ローカルトランザクション運用におけるワークユニット定義の概要について説明します。ワークユニット定義の詳細については、“付録A ワークユニット定義の記述形式”および“OLTPサーバ運用ガイド”を参照してください。
定義情報の設定
ワークユニット定義ファイルに記述する定義情報について、以下に示します。
ワークユニットを操作するためのワークユニット名を[WORK UNIT]セクションで設定します。ワークユニット名は、ワークユニット単位に1つ設定することができます。
APMの名前を[APM]セクションに設定します。APM名を“TDNORM”と指定してください。
ただし、プロセスモードで動作させる場合は、“TDNORMnt”を指定してください。
また、APM再作成コマンドで作成したAPMを使用する場合は、再作成したAPM名を指定してください。
アプリケーションが動作するためのカレントディレクトリやアプリケーションが格納されているライブラリパスなどの環境情報を[Control Option]セクションで設定します。
なお、COBOLアプリケーションを実行するためには以下の環境変数が必要です。使用するCOBOLのマニュアルを参照し、“Environment Variable:”ステートメントに環境変数を設定してください。また、下記以外のCOBOLの環境変数については、COBOLマニュアルを参照し、必要に応じて設定してください。
NLSPATH
MANPATH
LM_LICENSE_FILE
ワークユニットで動作させるアプリケーション名やオブジェクト名などの情報を、[Application Program]セクションで設定します。
ワークユニットにアプリケーションを追加する場合、追加するアプリケーション単位に[Application Program]セクションに情報を記載して追加します。たとえば、ワークユニットに4つの別々なアプリケーションを動作させる場合には、4つの[Application Program]セクションを記載します。
ワークユニットからアプリケーションを削除する場合は、不要となるアプリケーションに対応する[Application Program]セクションを削除します。
非常駐形態で動作させるアプリケーションの多重度などの情報を[Nonresident Application Process]セクションで設定します。
なお、非常駐形態で運用する場合は、[Control Option]セクションの“Environment Variable:”ステートメントに環境変数“EXTP_NONRESIDENT_OPTION=on”を設定してください。環境変数が設定されていない場合、サーバアプリケーションの処理が完了しても、サーバアプリケーションはメモリ上から消去されません。
マルチオブジェクト常駐形態で動作させるアプリケーションの多重度などの情報を[Multiresident Application Process]セクションで設定します。