isstopコマンドにより、isstartコマンドで起動したサービスを一括して停止します。
isstop
isstopコマンドによる停止には、以下の3つのモードがあります。
通常停止モード
起動サービス強制停止モード
全強制停止モード
指定するモードにより、停止するサービスが異なるため、注意してください。各モードの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
Interstageをインストールすると、以下のディレクトリ配下にスクリプト“K00stopis”が格納されます。マシンのシャットダウン時には、本スクリプトが動作し、Interstageを停止します。
/etc/rc0.d
/etc/rc.d/rc0.d /etc/rc.d/rc1.d /etc/rc.d/rc6.d
停止の途中で異常が発生し、サービスの停止に失敗した場合、isstopコマンドはそのまま終了します。表示されるエラーメッセージを参照し、エラーの原因を取り除いてから再度コマンド実行してください。
Interstage HTTP Serverは、Interstage統合コマンドの運用操作の対象ではありません。“Interstage HTTP Server 運用ガイド”の“運用・保守”-“起動・停止”を参照して、Webサーバの運用操作を行ってください。
コントロールパネルのサービス、またはnet stopコマンドでInterstageサービスを停止した場合は、起動サービス強制停止モード指定のisstopコマンドが投入されたものとみなします。
Windows(R)システムをシャットダウンする場合は、シャットダウンの前にInterstageを全強制停止モード(isstop -f)で停止してください。
動作中のCORBAのアプリケーションが多い場合などに、CORBAサービスの停止に時間がかかります。CORBAサービスの停止に1分以上かかった場合、Interstageの停止に失敗した旨を表すエラーメッセージ“is20110”が出力されるため、注意してください(CORBAサービスの停止処理は継続されます)。
この条件にあてはまる場合は、isstopコマンド実行前に、環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERを設定してください。
環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERには、情報メッセージ“od10003”出力から情報メッセージ“od10005”が出力されるまでの秒数+60の値を設定してください。
たとえば、情報メッセージ“od10003”が10時00分00秒に出力され、情報メッセージ“od10005”が10時02分00秒に出力された場合、環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERには、180を設定します。
IS_ISV_SVCCTRL_TIMER=180
export IS_ISV_SVCCTRL_TIMER
なお、メッセージの出力結果が、以下の両方の条件を満たす場合に、上記の対処を実施してください。
エラーメッセージ“is20110”に表示された理由コードが“15”である。
エラーメッセージ“is20110”の出力後、情報メッセージ“od10005”が出力された。
インタフェースリポジトリへ登録したインタフェース情報が多い場合や、CORBAサービスの動作環境ファイルであるconfigに対して“logging = yes”を定義した場合、インタフェースリポジトリの起動に時間がかかります。インタフェースリポジトリの起動に1分以上かかった場合、Interstageの起動に失敗するため、注意してください。
この条件にあてはまる場合は、isstartコマンド実行前に、環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERを設定してください。
環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERには、本メッセージ出力から情報メッセージ“od20001”が出力されるまでの秒数+90の値を設定してください。
たとえば、エラーメッセージ“is20102”が10時00分00秒に出力され、情報メッセージ“od20001”が10時00分10秒に出力された場合、環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERには、100を設定します。
IS_ISV_SVCCTRL_TIMER=100
export IS_ISV_SVCCTRL_TIMER
なお、本現象は、エラーメッセージ“is20102”の出力内容により特定できます。エラーメッセージ“is20102”が出力されている場合は、“メッセージ集”を参照し、原因の特定および対処を行ってください。