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Interstage Application Server インストールガイド

1.7.1 install.shシェルによるインストール

  Web Package機能のインストール作業について説明します。

  マルチユーザモードでインストールしてください。なお、他のユーザの操作がインストールに影響ないことを確認してください。
  以下の手順でインストールしてください。

1) install.shシェルの実行

  サーバパッケージCD2枚目を挿入し、任意のディレクトリ上からCD-ROMに格納されているinstall.shにCD-ROMのディレクトリを指定して実行してください。この時、install.shとCD-ROMの指定はフルパスで行う必要があります。また、CD-ROM上にディレクトリを移動した状態で実行しないでください。CD-ROM上に移動した状態で実行した場合、CD-ROMの入れ替えができない場合があります。この場合、インストールを中断し、インストールした全てのパッケージをアンインストールし、再度正しい手順でインストールを行ってください。


# cd / <RETURN>
# /cdrom/cdrom0/install.sh /cdrom/cdrom0<RETURN>

注意
・install.sh実行時、インストール画面が表示されるまで、少々時間がかかる場合があります。
・空白を含むパスにはインストールできません。
・すでにInterstageを構成するパッケージがインストール済みの場合、Web Package機能のインストールを実行することはできません。

システムの確認

はじめにシステムに関する確認が表示されます。問題なければ、y<RETURN>を入力してください。なお、実行環境によって表示が異なります。

Interstage Application Server を正常に動作させるためには、IPC資源を適切にチューニングする必要があります。
IPC資源のチューニングを行っていない場合は、必要資源の見積もり、およびチューニングを実施してからインストールを実行してください。

インストールを開始しますか?(省略: y) [y,n]:

セキュリティモードの設定

セキュリティモードの設定を行います。詳細については、“1.3.2 セキュリティモードについて”を参照してください。

セキュリティモードを選択してください。(1: 強化モード, 2: 互換モード) (省略: 1) [1,2,q]:

強化モード選択時には、Interstageの運用コマンドを操作するシステムのグループ名を設定します。なお、システムに存在しないグループ名を指定することはできません。
省略した場合は、“root”が選択されます。

Interstage運用コマンドを操作するシステムのグループ名を入力してください。(省略: root) [?,q]:

注)グループ名に数値を指定した場合、グループ名として有効であるかチェックはされませんので、あらかじめグループ名として有効であることを確認してください。なお、グループ名として有効でない数値を指定した場合、インストールや運用に失敗する場合があります。

サーバタイプの選択

インストールするサーバタイプを選択します。Web Package機能のインストール時は、3<RETURN>を入力します。

インストールするサーバタイプを選択してください。(1: アプリケーションサーバ機能,2: 管理サーバ機能,3: Web Package機能)[1,2,3,q]:

注)すでにInterstageのパッケージがインストール済みの状態である場合、本問い合わせメッセージは出力せず、カスタムインストールの問い合わせからはじまります。

インストールの設定

インストールに関する各種設定を行います。

インストール先の設定

パッケージの格納ディレクトリを設定します。省略値を採用する場合は<RETURN>を入力してください。

インストールディレクトリを指定してください。(省略: /opt) [?,q]:
定義ファイルディレクトリを指定してください。(省略: /etc/opt) [?,q]:
テンポラリファイルディレクトリを指定してください。(省略: /var/opt) [?,q]:

注)
・省略値から変更する場合は、指定するディレクトリが存在すること、また、指定したパスがディレクトリであることを確認してください。
・ディレクトリに「/」(ルートディレクトリ)は指定しないでください。

ポート番号の設定

ポート番号を設定します。省略値を採用する場合は<RETURN>を入力してください。

Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号を指定してください。(省略: 80) [?,q]:
Interstage管理コンソールのポート番号を指定してください。(省略: 12000) [?,q]:

Interstage管理コンソールにおけるSSL暗号化通信の使用の設定

Interstage管理コンソールにおけるSSL暗号化通信の使用について設定します。使用しない場合は<RETURN>を入力してください。

Interstage管理コンソールでSSL暗号化通信を使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]:

注)「SSL暗号化通信を使用しない(n)」を選択した場合は、Interstage管理コンソールをアクセスするためのIDやパスワードなどが、ネットワーク上をそのまま流れます。そのため、通信データが傍受されないような対策を実施することを推奨します。

Interstage管理コンソールのメッセージマニュアルの使用の設定

Interstage管理コンソールに表示するメッセージに対するマニュアルをインストールするか選択します。インストールする場合は<RETURN>を入力してください。

Interstage管理コンソールでメッセージマニュアルを使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]:

インストール情報の表示

Interstageのインストール情報が表示されます。設定内容に問題がなければ、y<RETURN>を入力し、インストールを開始してください。

インストール情報:
    インストールパッケージ:
        FJSVisas FSUNod FSUNtd FSUNextp FJSVjdk5 FJSVsclr FJSVsmee FSUNssll FJSVjs2su FJSVisscs FJSVihs
 FJSVisjmx FJSVejb FJSVj2ee FJSVjs5 FJSVsvmon FJSVxmlpc FJSVisgui

    インストールディレクトリ:                           /opt
    定義ファイルディレクトリ:                           /etc/opt
    テンポラリファイルディレクトリ:                     /var/opt

    Interstage管理コンソールのポート番号:               12000
    Interstage管理コンソールのSSL使用有無:              使用する
    Interstage管理コンソールのメッセージマニュアル有無: インストールする

    JDKまたはJRE:                                       JRE

    Webサーバ(Interstage HTTP Server)のホスト名:        host
    Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号:      80

    セキュリティ設定:                                   強化セキュリティモード
    Interstage運用グループ名:                           root

インストールを開始しますか? [y,q]:

インストールの途中で失敗した場合、インストールを続行するかどうかの問い合わせが表示されますが、直前に出力されたエラーメッセージを確認の上、インストールを中止してください。さらに、インストールしたパッケージをアンインストールし、エラー原因を取り除いた後に、最初からインストール処理を行ってください。

2) サーバパッケージCD3枚目、CD4枚目への切り替え

  インストール中にサーバパッケージCD3枚目およびCD4枚目に切り替えを促すメッセージが表示されます。CDを入替えてから1<RETURN>を入力してください。



インストールディスク3枚目を設定してください。(1: 継続, q: 停止) [1,q]:

3) システムのリブート

  システムをリブートします。



# cd / <RETURN>
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 <RETURN>