Interstageのインストールタイプについて説明します。
Interstageのインストールのアプリケーションサーバ機能をインストールする場合には、以下の2種類があります。
標準インストール
Interstageの標準的な機能を使用し、簡易にインストールを行いたい場合に選択します。
カスタムインストール
使用する機能を最小セットでインストールする場合および、JDK/JREの各バージョンを使用する場合などに選択します。
InterstageによりJ2EEを簡易に運用する場合の導入方法として、標準インストールがあります。
以下のような場合に、標準インストールをおすすめします。
J2EEの機能を、簡単に使用したい場合
標準インストール時に、Interstageの標準的な機能をインストールし、すぐに運用を開始することができます。
また、インストール後にサンプルアプリケーションを使用することにより、運用方法や、アプリケーションの作成方法を理解することができます。
標準インストールが完了した後は、Interstage管理コンソールを使用することで、簡易な操作で運用できます。
サーバ機能の標準インストールについては、“1.4 標準インストール”を参照してください。
標準インストールにより、以下の機能がインストールされ、使用できます。
機能 | パッケージ | 備考 |
---|---|---|
Interstage管理機能 | FJSVisas |
|
Interstage管理コンソール | FJSVisgui |
|
アプリケーション実行機能 | FSUNextp |
|
Webサーバ(Interstage HTTP Server) | FJSVihs |
|
J2EE | FJSVj2ee |
|
JDK 5.0 | FJSVjdk5 |
|
Servletサービス(Tomcat 5.5ベース) | FJSVjs5 |
|
Interstage EJBサービス | FJSVejb |
|
Interstage JMS | FJSVjms |
|
Interstage JMXサービス | FJSVisjmx |
|
Webサーバコネクタの故障監視機能 | FJSVsvmon |
|
サンプル | FJSVisspl |
|
Fujitsu XMLプロセッサ | FJSVxmlpc |
|
セキュアコミュニケーションサービス | FJSVisscs |
|
Securecryptoライブラリランタイム | FJSVsclr |
|
CA/EE共通証明書管理、鍵管理機能 | FJSVsmee |
|
セキュアソケットオプション | FSUNssll |
|
Interstage ディレクトリサービス | FJSVirep |
|
Enablerリポジトリ | FJSVena |
|
CORBAサービス | FSUNod |
|
Portable-ORB | FJSVporb |
|
イベントサービス | FJSVes |
|
コンポーネントトランザクションサービス | FSUNtd |
|
データベース連携サービス | FSUNots |
|
Webアプリケーションのフレームワーク | FJSVwebc |
|
Struts 1.1 | FJSVapcst |
|
EJBおよびWeb サービス のアプリケーションフレームワーク | FJSVbcco |
|
Servletサービス OperationManagement | FJSVjs2su |
|
Interstage ディレクトリサービス Software Development Kit | FJSVirepc |
|
JServlet Session Registry Server | FJSVjssrs |
|
JServlet Session Registry Client | FJSVjssrc |
|
インストールした環境は、以下の条件でInterstageをセットアップした環境と同様です。セットアップについての詳細は“運用ガイド”の“Interstage統合コマンドによる運用操作”を参照してください。CORBAサービスの動作環境ファイルについては“チューニングガイド”を参照してください。
運用形態に含まれるサービス
運用形態には以下のサービスが含まれます。
isinitコマンドで“type1 EJB”を指定した状態と同じです。
CORBAサービス
ネーミングサービス
インタフェースリポジトリ(標準インタフェース)
インタフェースリポジトリ(valueインタフェース)
コンポーネントトランザクションサービス
Interstageのシステム規模
Interstageのシステム規模はsmallで設定されています。インストール後にシステム規模の変更を行う場合、“運用ガイド”を参照してください。
Interstageの起動
マシン起動時にInterstageが起動されます。
Interstageを、ニーズに合わせてカストマイズしたインストールを行いたい場合や、特定の機能を使用する場合の導入方法です。
以下のような場合に、使用してください。
チューニングしたい場合
Interstageを詳細にチューニングしたい場合に使用します。
使用する機能を選択して使用したい場合
インストール対象コンポーネントを選択することによって、必要最小限の資源だけをインストールできます。
なお、以下の必須パッケージに関しては、選択することなく必ずインストールされます。
FJSVisas
FSUNod
FSUNtd
FSUNextp
特定機能を使用したい場合
以下の機能をインストールし、使用することができます。
Java EE
UDDIクライアント
UDDIレジストリサービス
MessageQueueDirector
ebXML Message Service
SOAPサービス
シングル・サインオン
JRE5.0
JDK/JRE6
JDK/JRE1.4
Servletサービス(Tomcat 4.1ベース)
インストールシェルによりカスタムインストールは以下の2つの選択ができます。
機能選択
使用する機能を指定することができます。機能を選択すると、該当の機能で必要なパッケージが自動的にインストールされます。
パッケージ選択
使用するパッケージを指定することができます。機能選択よりも、より詳細に設定したい場合は「パッケージ選択」を選択します。
なお、インストールする機能によってInterstageのセットアップ形態がことなります。
Interstage EJBサービス(FJSVejb)が選択されている場合、isinitコマンドで“isinit type1 EJB”を指定した場合と同等のセットアップが行われます。
Interstage EJBサービス(FJSVejb)が選択されない場合、isinitコマンドで“isinit type1”を指定した場合と同等のセットアップが行われます。
Interstageのシステム規模はsmallで設定されています。インストール後にシステム規模の変更を行う場合、“運用ガイド”を参照してください。
サーバ機能のカスタムインストールについては、“1.5 カスタムインストール”を参照してください。
マルチサーバ管理機能で使用する管理サーバ機能をインストールする場合に選択します。
管理サーバ機能のインストールについては、“1.6 管理サーバ機能のインストール”を参照してください。
管理サーバ機能のインストールにより、以下の機能がインストールされ、使用できます。
JDK 5.0
Webサーバ(Interstage HTTP Server)
Interstage管理コンソール
セキュア通信サービス
Fujitsu XMLプロセッサ
Interstage ディレクトリサービス
Web Package機能をインストールする場合に選択します。
Web Package機能のインストールについては、“1.7 Web Package機能のインストール”を参照してください。
Web Package機能のインストールにより、以下の機能がインストールされ、使用できます。
Webサーバ(Interstage HTTP Server)
EJBクライアント
Webサーバコネクタ
Interstage管理コンソール
セキュア通信サービス
故障監視機能
各機能でディレクトリ連携機能(LDAPを使った認証)を使用する場合は、さらに「Interstage ディレクトリサービス Software Development Kit」をインストールする必要があります。
“付録A Interstage ディレクトリサービス Software Development Kitのインストール/アンインストール”を参照して「Interstage ディレクトリサービス Software Development Kit」をインストールしてください。