コンポーネントトランザクションサービスの動作時には、使用する機能によりシステム資源を拡張する必要があります。ここでは、以下について説明します。
以降に示す値は、CORBAサービスの値を含んでいません。“3.1.1 CORBAサービスのシステム環境の設定”を参照し、必要な値を加算してください。
■システムパラメタ
コンポーネントトランザクションサービスが使用する共用メモリ、セマフォ、メッセージキューのシステムパラメタのチューニングについて説明します。
コンポーネントトランザクションサービスの基本機能のほかに各機能を使用する場合は、コンポーネントトランザクションサービスの基本機能の資源に各機能で使用する資源量を加算してください。
システムパラメタの変更方法や、各パラメタの意味については、“■システムパラメタについて”を参照してください。
コンポーネントトランザクションサービスの基本機能
コンポーネントトランザクションサービスの基本機能を使用する場合に必要となるシステム資源について、以下に示します。
共用メモリ
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
kernel.shmmax | 設定値 | [システム規模がsmallの場合] 12498508以上 [システム規模がmoderateの場合] 23736108以上 [システム規模がlargeの場合] 34973708以上 [システム規模がsuperの場合] 54736908以上 |
kernel.shmmni | 加算値 | 22 |
セマフォ
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
para1 | 設定値 | 12 以上 |
para2 | 加算値 | 21 |
para3 | 設定値 | 3 以上 |
para4 | 加算値 | 29 |
メッセージキュー
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
kernel.msgmax | 設定値 | 528 以上 |
kernel.msgmnb | 設定値 | 4,572 + (528 × 同時実行コマンド数) (注) |
kernel.msgmni | 加算値 | 11 |
同時実行コマンド数とは、以下のコマンドを同時に実行した数のことです。
Interstage Application Server Enterprise Editionの場合
isstartwu、isstopwu、tdstartwu、tdstopwu、tdinhibitobj、tdpermitobj、tdmodifyprocnum、tdmodifywu
Interstage Application Server Standard-J Editionの場合
isstartwu、isstopwu
また、Systemwalker Operation Manager、Interstage運用APIを使用してワークユニットの起動/停止、オブジェクト閉塞/閉塞解除を行う場合は、同時に操作する回数が同時実行コマンド数となります。
オブジェクト閉塞/閉塞解除はInterstage Application Server Enterprise Editionで使用できます。
セション情報管理機能
セション情報管理機能を使用する場合に追加となるシステム資源について、以下に示します。
共用メモリ
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
kernel.shmmni | 加算値 | 1 |
セマフォ
パラメタ | 種類 | 必要数 |
---|---|---|
para2 | 加算値 | 1 |
para4 | 加算値 | 1 |
性能監視ツール
性能監視ツールを使用する場合に追加となるシステム資源については、“3.3 性能監視ツール使用時に必要なシステム資源”を参照してください。