Firefox 2.0のタイムアウト動作の違い
V9.0.1以前のバージョンで発生するブラウザごとのタイムアウト動作の違いを吸収する修正が加えられました。
Firefox 2.0の場合、コールバック関数内でalert関数を使用して応答待ちしている場合には、応答待ち時間がタイムアウト時間に加算されます。
Internet Explorerの場合、コールバック関数内でalert関数を使用して応答待ちしている場合には、応答待ち時間がタイムアウト時間に加算されません。
この修正により、コールバック関数内でalert関数を使用して応答待ちしている場合に、応答待ち時間がタイムアウト時間に加算されないようになりました。
V9.0.1以前のバージョンのAjaxフレームワークで作成したアプリケーションで、この動作の違いを考慮したロジックが組み込まれており、V9.0.1以前と同じ動作にしたい場合は、RCF_configオブジェクトの変数connection_compatible_timeoutにtrueを指定してください。変数connection_compatible_timeoutにfalseを指定、または、変数connection_compatible_timeoutの指定を省略した場合は、修正後の動作となります。
RCF_configオブジェクトの詳細は、“2.3.2 Ajaxフレームワークの動作定義”を参照してください。
エラーオブジェクトのerrorCodeプロパティについて
通信フレームワークでエラーが発生した場合に、エラーコードを通知するエラーオブジェクト内のerrorCodeプロパティを数値で通知するように修正しました。
V9.0.1以前のバージョンでは、サーバが停止している場合は、errorCodeプロパティに“RCF0700”が通知されていましたが、ほかのエラーと同様に文字列“RCF”を取り除いた数値として通知するように修正しました。
V9.0.1以前と同じ動作にしたい場合は、RCF_configオブジェクトの変数connection_compatible_errorCodeRCF0700にtrueを指定してください。変数connection_compatible_errorCodeRCF0700にfalseを指定、または、変数connection_compatible_errorCodeRCF0700の指定を省略した場合は、修正後の動作となります。
RCF_configオブジェクトの詳細については、“2.3.2 Ajaxフレームワークの動作定義”を参照してください。
エラーオブジェクトのnumberプロパティについて
通信フレームワークでエラーが発生した場合のエラーコードは、エラーオブジェクト内のerrorCodeプロパティに通知するように統一されました。
V9.0.1以前のバージョンでは、UjiRequest.send関数のtimeoutプロパティで指定したタイムアウト時間を超過した場合は、エラーコードの参照に、numberプロパティを使用する必要がありましたが、errorCodeプロパティで参照できるように修正しました。
エラーオブジェクトのnumberプロパティは、アプリケーションの動作互換維持のための情報として、V9.0.1以前のバージョンと同様にタイムアウト時間を超過した場合にだけ通知します。エラーコードを参照する際には、errorCodeプロパティを使用してください。
web.xmlへのload-on-startupの記載について
負荷分散装置等を利用して、1つのクライアントからのリクエストを複数のサーバに振り分けている場合には、エントリサーブレットをサーブレットコンテナ起動時にロードする必要があります。
設定方法については、“5.3.2 web.xmlの設定”を参照してください。