ワークユニットで起動したアプリケーションが動作する作業ディレクトリ(カレントディレクトリ)を指定することができます。
カレントディレクトリにより、ワークユニット配下で動作するアプリケーションはそれぞれ異なった作業ディレクトリで動作することが可能となります。
アプリケーションプロセスのカレントディレクトリは、Interstage管理コンソールの[システム] > [ワークユニット] > [ワークユニット名] > [環境設定]画面の[ワークユニット設定]の[カレントディレクトリ]で指定することができます。
なお、デフォルトでは指定されたディレクトリ配下に以下の形式でディレクトリが作成され、プロセス毎に異なるディレクトリ上で動作します。
[指定ディレクトリ]\[ワークユニット名]\current\[ワークユニット名]\[プロセスID]
注)
[指定ディレクトリ] : Interstage管理コンソールの[システム] > [ワークユニット] > [ワークユニット名] > [環境設定]画面の[ワークユニット設定]の[カレントディレクトリ]で指定されているディレクトリ
[ワークユニット名] :対象のワークユニット名
[プロセスID] :アプリケーションプロセスのプロセスID
[指定ディレクトリ]/[ワークユニット名]/current/[ワークユニット名]/[プロセスID]
注)
[指定ディレクトリ] : Interstage管理コンソールの[システム] > [ワークユニット] > [ワークユニット名] > [環境設定]画面の[ワークユニット設定]の[カレントディレクトリ]で指定されているディレクトリ
[ワークユニット名] :対象のワークユニット名
[プロセスID] :アプリケーションプロセスのプロセスID
また、上記のフォルダを作成せずに、ワークユニット単位に全てのプロセスが指定されたフォルダをカレントディレクトリとすることも出来ます。その場合は、Interstage管理コンソールの[システム] > [ワークユニット] > [ワークユニット名] > [環境設定]画面の[ワークユニット設定]の[カレントディレクトリ]で、[IJServerで一意のカレントディレクトリとする]を指定してください。この場合、カレントディレクトリの世代管理も実施しません。
UNIXの場合、アプリケーションが異常終了しコアファイルを出力した場合、それぞれのカレントディレクトリ配下に出力されます。
カレントディレクトリの世代管理機能
ワークユニットのカレントディレクトリのバックアップを0~5世代まで任意の世代数残すことができます。
バックアップはワークユニットの起動時に作成され、管理コンソールの[システム] > [ワークユニット] > [ワークユニット名] > [環境設定] 画面の[ワークユニット設定]の[退避するカレントディレクトリの世代数]で指定された世代数まで残ります。前回起動時に作成されたワークユニット名のディレクトリが、“ワークユニット名.old1”としてバックアップされます。“ワークユニット名.old1”は“ワークユニット名.old2”としてバックアップされ、指定された世代数“n”の“ワークユニット名.oldn”までバックアップが作成されます。“ワークユニット名.oldn”が既に存在する場合は、“ワークユニット名.oldn”を削除し、一つ前の数字のディレクトリが“ワークユニット名.oldn”として残されます。
バックアップするカレントディレクトリの世代数の省略値は1です。そのため、ワークユニットのカレントディレクトリで指定したディレクトリ配下には、必ず前回起動時に作成されたディレクトリとファイルが残ります。
IJServerワークユニットのカレントディレクトリの詳細については、“J2EE ユーザーズガイド”の“J2EEアプリケーションが運用される環境(IJServer)”を参照してください。
カレントディレクトリに指定するディスクの容量は、指定された世代数に合わせて十分な容量を見積もってください。