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Interstage Application Server/Interstage Web Server Interstage HTTP Server 運用ガイド

2.5 バーチャルホスト

  Interstage HTTP Serverでは、ホスト名(IPアドレス/ポート番号)が異なるWebサーバを同一のサーバマシン上で運用することで、Webブラウザから複数のマシンを仮想的に利用できます。
  これらにより、実機を増設することなく新しいホスト環境を構築することができ、設備投資を抑えることができます。

  バーチャルホストには、以下の2種類の運用があります。

IP/ポート番号ベースのバーチャルホスト

  IP/ポート番号ベースのバーチャルホストは、複数のIPアドレス/ポート番号を設定し、それぞれのIPアドレス/ポート番号ごとにバーチャルホストを実現する機能です。



ネームベースのバーチャルホスト

  ネームベースのバーチャルホストは、1つのIPアドレスに対して複数のホスト名を割り当てることにより、それぞれのホスト名ごとのバーチャルホストを実現する機能です。



  バーチャルホスト機能は、Interstage管理コンソールを使用して設定する方法と、環境定義ファイル(httpd.conf)を使用して設定する方法があります。
  Interstage管理コンソールを使用して設定する場合、Interstage管理コンソールを起動してログインし、[システム] > [サービス] > [Webサーバ] > [Webサーバ名] > [バーチャルホスト] > [バーチャルホスト:一覧]画面を使用して行います。Interstage管理コンソールの起動については“運用ガイド(基本編)”を、Interstage管理コンソールの定義詳細についてはInterstage管理コンソールのヘルプを参照してください。なお、Interstage管理コンソールの管理サーバで環境設定を行う場合の操作方法については、“運用ガイド(基本編)”の“マルチサーバ管理機能”-“Interstageの環境構築”-“Interstage HTTP Serverの環境構築”を参照してください。
  環境定義ファイル(httpd.conf)の設定方法については、“3.2.9 バーチャルホストの設定”を参照してください。

注意

  • 本機能を設定すると1台の実機に負荷が集中してしまうため、性能を重視する場合は、推奨できません。アクセス頻度などを考慮した上で使用してください。

  • ネームベースのバーチャルホストを設定する場合は、SSLを使用することはできません。

  • Interstage管理コンソールにおいて、バーチャルホストの新規作成・変更を行う場合、ポート番号に“*”を設定できません。また、環境定義ファイル(httpd.conf)において、ポート番号が“*”のバーチャルホストがすでに設定されている場合、Interstage管理コンソール上で該当するバーチャルホストの表示・変更・削除を行うことができません。環境定義ファイル(httpd.conf)を使用してください。


  • Interstage管理コンソールにおいて、バーチャルホストの新規作成・変更を行う場合、[IPアドレス]にIPv6アドレスを設定するには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

    • バーチャルホストの[ポート番号]に、Webサーバの環境定義を設定する[Webサーバ名:環境設定]画面の[ポート番号]と同じポート番号を設定する。

    • バーチャルホストの[ポート番号]を省略する。