リポジトリサーバのアクセスログには、認証サーバから利用者の認証処理が依頼され、SSOリポジトリに格納されているユーザ情報を獲得した結果が記録されます。
セション管理を行っている場合は、クライアントから依頼、およびキャンセルされた利用者の強制サインオンの結果が記録されます。また、各処理ごとにセションIDも記録されます。
記録される形式と内容は、以下のとおりです。
認証サーバ - クライアント [日時] - "ユーザ識別情報" 処理結果(補足情報) SessionID="セションID" |
認証サーバのIPアドレスが、IPv4、またはIPv6形式で記録されます。
認証サーバからの認証要求ではない場合には、“unknown”と記録されます。
認証を要求したクライアントのIPアドレスが、IPv4、またはIPv6形式で記録されます。
アクセスが行われた日時を“YYYY/MM/DD HH:MM:SS+0900”の形式で記録します。
認証を要求した、または認証された利用者を識別する情報(dn、またはuid)を記録します。
利用者を識別できない場合には、“unknown”と記録します。また、証明書認証で提示された証明書がSSOリポジトリに登録されていない、または提示された証明書から利用者を一意に特定できないといった場合には、その証明書のシリアル番号、発行者識別名、所有者識別名が記録されます。
処理結果を以下の形式で記録します。
・利用者の認証処理を依頼された場合
Authentication(認証方式) {succeeded|failed}.
なお、認証方式には、以下のどれかの情報が記録されます。
{basicAuth|certAuth|basicAuthAndCertAuth|unknown}
意味は以下のとおりです。
・basicAuth
“パスワード認証”
・certAuth
“証明書認証”
・basicAuthAndCertAuth
“パスワード認証かつ証明書認証”
・unknown
“認証方式の特定ができない”
“パスワード認証または証明書認証”を行った場合には、“basicAuth”または“certAuth”のアクセスログが記録されます。
-リポジトリサーバ(更新系)とリポジトリサーバ(参照系)に負荷分散する構成のリポジトリサーバ(更新系)の場合
Modification {succeeded|failed}.
・ロール情報をInterstage管理コンソールを使用して更新した場合
RoleInfoUpd {succeeded|failed}.
・アクセス制御情報を以下の方法で更新した場合
-Interstage管理コンソールを使用して更新した場合
-業務サーバ起動時に自動的に更新した場合
ResourceInfo {succeeded|failed}.(注)
・セションの有効性の確認を依頼された場合
Session validation {succeeded | failed}.
・利用者のサインオフを依頼された場合、または利用者の強制サインオンをキャンセルされた場合
Revocation {succeeded | failed}.
・利用者の強制サインオンを依頼された場合
Session modification {succeeded | failed}.
・情報の取得を依頼された場合
Information acquisition {succeeded|failed}.
・暗号化情報(サービスID)を以下の方法で更新した場合
-Interstage管理コンソールを使用して保護リソースを更新した場合
-Interstage管理コンソールを使用して業務システム構築ファイルをダウンロードした場合
-ssoupsidコマンドを使用して更新した場合
Service ID update {succeeded|failed}.
・利用者の認証処理、またはアクセス制御情報の更新の受付に失敗した場合
Bad request Received {succeeded | failed}.
認証に失敗した場合などの原因を記録します。
なお、本項目は必ず記録されるわけではありません。
セションIDを記録します。
セション管理を行っている場合だけ記録されます。セションIDが識別できない場合には、“unknown”と記録されます。
注)本アクセスログは、複数回出力される場合があります。
セション管理を行っている場合
10.131.201.10 - 10.131.201.199 [2002/09/11 20:28:22 +0900] - "cn=Fujitsu Tarou,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" Authentication(basicAuth) succeeded. SessionID="ddzWs+4zVLhd3PbPzaanr7CgITETe9qZwYoAXzRvu9NO9KBWXpasM4" |
セション管理を行っていない場合
10.131.201.10 - 10.131.201.199 [2002/09/11 20:28:22 +0900] - "cn=Fujitsu Tarou,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" Authentication(basicAuth) succeeded. |
◆処理結果がfailedの場合に出力される補足情報
[意味]
SSOリポジトリ(ユーザ情報の登録先にActive Directoryを使用している場合は、Active Directory)とのアクセスで異常が発生しました。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
SSOリポジトリ(ユーザ情報の登録先にActive Directoryを使用している場合は、Active Directory)に接続を拒否されました。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
利用者はロックされています。
[ユーザの対処]
ロック状態の利用者が認証を要求しました。利用者に確認し、必要に応じてロックを解除してください。ロックの解除については“シングル・サインオン運用ガイド”の“運用・保守”-“利用者に関する操作”-“ロックアウトの解除”を参照してください。
[意味]
SSOリポジトリ(ユーザ情報の登録先にActive Directoryを使用している場合は、Active Directory)に認証を拒否されました。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
ユーザ情報の登録先にActive Directoryを使用している場合は、以降“SSOリポジトリ”を“Active Directory”に読み替えてください。
認証方式が一致していません。以下の原因が考えられます。
SSOリポジトリのユーザ情報に設定した認証方式では証明書による認証が必要ですが、利用者から証明書が提示されませんでした。
[ユーザの対処]
SSOリポジトリに設定したユーザ情報の認証方式と利用者が行った認証方式を確認し、証明書による認証を行ってください。(注1)(注2)
注1)利用者の認証方式については、SSOリポジトリのユーザ情報に設定した「ssoAuthType」(認証方式)を確認してください。
注2)Active Directoryの確認方法については、Active Directoryのマニュアルを参照してください。
[意味]
ユーザ情報の登録先にActive Directoryを使用している場合は、以降“SSOリポジトリ”を“Active Directory”に読み替えてください。
SSOリポジトリのユーザ情報に設定した認証方式にはパスワード認証が必要ですが、利用者からユーザ名/パスワードが提示されませんでした。
[ユーザの対処]
SSOリポジトリに設定したユーザ情報の認証方式と利用者が行った認証方式を確認し、パスワード認証を行ってください。(注1)(注2)
注1)利用者の認証方式については、SSOリポジトリのユーザ情報に設定した「ssoAuthType」(認証方式)を確認してください。
注2)Active Directoryの確認方法については、Active Directoryのマニュアルを参照してください。
[意味]
要求の受信に失敗しました。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されている場合は、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
システムのログに出力されていない場合は、ネットワークの環境を確認してください。また、タイムアウトが発生している可能性があるため、Interstage HTTP Serverの環境定義ファイル(httpd.conf)のクライアント送受信タイムアウト時間(Timeout)に充分な時間が設定されていることを確認してください。
クライアント送受信タイムアウト時間(Timeout)については、“チューニングガイド”の“Webサーバ(Interstage HTTP Server)の環境定義”を参照してください。
[意味]
Interstage シングル・サインオンのリポジトリサーバは現在、閉塞状態です。
[ユーザの対処]
システムのログsso01009が出力されていますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
通信データの復号化に失敗しました。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
SSOリポジトリ(ユーザ情報の登録先にActive Directoryを使用している場合は、Active Directory)への接続に失敗しました。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
パスワード認証に失敗したため、失敗回数を加算しました。
[意味]
利用者はロックされました。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
認証情報の作成に失敗しました。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
不完全な認証情報を生成しました。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
認証情報のサイズが上限に達したため、認証情報の生成に失敗しました。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
送信データの暗号化に失敗しました。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
SSOリポジトリ(ユーザ情報の登録先にActive Directoryを使用している場合は、Active Directory)の定義に誤りがあります。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
SSOリポジトリ(ユーザ情報の登録先にActive Directoryを使用している場合は、Active Directory)の登録内容に誤りがあります。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
Interstage シングル・サインオンのセション管理サーバのホスト名の名前解決に失敗しました。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
内部異常が発生しました。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
Interstage シングル・サインオンのリポジトリサーバが不正な要求を受け付けました。設定、またはバージョンの異なるInterstage シングル・サインオンの認証サーバが運用されています。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
Interstage シングル・サインオンのリポジトリサーバが、Interstage シングル・サインオンのセション管理サーバから不正な応答を受信しました。以下の原因が考えられます。
設定、またはバージョンの異なるセション管理サーバが運用されています。
異なる認証基盤のセション管理サーバと通信しています。
リポジトリサーバの環境が破壊されています。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
利用者はロックされました。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
ネットワーク資源が不足しています。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
証明書に利用者を特定する情報が含まれていません。
[ユーザの対処]
Interstage シングル・サインオンの認証サーバで設定した[認証に使用する属性]が証明書に含まれているかを確認してください。[認証に使用する属性]が証明書に含まれていない場合、必要であれば、利用者に証明書の再取得を依頼してください。
[認証に使用する属性]については、Interstage管理コンソールの[システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [認証サーバ] > [環境設定]タブの[詳細設定[表示]]をクリックし、[証明書認証の動作]を参照してください。
[意味]
SSOリポジトリのパス定義の登録内容に誤りがあります。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
要求を受付けることができるセションの状態ではありません。
[意味]
認証に必要な情報がありません。または、利用者が入力したユーザIDに不正な文字が含まれている可能性があります。
[ユーザの対処]
以下の対処を行ってください。
証明書または正しいユーザID/パスワードを指定してください。
Webブラウザに入力するユーザIDには、SSOリポジトリ(ユーザ情報の登録先にActive Directoryを使用している場合は、Active Directory)のユーザ情報のユーザID属性“uid”に設定可能な文字を使用してください。(注1)(注2)
注1)SSOリポジトリのユーザ情報に設定可能な文字種については、“シングル・サインオン運用ガイド”の“環境構築(SSO管理者編)”-“リポジトリサーバの構築”-“SSOリポジトリへのユーザ情報、ロール定義の登録”-“ユーザ情報のエントリ”を参照してください。
注2)Active Directoryの確認方法については、Active Directoryのマニュアルを参照してください。
[意味]
セションの有効期限が切れました。
[意味]
アイドル監視でタイムアウトが発生しました。
[意味]
SSOリポジトリのロール情報の登録内容に誤りがあります。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
Interstage シングル・サインオンのセション管理サーバとの通信に失敗しました。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
Interstage シングル・サインオンのセション管理サーバでシステムエラーが発生しました。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
同じユーザIDですでにサインオンしています。
[意味]
SSOリポジトリ(ユーザ情報の登録先にActive Directoryを使用している場合は、Active Directory)とのアクセスにおいてタイムアウトが発生しました。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
ユーザ情報の登録先にActive Directoryを使用している場合は、以降“SSOリポジトリ”を“Active Directory”に読み替えてください。
SSOリポジトリのユーザ情報を特定できません。以下の原因が考えられます。
利用者が入力した識別情報(ユーザID)がSSOリポジトリに重複して登録されています。
利用者が提示した証明書に含まれる[認証に使用する属性]が、SSOリポジトリに重複して登録されています。
利用者が入力したユーザIDで特定されたエントリと、利用者が提示した証明書に含まれる[認証に使用する属性]で特定されたエントリが、SSOリポジトリで一致していません。
[ユーザの対処]
以下の対処を行ってください。
利用者が入力した識別情報(ユーザID)が、SSOリポジトリで一意な情報であるかを確認してください。識別情報(ユーザID)が一意な情報でない場合は、SSOリポジトリを操作して、一意な情報になるようにユーザ情報を変更してください。(注1)(注2)(注4)
利用者が提示した証明書に含まれる[認証に使用する属性]が、SSOリポジトリで一意な情報であるかを確認してください。(注1)(注3)(注4)
[認証に使用する属性]が一意な情報でない場合、SSOリポジトリを操作して、一意な情報になるようにユーザ情報を変更してください。
利用者が入力した識別情報(ユーザID)と利用者が提示した証明書に含まれる[認証に使用する属性]が、同一の利用者を示すものかを確認してください。(注1)(注2)(注3)(注4)
注1)SSOリポジトリへのユーザ情報の登録については、“シングル・サインオン運用ガイド”の“環境構築(SSO管理者編)”-“リポジトリサーバの構築”-“SSOリポジトリへのユーザ情報、ロール定義の登録”を参照してください。
注2)V5.xより本バージョンに移行した場合、リポジトリサーバの定義ファイルの「alternative-uid-attribute」に“uid”以外の属性名が設定されている可能性があります。本設定が“uid”以外の場合、設定されている属性名が利用者の識別情報として使用されます。
注3)[認証に使用する属性]については、Interstage管理コンソールの[システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [認証サーバ] > [環境設定]タブの[詳細設定[表示]]をクリックし、[証明書認証の動作]を参照してください。
注4)Active Directoryの確認方法については、Active Directoryのマニュアルを参照してください。
[意味]
SSOリポジトリ(ユーザ情報の登録先にActive Directoryを使用している場合は、Active Directory)に利用者のエントリが見つかりません。
[ユーザの対処]
SSOリポジトリ(ユーザ情報の登録先にActive Directoryを使用している場合は、Active Directory)の登録内容を確認してください。また、リポジトリサーバ(更新系)とリポジトリサーバ(参照系)のSSOリポジトリの内容が同等かを確認してください。
[意味]
ユーザ情報の登録先にActive Directoryを使用している場合は、以降“SSOリポジトリ”を“Active Directory”に読み替えてください。
利用者の認証を試みた日時が、SSOリポジトリに登録されているユーザ情報の有効期間の開始前であるか、有効期間を過ぎています。
[ユーザの対処]
SSOリポジトリのユーザ情報に設定した有効期間を確認してください。必要であれば利用者を特定し、有効期間を変更してください。(注1)(注2)
注1)利用者の有効期間の確認、変更については、“シングル・サインオン運用ガイド”の“運用・保守”-“利用者に関する操作”-“利用者の有効期間の確認、変更”を参照してください。
注2)Active Directoryの確認方法については、Active Directoryのマニュアルを参照してください。
[意味]
証明書の形式に誤りがあります。
[ユーザの対処]
アクセスログの「クライアントのIPアドレス」をもとに対象の利用者を特定し、正しい証明書であるかを確認してください。
[意味]
不正な要求を受け付けました。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
ユーザ情報の登録先にActive Directoryを使用している場合は、以降“SSOリポジトリ”を“Active Directory”に読み替えてください。
以下の原因が考えられます。
利用者が入力した識別情報(ユーザID)/パスワードに誤りがあります。
利用者が入力した識別情報(ユーザID)がSSOリポジトリに重複して登録されています。
利用者が識別情報(ユーザID)およびパスワードを入力しましたが、入力した識別情報(ユーザID)に対応するSSOリポジトリのユーザ情報に、パスワード属性“userPassword”の値が設定されていません。
利用者が提示した証明書に含まれる[認証に使用する属性]が、SSOリポジトリのユーザ情報に登録されていません。
[ユーザ情報の登録先エントリ]が正しく設定されていません。
SSOリポジトリのユーザ情報作成時にオブジェクトクラス“ssoUser”を設定していない可能性があります。
利用者が提示した証明書がSSOリポジトリに登録されている証明書と異なっています。
[ユーザの対処]
以下の対処を行ってください。
正しい識別情報(ユーザID)/パスワードを指定してください。(注1)
アクセスログに出力される識別情報(ユーザID)が、SSOリポジトリのユーザ情報に登録されているか、一意であるかを確認してください。(注1)(注6)
利用者が入力した識別情報(ユーザID)に対応するSSOリポジトリのユーザ情報に、パスワード属性“userPassword”の値が設定されているか確認してください。(注1)(注4)(注6)
利用者が提示した証明書に含まれる[認証に使用する属性]が、SSOリポジトリのユーザ情報に登録されているかを確認してください。(注2)(注6)
SSOリポジトリにユーザ情報が登録されている場合は、SSOリポジトリの[ユーザ情報の登録先エントリ]が正しく設定されているかを確認してください。(注3)
SSOリポジトリのユーザ情報作成時にオブジェクトクラス“ssoUser”を設定しているかを確認してください。(注4)(注6)
SSOリポジトリに証明書が登録されているか、または利用者が提示した証明書がSSOリポジトリに登録されている証明書と異なっていないかを確認してください。(注5)
注1)V5.xより本バージョンに移行した場合、リポジトリサーバの定義ファイルの「alternative-uid-attribute」に“uid”以外の属性名が設定されている可能性があります。本設定が“uid”以外の場合、設定されている属性名が利用者の識別情報として使用されます。
注2)[認証に使用する属性]については、Interstage管理コンソールの[システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [認証サーバ] > [環境設定]タブの[詳細設定[表示]]をクリックし、[証明書認証の動作]を参照してください。
注3)[ユーザ情報の登録先エントリ]については、Interstage管理コンソールの[システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [リポジトリサーバ]、または[リポジトリサーバ(参照系)] > [環境設定]タブの[リポジトリサーバ詳細設定[表示]]、または[詳細設定[表示]]をクリックし、[リポジトリ]を参照してください。
注4)SSOリポジトリへのユーザ情報の登録については、“シングル・サインオン運用ガイド”の“環境構築(SSO管理者編)”-“リポジトリサーバの構築”-“SSOリポジトリへのユーザ情報、ロール定義の登録”を参照してください。
注5)V5.xより本バージョンに移行した場合、認証サーバの定義ファイルの「certificate-identification」が“YES”に設定されている可能性があります。本設定が“YES”の場合、利用者が提示した証明書とSSOリポジトリに登録されている証明書の比較が行われます。
注6)Active Directoryの確認方法については、Active Directoryのマニュアルを参照してください。
◆処理結果がsucceededの場合に出力される補足情報
[意味]
利用者はロックされています。
[ユーザの対処]
ロック状態の利用者が認証を要求しました。利用者に確認し、必要に応じてロックを解除してください。ロックの解除については“シングル・サインオン運用ガイド”の“運用・保守”-“利用者に関する操作”-“ロックアウトの解除”を参照してください。
なお、本メッセージはリポジトリ(更新系)の場合に出力されます。
[意味]
SSOリポジトリ(ユーザ情報の登録先にActive Directoryを使用している場合は、Active Directory)のユーザ情報のパスワード認証失敗回数を加算しました。
本メッセージはリポジトリサーバ(更新系)で出力されます。
[意味]
利用者はロックされました。
[ユーザの対処]
システムのログが出力されますので、メッセージに対する[ユーザの対処]を参考に対処を行ってください。
[意味]
SSOリポジトリ(ユーザ情報の登録先にActive Directoryを使用している場合は、Active Directory)のユーザ情報のユーザステータス、パスワード認証失敗回数のリセットを行いませんでした。以下の原因が考えられます。
利用者はロック状態でなく、パスワード認証失敗回数は記録されていませんでした。
証明書で認証が行われました。
[意味]
他のマシンでサインオン中のためリダイレクトしました。
注)xxxにはリダイレクトしたマシンのホスト名、またはIPアドレスが記録されます。
[意味]
SSOリポジトリ(ユーザ情報の登録先にActive Directoryを使用している場合は、Active Directory)のユーザ情報のユーザステータス、パスワード認証失敗回数をリセットしました。
[意味]
セションの有効期限が切れました。