象のR/3 システムジョブの入力を促すプロンプトです。
“TARGET_HOST”および“TARGET_GROUP”
アプリケーションサーバ(TARGET_HOST)または、サーバグループ(TARGET_GROUP)の入力を促すプロンプトです。
両方とも入力を省略するか(改行のみを入力する)、いずれか一つを入力することができます。アプリケーションサーバを入力した場合は、サーバグループのプロンプトは表示されません。サーバグループを入力したい場合は、アプリケーションサーバのプロンプトで改行のみを入力すると、サーバグループを入力することができます。
“Call? [y]/n”
先の入力にしたがって、操作を有効にしてよいかを問い合わせるプロンプトです。“y”を指定すると操作を有効にします。この例では、“JOBNAME”、 “JOBCOUNT”およびサーバグループで指定した、保留中のR/3 システムジョブを実行します。“n”を指定すると操作を無効にします。
“Again? y/n”
別の操作を行うかを問い合わせるプロンプトです。“y”を指定すると、再度入力を促すプロンプトが表示されます。“n”を指定すると、会話モードが終了します。