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Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド

8.2.2 クライアントの環境設定

  HTTPトンネリングでSSLを使用した暗号化通信を行う場合、クライアント側でSSL環境設定を行う必要があります。以下にクライアントのSSL環境設定について説明します。

  SSL通信を行う場合は、“セキュア通信サービス”(セキュア通信と証明書管理)がインストールされている必要があります。
  なお、証明書の発行局として、以下を使用することができます。

プレインストール型クライアントの場合

  クライアント(プレインストール型)でHTTPトンネリングのSSL通信を行う場合は、クライアントでSSL環境設定が必要です。SSL環境設定は、SSL連携を行う場合のクライアントの設定と同じ手順で実施します。
  設定手順の詳細については、“14.3 CORBAクライアントの環境設定”を参照してください。

Portable-ORBの場合

  クライアント(Portable-ORB)でHTTPトンネリングを使用する場合は、Webブラウザの環境に証明書を登録します。Portable-ORBのSSL環境の設定について説明します。

  証明書発行局から発行されたサイト証明書を使用してSSL通信を行うためには、サイト証明書の発行局の証明書をWebブラウザに登録する必要があります。Webブラウザへの登録は、以下の方法で行います。

  Webブラウザへ登録されると、SSL環境が設定されたWebサーバのサービスを利用できるようになります。

  発行局の証明書を登録するためのHTMLの例を以下に示します。以下のリンクをクリックすることにより、発行局の証明書がWebサーバからダウンロードされ、Webブラウザに登録されます。

  <HTML>
  <BODY>
  <A HREF="cacert.der">発行局の証明書</A>
      ・
      ・
  </BODY>
  </HTML>

クライアント証明書の取得

  SSLバージョン3.0を使用してクライアント認証を行うするためには、Webブラウザにクライアント証明書(サイト証明書)が必要です。また、クライアント証明書の発行局の証明書を証明書/CRL管理環境に登録する必要があります。クライアント証明書は、証明書発行局に発行を依頼し取得します。

  クライアント証明書としては、InfoCA、またはSystemwalker/PkiMGRが発行する証明書が使用できます。詳細については、InfoCA、またはSystemwalker/PkiMGRのマニュアルを参照してください。