マルチサーバ管理を行う際には、実際の業務データが流れるLANと、管理サーバと管理対象サーバの間で運用管理のデータを流すLANとを分ける方法が一般的です。前者を業務LANと呼び、後者を管理LANと呼びます。以下に、業務LANと管理LANの概念を表す図と、マルチサーバ管理の一般的な運用モデルを示します。
一般的なマルチサーバ管理では、一台の管理サーバがひとつのサイトを管理します。サイトは複数台のサーバで構成され、サイトを構成するサーバのうち同一業務アプリケーションを実行するサーバがサーバグループとしてグルーピングされます。管理サーバはサイト内のサーバを運用操作します。運用操作は Interstage管理コンソールを用いて行います。
サイトを運用管理する管理サーバが存在することと、業務アプリケーションを構成するサーバが複数台になることをのぞいては、通常の Interstageを用いた動作モデルと違いはありません。よってそれぞれの Interstageの機能に関する運用モデルおよびセキュリティ対策の章も参照してください。