環境定義ファイルを利用して、通信フレームワークの動作を設定します。
環境定義ファイルの形式とファイル名
環境定義ファイルは、XML形式で記述します。
以下に、環境定義ファイルのデフォルトのファイル名および格納場所を示します。
[コンテキストルート]/WEB-INF/acf.xml
環境定義ファイルのファイル名は、web.xmlでのサーブレットのパラメタ設定で変更できます。変更する場合は、“rcf.acfConfig”パラメタに、コンテキストルートを基点とした相対パスで指定します。
以下に、環境定義ファイルのファイル名を“acf01.xml”に変更する場合の設定例を示します。
<context-param> <param-name>rcf.acfConfig</param-name> <param-value>/WEB-INF/conf/acf01.xml</param-value> </context-param>
環境定義ファイルの分割
環境定義ファイルは、分割して格納することができます。分割する場合は、acf.xmlという名前のフォルダ、またはrcf.acfConfigで指定された名前のフォルダを作成して、その中に分割した環境定義ファイルを格納してください。
以下に、環境定義ファイルを分割する場合の注意事項を示します。
分割された環境定義ファイルは、それぞれ単体で環境定義ファイルとして利用できなければなりません。すなわち、環境定義ファイルの一部を切り出して、別ファイルとすることはできません。
データBean IDなど、環境設定内で一意となる必要がある値は、分割された環境定義ファイルが格納されているフォルダ内で一意でなければなりません。
分割された環境定義ファイルを格納するフォルダ内に、環境定義ファイル以外のファイルやサブフォルダを格納することはできません。
環境定義ファイルは、初回利用時に読み込まれます。アプリケーション動作中の動的変更はできません。
環境定義ファイルの分割個数に、制限はありません。ただし、環境定義ファイルの読込み時間は、環境定義ファイルの個数に正比例して増加します。このため、分割すると、環境定義ファイル使用時の性能に影響します。
環境定義ファイル使用時の性能が著しく遅くなる場合には、業務や環境定義ファイルの単位で環境定義ファイルの構成を見直してください。
環境定義ファイルのエラー
環境定義ファイルが正しくない場合、Ajaxフレームワークのサーブレットは起動しません。
環境定義ファイルに関するエラーメッセージは、“K.3.2 環境定義ファイルに関するメッセージ”を参照してください。