JavaScriptでApcoordinatorのビジネスクラスを呼び出すには、UjiRequestオブジェクトのsend関数を使用します。
以下に、UjiRequest.send関数の記述形式を示します。
UjiRequest.send(dataObj, requestParams, option);
dataObj
サーバ側に送信するデータのオブジェクトです。
データを送信しない場合は、nullを指定します。
requestParams
コマンド名やデータBean IDなど、Apcoordinatorの動作を制御するための値を格納したリクエストパラメタオブジェクトです。
リクエストパラメタが不要な場合は、nullを指定します。
以下に、リクエストパラメタオブジェクトのプロパティを示します。
プロパティ名 | 概要 | 型 | 省略可否 |
---|---|---|---|
beanId | 送信データを格納するデータBean ID | string | dataObjがnullの場合は省略可 |
verb | コマンド名 | string | 可 |
注) データBean IDにデータBeanを関連付けるには、DispatchContextクラスのsetResponseBeanメソッドを利用します。詳細は、“3.2.8 ApcoordinatorとのデータBeanの共有”を参照してください。beanIdにそのデータBean IDを指定すると、Apcoordinatorが保持するデータBeanにデータが格納されます。
Apcoordinatorの画面表示の際、<uji:useBean>タグを利用する場合は、request="true"を指定します。request="true"を指定すると、次のリクエストまで、ApcoordinatorがデータBeanを保持します。
option
UjiRequestの動作を制御するための値を格納した通信設定オブジェクトです。
optionにnullが指定された場合、または省略された場合は、通信せずにエラーが発生します。
以下に、通信設定オブジェクトのプロパティを示します。
プロパティ名 | 概要 | 型 | 省略可否 |
---|---|---|---|
url | 通信先のURL | string | 不可 |
callback | レスポンスハンドラ(正常終了時のコールバック) | function | 不可 |
errorHandler | エラーハンドラ(エラー発生時のコールバック) | function | 可 |
timeout | タイムアウト時間(ミリ秒) | number | 可 |
preInvoke | メソッド呼出し直前に呼ばれるコールバック | function | 可 |
postInvoke | メソッド呼出し完了直後に呼ばれるコールバック | function | 可 |
以下に、通信設定オブジェクトのプロパティに関する注意事項を示します。
各種コールバック関数がnullの場合、コールバック呼出しは行われません。
プロパティの型がfunctionとなっているものは、JavaScriptの関数を指定します。
以下に、callbackプロパティにレスポンスハンドラを記述する例を示します。
var option = { ..., // サーバからの戻り値を引数に指定 // 引数の名前は任意 callback:function(res){ // サーバからの戻り値に対する処理を記述 ...; } };
UjiRequest.send関数の記述例
以下に、UjiRequest.send関数の記述例を示します。
以下の例では、Ajaxフレームワーク環境定義ファイルに“databean”の名前を持つIDで対応付けられたデータBeanにデータが格納されます。
function clickExecuteButton() { // requestParam var reqParam = { beanId:'databean', // データBean IDを指定 verb:'execute' // コマンド名を指定 }; // option var option = { url:'acf/apc', callback:function(res){ } }; UjiRequest.send(data,reqParam,option); }
UjiRequest.send関数が通知する例外
UjiRequest.send関数が通知する例外については、“K.2.2 通信フレームワーク(JavaScript)に関するメッセージ”を参照してください。