本書は、Interstage Application Server Enterprise Editionが提供するMQ連携サービスについて説明します。MQ連携サービスはコンポーネントとしてMQDBRIDGEにより実現します。
本書の目的
MQ連携サービスは、アプリケーション間の非同期通信を実現するソフトウェアです。
本書の目的は、MQ連携サービスの機能および使用方法を解説した上で、業務システムの構築および運用方法に関する情報を提供します。
読者は、本書からMQ連携サービスについての以下の情報を得ることができます。
導入の事前評価のための基礎知識を得る。
特長を知る。
機能を知る。
設計・構築のための知識を得る。
運用のための知識を得る。
本書の対象読者
本書は、MQ連携サービスを使用した業務を検討、構築および運用される方を対象にしています。
前提知識
本書を読む場合、以下の知識が必要です。
オペレーティングシステムの基本的な知識
IBM社のWebSphere MQに関する基本的な知識
Interstage Application Serverに関する基本的な知識
本書の構成
本書は、以下の構成になっています。
MQ連携サービスの位置づけ、特徴について説明しています。
MQ連携サービスが提供する機能を説明しています。
MQ連携サービスの環境作成について説明しています。
MQ連携サービスを利用したシステムを運用するために必要な運用操作について説明しています。
MQ連携サービスを利用したシステムでの保守について説明しています。
MQ連携サービスの操作コマンドについて説明します。
MQ連携サービスをクラスタシステム環境で使用する方法について説明しています。
MQ連携サービスが出力するメッセージについて説明しています。
MQ連携サービスの専門用語を説明しています。和文の用語は“アイウエオ”順に、英文の用語は“ABC”順に並べてあります。
なお、関連他製品の専門用語については、各製品のマニュアルを参照してください。
本書の位置づけ
本書は、MQ連携サービスについての情報提供を目的としています。そのため、本書の利用にあたっては、必要に応じて以下のマニュアルをお読みください。
“Interstage Application Server 運用ガイド”
“Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド”
“Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”
“Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)”
“Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(コンポーネントトランザクションサービス編)”
“Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(データベース連携サービス編)”
“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”
“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(API編)”
“Interstage Application Server チューニングガイド”
“Interstage Application Server Webサーバ運用ガイド(Infoprovider Pro編)”
“MessageQueueDirector 説明書”
“MessageQueueDirector メッセージ集”
“Symfoware Server 概説書”
“Symfoware Server スタートガイド サーバ編”
“Symfoware Server RDB管理者ガイド”
“Symfoware Server RDBユーザーズガイド データベース定義編”
“Symfoware Server RDBユーザーズガイド 応用プログラム開発編”
“Symfoware Server SQLリファレンスガイド”
“SafeCLUSTER 説明書”
“SafeCLUSTER 導入運用手引書”
“OS IV INTERSTAGE/MQDBRIDGE 説明書”
“INTERSTAGE/MQDBRIDGE for AIX説明書”
本書の注意事項
本書で記述されている例は、読者の理解を深めることが目的であり、読者の理解に寄与する範囲だけに限定していることがあります。したがって、本書の例が完全にそのまま実運用で使用できるわけではありませんのでご注意ください。
本書のコメント
本書では、各オペレーティングシステムが動作するサーバを以下の用語で表記しています。
“Solaris(TM) オペレーティングシステム”が動作するサーバを“UNIXサーバ”と呼びます。
“Windows(R) 2000 Server”“Windows(R) 2000 Advanced Server”および“Windows Server(TM) 2003”が動作するサーバを“Windowsサーバ”と呼びます。
“OS/390”が動作するサーバを“MVSシステム”と呼びます。
“AIX”が動作するサーバを“RS/6000システム”と呼びます。
本書に記載されている略記を以下に示します。
“MessageQueueDirector”を“MQD”と略します。
当社ドキュメントには、外国為替および外国貿易管理法に基づく特定技術が含まれていることがあります。特定技術が含まれている場合は、当該ドキュメントを輸出または非居住者に提供するとき、同法に基づく許可が必要となります。
本書に記載されている商標を以下に示します。
WebSphere MQは、米国IBM社の商標です。
2006年 6月
2009年11月 第2版 |
2006年6月 初版 |
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